「喜ぶと思うか?」
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浪曲の『清水次郎長伝』の中にこんなクダリがあります。
ある時、甲州の親分と喧嘩別れした法印大五郎が次郎長の子分になります。
この時、法印大五郎は、元の親分のことを悪く言います。
すると次郎長はいきなり、法印大五郎の胸ぐらを掴んで拳固で二つ三つ殴りつけます。
驚いた大五郎が「親分、何するんでぇ」とくってかかった所、次郎長が言います。
「ある所に奉公していて、訳あって新しい所へ移って、新しい主人の前で、前の主人を悪く言ったら、今度の主人が喜ぶと思うか?喜ばねぇぞ。『この野郎また別の場所へ行ったら俺のことをこういうふうにまた貶(けな)すんだな』と思うと、そこの扱いが違ってくらぁ。バカ野郎。なぜてめぇが世話になった、縁あって親分にした人を悪く言いやがるンだ、この野郎!」
新しい人に好かれようと、こういうふうにしてしまう人は、今の世でも大勢いることでしょう。気をつけたいものでゴザンス。
ある時、甲州の親分と喧嘩別れした法印大五郎が次郎長の子分になります。
この時、法印大五郎は、元の親分のことを悪く言います。
すると次郎長はいきなり、法印大五郎の胸ぐらを掴んで拳固で二つ三つ殴りつけます。
驚いた大五郎が「親分、何するんでぇ」とくってかかった所、次郎長が言います。
「ある所に奉公していて、訳あって新しい所へ移って、新しい主人の前で、前の主人を悪く言ったら、今度の主人が喜ぶと思うか?喜ばねぇぞ。『この野郎また別の場所へ行ったら俺のことをこういうふうにまた貶(けな)すんだな』と思うと、そこの扱いが違ってくらぁ。バカ野郎。なぜてめぇが世話になった、縁あって親分にした人を悪く言いやがるンだ、この野郎!」
新しい人に好かれようと、こういうふうにしてしまう人は、今の世でも大勢いることでしょう。気をつけたいものでゴザンス。
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悪い評価ばかりのボス、良い評価ばかりのボス、どちらも偽者の三流と言われます。
一番良いボスは、悪い評価と良い評価が半々のないまぜが最高だそうです。
いちいち部下の評価なぞ気にしては、お里が知れます。
黙って部下や子分の酒の肴になれるかが、本当の自分の自分に対する評価。
しかし世間ではこのようなボスは少ないようです。