散らかっているというより・・・

文庫本のオビに「ミステリー第1位」なんて書いてあるものだから:迷わず買った『悲しみのイレーヌ』(ピエール・ルメートル著 文春文庫)。ミステリーはストーリーの面白さが第一なのだが、生来の癖だろう、「おっ!」と思う表現で出くわすと、すぐに書き写す。「室内は荒れているというより、無視されているのに近い。住む場所を整えようという意志がどこにも見られない。」p432も、その一つだった。あはは。「荒れているというより、無視されているに近い」は傑作である。すぐさま住職室を思いだした。※写真はイメージです。

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