池田晶子さんの週刊新潮連載「人間自身」今週号は、「前世を知りたい」という題でした。ポイントとなる文を要約しつつ抜粋します。
「人間は理解できないものを理解したいという根源的欲求をもつ。人間にとって最後まで理解できないものとは、この宇宙であり、人間が生きて死ぬ謎である。科学は理解のための方法であって、宇宙に人生があるという謎は少しも動いてはいない。輪廻転生という考え方でも、謎の側が動いていないのは同じである。
過去はどこにも存在せず、記憶でしかない。また自分の現在を理解するために過去世を知る必要はない。もし現在を変えたいと思うなら、過去を知る必要はなく、現在において変わる以外に変わりようがない。」
今回の文章の冒頭には、「前世や来世を言い当てる人気の霊能者がいる」と書いてありますが、これは「ずばり言う」あの人のことでしょうか。最近あの人の番組を見ませんので正確にはよくわかりません。もしあの人のことであれば、ホリエモンや政治家に関する予言不的中で人気がなくなったのではないかと思っていました。
池田さんの文章は、難しい哲学をわかりやすい言葉で説明することで有名ですが、「わかりやすい言葉=理解しやすい」ではないのはご承知の通りです。また逆に言葉自体は当たり前すぎて、それ以上他に言い様がなく、悪く言えば、みもふたもないなんてこともあります。
「方法」によって理解したと思いこんでも謎自体は動かない、とか、現在を変えたいのであれば現在において変わる他はない、とかはまさにそうです。これらも少し考えれば当たり前のことなのですが、我々庶民は、声の大きい人(=マスコミなどでちやほやされる人)に騙されやすいのでしょう。
少しでも「考える」ことを実践すること、結局はこのことしか池田さんは言っていないといえるかも知れません。
「人間は理解できないものを理解したいという根源的欲求をもつ。人間にとって最後まで理解できないものとは、この宇宙であり、人間が生きて死ぬ謎である。科学は理解のための方法であって、宇宙に人生があるという謎は少しも動いてはいない。輪廻転生という考え方でも、謎の側が動いていないのは同じである。
過去はどこにも存在せず、記憶でしかない。また自分の現在を理解するために過去世を知る必要はない。もし現在を変えたいと思うなら、過去を知る必要はなく、現在において変わる以外に変わりようがない。」
今回の文章の冒頭には、「前世や来世を言い当てる人気の霊能者がいる」と書いてありますが、これは「ずばり言う」あの人のことでしょうか。最近あの人の番組を見ませんので正確にはよくわかりません。もしあの人のことであれば、ホリエモンや政治家に関する予言不的中で人気がなくなったのではないかと思っていました。
池田さんの文章は、難しい哲学をわかりやすい言葉で説明することで有名ですが、「わかりやすい言葉=理解しやすい」ではないのはご承知の通りです。また逆に言葉自体は当たり前すぎて、それ以上他に言い様がなく、悪く言えば、みもふたもないなんてこともあります。
「方法」によって理解したと思いこんでも謎自体は動かない、とか、現在を変えたいのであれば現在において変わる他はない、とかはまさにそうです。これらも少し考えれば当たり前のことなのですが、我々庶民は、声の大きい人(=マスコミなどでちやほやされる人)に騙されやすいのでしょう。
少しでも「考える」ことを実践すること、結局はこのことしか池田さんは言っていないといえるかも知れません。