風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

台風15号と計画運休

2019-09-11 00:31:50 | 日々の生活
 関東に上陸した台風としては過去最強クラスの台風15号が、昨日未明、首都圏を通過し、大混乱に陥った。それでも寝ている間に台風が通過してくれたのは不幸中の幸いだっただろうし、気象庁が前日午前中に緊急会見を開き、昨年9月に近畿圏を直撃した台風21号に匹敵するとして最大限の警戒を呼びかけてくれたお陰で、JRや私鉄各社が予め計画運休を発表したのは画期的だった。しかし、運転再開予定が通勤・通学時間帯に重なった上、線路内に倒木等があって除去作業が必要だったために運転再開が遅れ、しかも情報の出し方がこなれておらず、さらに振り替え輸送をしないという見通しの甘さも重なって、午後まで混乱が続いたようだ(と報道された)。
 こんなときこそ、来年の東京オリパラ時の渋滞解消のために実証実験をやったばかりのテレワークを実行に移せればスマートで良いのだが、生憎、会社で使うノートパソコンの多くは社外で使えるセキュリティ仕様になっておらず机に置きっ放しだし、スマホでメール・チェックは出来ても会社のシステムにアクセス出来ないため仕事するにしても限定的というのが現実で、駅の混雑具合いを見る限りは、似たような状況の会社が多いのではないかと察せられる。インフラが整っていない上、首都圏と一口に言っても東京を中心に千葉・茨城から埼玉や神奈川まで幅広くて事情もさまざまなので、企業として明確な指示を出し辛いのは分からなくはないし、真面目な日本人は、なるべく早く会社(や学校)に向かおうとする。
 私はと言うと、実は昨日、割り切って休暇にしてしまったのは画期的なことだった。以前、電事故で、折悪しく朝から会議があったために倍以上の時間をかけて疲労困憊して駆けつけたものの会議に間に合わず、懲りたことがトラウマとしてある。昨日は会議も緊急案件もなく、それでも「運転再開は午前8時以降」とアナウンスされていたので昼頃には出社するつもりで運行状況をモニターしながら待機していたところ、何時に運転再開したのかしていないのか今一つはっきりしないし、駅名がいくつか羅列されて入場規制中としかメッセージが出ないし、一体、どんな状況なのか見当がつかないまま、ぐずぐずしている内に出そびれて昼になり、出社を諦めたのだった。家内からは白い目で見られるし、私自身もなんだか後ろめたい思いが残るし、頗る後味が悪い。
 かつてマレーシアに駐在していた10年ほど前、ペナン大橋の半島側と島側の出入口と中ほどに数ヶ所、ビデオカメラが設置され、渋滞状況を知らせるべくリアルタイム動画をインターネット上で流し続けていた(と言っても完全な動画ではなく何秒か何分か毎に更新を繰り返す)のを重宝したものだった。日本でもかなりの数の監視カメラが出回っているので、駅の構内外の何ヶ所かの、顔が映り込まない荒っぽい画像を見せることは出来ないものだろうか(だからと言って、日本の人口密度はタダモノではないから、ただの気休めにしかならないかも知れない)。鉄道会社の告知の仕方、企業や学校の対応、人々の心の持ちようや身の振り方・・・少しずつ改善していくのだろうけれど。
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