既に時間が経ってしまいましたが、もう少し箱根雑感を続けます。
優勝候補筆頭に挙げられ、なんとか2位に食い込んだ駒澤大は、区間首位2人、2位3人、3位2人と、やはり層の厚さを見せつけ、6大会連続で3位以内と安定度抜群です。しかし5区がブレーキとなったのが響きました。序盤から積極的に飛ばして大量に汗をかいて、気温が下がる山で体を冷やした低体温症と見られていますが、前回ブログで「準備」について書いた伝で言うと、当日のコンディションや運に左右される残りの1~2割で崩れてしまう所謂アクシデントで、本人も気の毒でした。
駅伝に関しては私にもほろ苦い思い出があります。個人競技主体の陸上競技の中では珍しい団体競技の一つとは言え、サッカーや野球などのチームプレーとは異質で、所詮は襷というカタチで個人プレーを繋いでいき、1+1=2となるもので、サッカーや野球のように2以上や2以下になるようなことはなく、それだけに個人の責任が明確です。私の場合、高校最後の駅伝大会で、アクシデントではなく調整不足で満足の行く走りが出来ずにチームに迷惑をかけてしまい、大阪北摂のローカルな四市一町という駅伝大会で2位に終わりました。今から思えば僅か2年間でしたが高校生活で最も打ち込んだのがクラブ活動であり、何よりも自分自身への不甲斐なさと、チームへの申し訳ない気持ちで、走り終わってからも、皆が待つ場所には戻れず、そのまま歩きながら悔し涙にくれたものでした。ああ青春・・・
連覇を狙った東洋大は3位に終わりました。過去6大会で優勝4度、準優勝2度と抜群の強さを誇って来ましたが、今回は区間首位1人、2位なし、3位1人で、普通の大学であればそれだけでも十分に素晴らしいのですが、過去の記録や、今回の青学、駒大と比べると、凋落と言われてもおかしくないほどの惨敗です。常勝と言われるチームの宿命でしょうか。
箱根では、花の2区と言い各校のエースが覇を競うもので、今回も注目されましたが、各校の総合優勝の行方に影響を与えるという意味では5区の重要性がますます高まることになりました。5区トップの青学と2位日大との差は2分30秒、総合2位の駒大に8分11秒の差をつけたのはともかくとして、総合3位の東洋大にも5分59秒もの差をつけました。これに対して、2区では2分30秒以内に11校がひしめき合います。実際に、読売によると、ここ10年で、5区で区間賞を取った大学の優勝は7度目ということです。山登りの5区を勝負のポイントとして強化するのが、そもそも箱根駅伝の創設の趣旨である、世界と戦える走者の育成に繋がるのか・・・疑問の声があがるのも故なしとはしませんが、箱根という正月の名物番組として、5区がドラマティックであるのは文句ないところでしょう。正月のTV番組が全般的に低調のせいで、箱根駅伝の視聴率は28%を超え、昨年より1.4%ポイント上がったそうです。これはこれでワンパターンでマンネリと言えなくもありませんが、「走る」という極限の運動に賭ける若者たちのひたむきな姿が、お笑いでへらへら笑うでもなくぼんやり見ている私たち庶民の目には眩しく、大いに刺激を与えてくれて、正月の風物詩として揺らぐことはなさそうです(最近ちょっとアナウンサーがうるさ過ぎですが)。
優勝候補筆頭に挙げられ、なんとか2位に食い込んだ駒澤大は、区間首位2人、2位3人、3位2人と、やはり層の厚さを見せつけ、6大会連続で3位以内と安定度抜群です。しかし5区がブレーキとなったのが響きました。序盤から積極的に飛ばして大量に汗をかいて、気温が下がる山で体を冷やした低体温症と見られていますが、前回ブログで「準備」について書いた伝で言うと、当日のコンディションや運に左右される残りの1~2割で崩れてしまう所謂アクシデントで、本人も気の毒でした。
駅伝に関しては私にもほろ苦い思い出があります。個人競技主体の陸上競技の中では珍しい団体競技の一つとは言え、サッカーや野球などのチームプレーとは異質で、所詮は襷というカタチで個人プレーを繋いでいき、1+1=2となるもので、サッカーや野球のように2以上や2以下になるようなことはなく、それだけに個人の責任が明確です。私の場合、高校最後の駅伝大会で、アクシデントではなく調整不足で満足の行く走りが出来ずにチームに迷惑をかけてしまい、大阪北摂のローカルな四市一町という駅伝大会で2位に終わりました。今から思えば僅か2年間でしたが高校生活で最も打ち込んだのがクラブ活動であり、何よりも自分自身への不甲斐なさと、チームへの申し訳ない気持ちで、走り終わってからも、皆が待つ場所には戻れず、そのまま歩きながら悔し涙にくれたものでした。ああ青春・・・
連覇を狙った東洋大は3位に終わりました。過去6大会で優勝4度、準優勝2度と抜群の強さを誇って来ましたが、今回は区間首位1人、2位なし、3位1人で、普通の大学であればそれだけでも十分に素晴らしいのですが、過去の記録や、今回の青学、駒大と比べると、凋落と言われてもおかしくないほどの惨敗です。常勝と言われるチームの宿命でしょうか。
箱根では、花の2区と言い各校のエースが覇を競うもので、今回も注目されましたが、各校の総合優勝の行方に影響を与えるという意味では5区の重要性がますます高まることになりました。5区トップの青学と2位日大との差は2分30秒、総合2位の駒大に8分11秒の差をつけたのはともかくとして、総合3位の東洋大にも5分59秒もの差をつけました。これに対して、2区では2分30秒以内に11校がひしめき合います。実際に、読売によると、ここ10年で、5区で区間賞を取った大学の優勝は7度目ということです。山登りの5区を勝負のポイントとして強化するのが、そもそも箱根駅伝の創設の趣旨である、世界と戦える走者の育成に繋がるのか・・・疑問の声があがるのも故なしとはしませんが、箱根という正月の名物番組として、5区がドラマティックであるのは文句ないところでしょう。正月のTV番組が全般的に低調のせいで、箱根駅伝の視聴率は28%を超え、昨年より1.4%ポイント上がったそうです。これはこれでワンパターンでマンネリと言えなくもありませんが、「走る」という極限の運動に賭ける若者たちのひたむきな姿が、お笑いでへらへら笑うでもなくぼんやり見ている私たち庶民の目には眩しく、大いに刺激を与えてくれて、正月の風物詩として揺らぐことはなさそうです(最近ちょっとアナウンサーがうるさ過ぎですが)。