クリカラである。

 カラクリではありません。クリカラです。漢字で書くと「倶利伽藍」です。

 お不動さまを象徴する竜の名前で、インドの神話の中では竜の一族の中の長(おさ)ですって。
 そのイナナキは、雷が二億万発同時になるようなものだと、辞書にはあります(なんというケタハズレな例えでしょう。わははは)。

 今日の「写仏の庭」のお手本は、その倶利伽藍剣をもったお不動さま、立像(りゅうぞう)。
 とにかく細かくて、昼間の部の参加者のみなさんは、息をするのも忘れたように筆を進めておいででした。とても二時間では描きおわりませんが、いい時間だったようです。

 私はこれから夜まで、来年のお手本を自分の手で描き直す作業に没頭します。これをやらないと、皆さんにどこがどう難しいかをお伝えできないからです(お坊さんにはこういう仕事もなるんですぜ。ぐははは)。
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