かたつむり・つれづれ

アズワンコミュニテイ暮らし みやちまさゆき

身のおきどころ

2012-11-02 17:45:15 | アズワンコミュニテイ暮らし

 うすら寒いと感じながら、鈴鹿カルチャーステーションの部屋で

一日過ごした。

 我が家にもどってみると、おもいのほか、手指・足先が冷えている。

冷え切っているといったほうがいいか。

 

 10年ほどまえ、心不全で倒れたことがある。持病の心筋症が

長い、わが無理解に耐え切れず、悲鳴をあげたのだった。

 以後、治療を受ける身になったが、だんだん寒くなると手指に

血が行きわたらなくなり、指先が死人のようになってきた。

 たかが指先とおもうのだけど、そうなると、なにか落ち着かない。

 足先も霜焼け様になって、爪も変形してきている。

 

 妻は、わが倉庫部屋に電気ストーブを用意してくれた。

 ところが、上半身は温まっても、肝心の足先まではいかない。

 きょうは、部屋にもどって、なにか寄る辺ない、情けない気持ちに

見舞われた。

 

 「炬燵かなあ」と妻にいう。

 妻は黙って、なにかゴソゴソしていた。

 しばらくして、「炬燵入れたわよ」

 

 全部屋、バリアーフリーの床になっていたのを、6畳一間だけ、

薄い畳を入れてある。

 そう、寒い冬は足を温められる炬燵に限るのだ。

 

 韓国なら、オンドルで、部屋のなかは汗ばむほどに温かい。

 日本育ちは、それも落ち着かない。

 炬燵に足をつっこみ、それでも寒いときは、身体ごと炬燵布団に

もぐりこみ、ぬくぬくとした安心感に浸るのだった。

 

 さあ、そろそろ身のおきどころを求める冬がやってくる。

 

 

 


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