水戸梅日記

水戸・いばらき

「東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ」

2005-08-20 | 読んだ本
「東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ」は、ブックオフにて105円で入手しました。著者は遙洋子さんです。タレントさんですが、読んでみたら、とても内容が実践的で、かつ、深いーと思いました。

日経ビジネスの「働く女の眼」という遙洋子さんのエッセイ(月1回)を、私は楽しみにしていますが、その視点の鋭さの裏には、こういう学習努力があったんだなぁと分かりました。学術的にどうか、ということよりも、自分が知りたいこと、使いたいことだけを勉強すればいいと思う彼女の考え方は、私と共通していると感じました。(もちろん、彼女の努力にはかないませんが。)

というわけで、最後の方に書いてあった・・・遙さんが東大で学んだという「ケンカのしかた・十箇条」を紹介します。

これは、「上野千鶴子さんに学んだ議論のしかた」であり、別名は「男のもて遊び方・十箇条」だそうです。


第1条 守るための開き直り

「それでも女か!」
「それで母親と言えるのか!」 に対しては、

「だって・・・」とか言ってはいけない。言うべきは、

「自分がかわいくて何が悪い!」

愛や母性の欠落した欠陥女性と責められることに女性は弱い。
でも、それが仕組まれたものであることを知ることによって、開き直ることができる。


第2条 守るための質問<わからない>編

攻撃されたとき、それに対し、反論・弁明するのではなく、相手が無自覚に安易に使用している言葉や表現に対し質問する。

「わからない」とは、守りから攻撃へと効果が変容する言葉。


第3条 守るための質問<○○ってなに?>

上記に続く戦法。

主に、単語に使用する。
国家、愛、家族、結婚、本能、文化・・・。

あらゆるイデオロギー装置を問いただす方法

この質問に答えられる人はなかなかいない。
(ただし、男性と二人きりの時にはしないほうがいいそうです。暴れ出すかもしれないからだそうです。)

「それで家族と言えるのか」
「家族ってなに?」
「父親と母親と子どもたちだよ」
「母親ってなに?」
「おおきな愛で家族を育んでくれる人」
「愛ってなに?」


第4条 攻撃のための質問<そのまんま>編

質問に質問で返すやり方。

「君にとって大事なものはなんだ?」
「あなたは?」
「同時に何人も愛せるのか?」
「あなたは?」

とにかく相手に喋らせて、破綻を待つ。矛盾を待つ。
卑怯だが簡単な攻撃法。


第5条 広い知識を持つ

専門バカになるな!ということ。
熟読ではなく、多読。

議論は一面的な表現で幕が開く。

「それは日本の文化だ」
(他国の知識を得ることで、世界規模の権力システムと分かる。)

「フェミニズムは、ヒューマニズムだ」
(フェミニズムの多元性を知っていれば根本から成り立たないのが分かる。)

「人間は愛だと思う。」「やっぱり女はやさしさ。」も同様。

広い知識を持つことで、それが「信念」か、「論理」か見分けられる。  



今日は・・・ここまでにします。(疲れました。)

tidori※先日のくろばねフェスティバルで入手した携帯ストラップです。
「俺、酔いどれ、ちどり~」というブログ(かわいいです。)をしている方の作品です。
昨日「ka-ya」のカウンターに、このストラップが2つおいてあるのを発見してしまいました。



コメント (3)
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