えいちあーる亭日誌

日々の徒然、株などを語り ハッピーリタイアメントを目論むノーテンキなブログ

- 都へ つれづれなるままに-

真昼の夜の夢

2020-06-13 13:06:46 | 蓄積したもの 降り積もったもの
梅雨入り 長く伸びたトタン屋根のひさしにたたきつける雨音 日差しがなくて薄暗い台所で作る昼食はラーメン
いつもなら書斎へ持っていくのに、最近は作業台と化した食卓で食べるのも姿勢が良くなっていいかも、と 食べ始めたラーメン

ああ、あれも食べたかったんだよな

ラーメンを口に運びながら思い出したのは きしめん
フィルムを見るように頭に流れてきたのは名古屋駅の下り線のホームの端にある囲いのない屋台のような風情のうどん屋
あたりはもう暗くなっていてどんぶりの熱さが心地いいほど寒くて、湯気に舞う鰹節、甘辛い油揚げからあふれてくるうまみ

台所の薄暗さに気がついてライトをつけに動いて気がついた。
あの寒さ、どんぶりの熱さ、そしてあのホームの暗さ 全部体が覚えている でもあれはいつのことだったんだろう
本社へ会議なんかで出かけたころは全部車だった。

ホームで冷たい風に押されながらホームの端のきしめん屋を目指して歩いていく夜のとばりが降りた街の背景にも見覚えがあって
そこでもわたくしは一人だった
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