かたつむり・つれづれ

アズワンコミュニテイ暮らし みやちまさゆき

韓国ミネサクラブ、来訪の記(4)--揺るぎない親しさへのはじまり

2012-08-30 13:00:48 | アズワンコミュニテイ暮らし

 来訪の三日目、つくづく、人のこころというのは、いろいろな表れを

するものだなあ、という感慨をもった。

 

 朝いちばんは、鈴鹿の西の丘陵地帯にある里山を散策した。

 里山大好き男の高崎広さんが、待っていてくれた。

 なんといっても、木の枝からロープを吊るした、森のブランコは

童心をかきたてずにおかない。

 若いチェさんが、先ず飛び乗った。


 あとは、「わたしはけっこうです」みたいな顔していたミヨン女史も

こわごわ乗って、揺れたとたん、大はしゃぎの姿にたちまち変身。

 

 里山散策のあと、鈴鹿カルチャーステーションに行き、サイエンズ

研究所のメンバーとの交流会。

 どんな話があったか、よく聞いていない。

 「人の本性とは、どんなことか?」

 「その本性に至っている人が、コミュニテイーにはいるのかどうか?」

 そんなことが、話題になったらしい。

 

 研究所メンバーとの記念撮影。

 なんか、一人ひとり、いい顔してるなあ。

 

  その日の午後は、鈴鹿平田町、ベルシテイーで買い物したり、温泉を

味わったり。

 

 その夜も、昨夜とは違うコミュニテイーの人が参加して、懇談会。

 はじまるときは、こういう寄り合いをまだ続けるのかなあ、といった

空気があったように感じた。

 

 カン・ホギさんが、この三日間の感想をしみじみと話した。

 「なにか恥ずかしい気持ちがある。アズワンコミュニテイーから、その

核心を学ぼうとやってきたけど、どうもじぶんのほうの関心ばかりが

大きくて、アズワンの人たちの話はよく、聴いてこなかったように

おもって・・・」

 

 オ・テホさんも。

 「いろいろ質問してきた。そのなかには、ミネサの人たちにも

迷惑になったこともあったかと、反省している。これは、ダメだと

言っているのではなく、いまの実態を受け止めたうえで、さらに

よりよくしていくために、をおもっていた。ずいぶん、吠えたけど

赦してほしい」

 

 「サイエンズに基ずく経営はどうなっているかな」と出席していた

中井正信さんの名があがった。

 当の中井さんは、「経営といってもなあ・・」といいながら、きのうまで

参加していた”四日連続の日常化レッスン”の体験談を話はじめた。

 

 「どんな内容か、もっと具体的に・・」と声。

 「ミネサの人が、蓮池にみえた時、蓮がないところがあった。質問され

たとき、”去年植えたばかりだから”と答えた。レッスンのとき、みんなが

いろいろ出しているを聞きながら、はっとおもいあたることがあった。

 蓮がないのは、鶏糞を入れすぎたとか、まずいことをしたという気持ちが

じぶんのこころの奥にあった。じぶんの反応は、それを、なにか隠すような

こころの持ち方があった。昼間の世界に開かれていかないようなもの・・・

それを発見した」

 ミネサクラブに人たちは、シーンと聴いているように感じた。

 中井さんが、話終わって、その場の空気が肩に力が入らない、

お互いに、それぞれのこころのありように、気持ちが及んでいくような、

”溶け合う”というのは、こんなとき使うのかな、といった場になった。

 

 昨夜の、張り詰めた、緊張感のようなものが、消えてなくなっていた。


                              (つづく)

 

 

 

 

 

 

 


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