待ってました。

写真はネットから引っ張ってきた旅館の朝ご飯のお膳だが、この一年くらい、私は朝食の時間が以前の3倍、30分もかかるようになった。お箸で一度に取るご飯の量が少なくなったのが原因でだが、なぜ少なくなったのかは原因不明である。

家内の説によると、歯が少なくなったのが原因ではないかという。「でも、そのくらい時間をかけて食べるのはいいことよ」とさりげなく言ってくれるのが、ありがてぇ。

一緒に生活していると、お互い相手に「こうしたらいいのに」と思うことがある。十年くらい一緒にいると、そんなことを言っても治らないと思うから言わなくなる。でも、相変わらず思っている。そうこうしている間にある時、相手が自分で自然治してしまうことがある。その時、待ってましたとばかりに、間髪を入れず「それって、いいことだよ」とだけ言う。「私は前からずっと思っていたのだ」と、今更のように言うのは野暮というものだ。家内のさりげない言葉に、以心伝心、阿吽の呼吸を観た心地がした。

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