うすら寒いと感じながら、鈴鹿カルチャーステーションの部屋で
一日過ごした。
我が家にもどってみると、おもいのほか、手指・足先が冷えている。
冷え切っているといったほうがいいか。
10年ほどまえ、心不全で倒れたことがある。持病の心筋症が
長い、わが無理解に耐え切れず、悲鳴をあげたのだった。
以後、治療を受ける身になったが、だんだん寒くなると手指に
血が行きわたらなくなり、指先が死人のようになってきた。
たかが指先とおもうのだけど、そうなると、なにか落ち着かない。
足先も霜焼け様になって、爪も変形してきている。
妻は、わが倉庫部屋に電気ストーブを用意してくれた。
ところが、上半身は温まっても、肝心の足先まではいかない。
きょうは、部屋にもどって、なにか寄る辺ない、情けない気持ちに
見舞われた。
「炬燵かなあ」と妻にいう。
妻は黙って、なにかゴソゴソしていた。
しばらくして、「炬燵入れたわよ」
全部屋、バリアーフリーの床になっていたのを、6畳一間だけ、
薄い畳を入れてある。
そう、寒い冬は足を温められる炬燵に限るのだ。
韓国なら、オンドルで、部屋のなかは汗ばむほどに温かい。
日本育ちは、それも落ち着かない。
炬燵に足をつっこみ、それでも寒いときは、身体ごと炬燵布団に
もぐりこみ、ぬくぬくとした安心感に浸るのだった。
さあ、そろそろ身のおきどころを求める冬がやってくる。
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