「つながり」の旅 in Paris ~ 人と人、自然、地域との「つながり」 ~

人・自然・地域との「つながり」をテーマにした旅や暮らし(エコツーリズム、スローライフ等)について日々の想いを綴ります。

Normandy Express

2021年07月27日 | パリから足を伸ばして
Le Havreからパリへの帰り道に乗った列車がNormandy Express。フツーのIntercite(都市間急行)ですが、真新しい車内には飛行機のように車内モニタがあって沿線の観光案内が放映されたり、新幹線のように電光掲示板で停車駅と停車時刻を案内したり、座席には充電用コンセントのほか読書灯もあり、設備がモダンで驚きました。

車内Wifiも整っていて、接続すると車内ポータルでTGVのように列車の現在の位置と走行速度と地図上に表示されるほか、列車が走るノルマンディー地域の観光案内ページも表示されます。

言語も、フランス語、英語のほか、ドイツ語やイタリア語、スペイン語に対応しているほか、内容も名所旧跡から体験プログラム、ホテルやレストラン、イベント案内まで、なかなか充実しています。なんと旅行業界向け資料も日本語で用意されていました…↓

フランスでは、地域が補助金を出してその地域に必要な交通網を守っているからこそ、地域を走る列車内で、このような地域を前面に売り出すコンテンツが表示できるのでしょう。なかなか興味深い取り組みです。
 

セーヌ川河口の港町Le Havre ②

2021年07月27日 | パリから足を伸ばして

ル・アーブルの街は英仏海峡に臨む港町としてポーツマス行きのフェリーが発着していますが、この町は第二次大戦の終盤、ドイツ軍が英国侵攻の拠点を置いていたために、連合軍による大規模な爆撃を受け、焦土と化したそうです。

戦後、市街がコンクリート中心の建物によって建築家オーギュスト・ペレの手で計画的かつ整然と再建され、今ではその都市計画による街並みが世界遺産に登録されています。町の中心にある教会も、コンクリート造りで教会とは一見思えませんが、中のステンドグラスも現代的です。

 

四角柱と長方形で作られた市役所、格子状の窓枠には白い点のように見えるたくさんのハトが、と思いきや、微動だにしません。まさかとは思いましたが…無数のハトの置物でした。これも都市計画?

街は計画的に作られているので、モネが絵の題材にした運河にある噴水も見ごたえがあり、街路や公園も広々としています。

 

こちらはパリからの列車が発着するLe Havre駅。目の前からトラムが、側面からはバスが発着する機能的なつくり。

トラムの終点は海(停留所の名前もLa Plage 「海岸」)小石が広がり水温は低いですが、石浜に座って水に体を浸しているおばあちゃんや、本格的に海での泳ぎを楽しむ人もいました。水温19度でしたので、さすがのうちの子供たちも足を水につけるだけでしたが。

 

日本人から見たら、遠浅の砂浜とは程遠い急に深くなる石浜で、海水浴には適さないように見えますが、ヨーロッパ各地から観光客が訪れるビーチリゾートのようです。


セーヌ川河口の港町 Le Havre ①

2021年07月24日 | パリから足を伸ばして
セーヌ川河口にある、フランス第二の港町、ル・アーブルに行きました。パリから直通列車で2時間20分。セーヌ川を6回渡って終点です。港町なんで当然海産物がおいしいだろうと、ランチで入ったレストランも魚料理を…と思いましたが、鱈よりはサーモンが好きなので結局サーモン(サーモンが英仏海峡で獲れるとは思えないけど)、ライムをたっぷり絞るのが美味い。ビールにも合います。
前菜が魚ならメインは肉ということでAgneau(子羊)を甘く炒めたもの。マッシュポテトが生クリームたっぷりで美味い。そういえば酪農の盛んなノルマンディーは乳製品も特産です。

もう一つのメインもサーモン焼き。ライス添えですがもちろん長粒種なんでソースと絡めないとパラパラで美味しくありません。

キッズメニューは肉と魚があったので、息子と娘にそれぞれ1つずつ注文。ハッシュドビーフは表面こそ焦げ目がついていますが中は赤身、ほとんどビーフタルタルのようで、子供にこんな生の肉は大丈夫かという気もしますが、まあフランス人は食ってんだから大丈夫だろうとタカをくくって食べさせました。名産であろう鱈は…撮影し忘れました。

昼飯をたらふくレストランでいただいた割には、特産の海産物を満喫できなかったので、夜はホテルでスーパーで買ってきた食材を広げました。夜はのんびりと部屋食のほうが落ち着くし、外食だと子供が料理が来るまで待ちきれないということもあり、最近はキッチン付きのホテルで部屋食というのが我が家の定番です。

スーパーでは、前から魚屋の店頭で気になっていた、小さいエビと黒くて小さい貝を買ってみました。魚屋のマダムに、このまま食べるの?と聞いて、そうよ、と言われてみたものの、エビの殻は口に刺さらないのか、貝は楊枝がなくても殻から引っ張り出せるのか、おっかなびっくり食べてみました。
 
ちなみに、エビはCrevette Gris(灰色エビ=ヨーロッパエビジャコ)で、日本でいう「川エビの唐揚げ」のエビみたいです。茹でたこのままでも食べられますが、殻が口に残るので、面倒くさいけど殻をむいたほうが美味しい。もしくは川エビみたいに唐揚げにしてみたいです。黒い小さい貝は、Bigorneau(タマキビガイ)。小さくて中から身を引き出すのに苦労しました。フランスでは貝の身を引き出す専用のピックがあるようですが、ホテルの簡易キッチンには見当たらず、四苦八苦した挙句果物ナイフの切先でつまみ出して何とか食えました。歯ごたえも味も悪くないけど、小さすぎて、引っ張り出す手間を考えるとあえてもう一度食べたいとは思わないかな…。(当然のことながら、妻と息子は、おっかなびっくり少し食べただけで、好奇心いっぱいの=好き嫌いをまだ言わない)5歳の娘と私で頑張って片づけました。

あとは、ノルマンディー名産のクレープ、ガレットと、シードル。
ノルマンディーは気候が寒冷でブドウが採れないということから、ワインよりリンゴのシードルが特産です。アルコールもビール並みで、値段もビールより安いくらい。左の250ml便は1€でした。日本でももっと気軽にシードルを飲めるといいのに…。

ツール・ド・フランス

2021年07月18日 | パリに暮らして~in paris
今年もツール・ド・フランスの季節になりました。フランス各地を3週間かけて、世界中のライダーが自転車で駆け抜けます。地方部でのレースは、ニュースやTVの中継で他人事のように見ているだけですが、最終日はパリに入り、近所を駆け抜け、会社の事務所のあるコンコルド広場から凱旋門までのシャンゼリゼを何周もするのがTVで中継されるので、がぜん身近になります。
今年も近所でレースが見れるところに出かけてみました。夕方16時過ぎになると、レースの前哨戦として、様々な商品をPRするキャラバン隊が派手な車で駆け抜けます。これを見るのも楽しみの一つ。中には、商品の無料サンプルなどをばらまいてくれるキャラバンもあるようで、小学生の息子は何かもらえると思って楽しみに行きましたが…ちょっと行くのが遅かったこともあって、何ももらえませんでした。周りにはTシャツや鉛筆などを握りしめている人もいましたが。
キャラバン隊の後、1時間くらい待つと、16時半にベルサイユの少し西を出発したレーサーたちがパリ市の環状道路を駆け抜け、シャンゼリゼを目指します。一団が来るまで待つのは長いのですが、来ると一瞬で駆け抜けてしまうので、写真も撮れず…。あとは家に帰ってTV観戦です。

家に帰ると、凱旋門~シャンゼリゼ~コンコルド広場~ルーブル美術館周辺を周回するレース最終盤が中継されていました。

凱旋門の周りをひた走る姿は絵になります。

上から見るとこんな感じ↓

そして、ツール・ド・フランスが終わると、いよいよフランスはバカンス本番です!

革命記念日の花火

2021年07月15日 | パリに暮らして~in paris
フランス革命記念日の7/14、遠くのシャンゼリゼまで行く軍事パレードを気はなかったので、せめて近所のセーヌ川沿いから花火を見ようと夜中の23時に繰り出しました。この時期のフランスは日の入りが22時近くなでのこれくらい深夜じゃないと花火が見えないのです…。
 
川沿いのショッピングセンターはこの日、特別にフランス国旗の青・白・赤のトリコロールにライトアップ。
花火があがるエッフェル塔を見渡せる歩道には23時だというのに大勢の人が。

花火が始まる直前にはエッフェル塔の照明が消えてフラッシュライトだけが灯り、がぜん盛り上がります。

この時、我々はエッフェル塔を横から見ていたので見えなかったのですが、正面にあたるシャンドマルス公園側からのTV中継を見ると、エッフェル塔はトリコロールカラーにライトアップされていたようです。塔の下の光は、シャンドマルス公園で21時から行われているコンサート会場。この時はコンサートの最終盤で、フランス国家『ラ・マルセイエーズ』の大合唱だったようです。

そして23:15、花火開始。TVでも「復習」しましたので、TV画面と合わせてお伝えします。

エッフェル塔を中心に花火が打ち上げられるので、セーヌ川にはたくさんの遊覧船が出ています。

私はエッフェル塔の横から見ていたのでわかりませんでしたが、正面から見ると、花火だけでなく、エッフェル塔のライトアップも刻々と変わるようです。もちろん、TVでは、花火と音楽の連動も楽しめます。

エッフェル塔からのカクテル光線もパリの街もキラキラです。
最後はド派手な打ち上げ花火のオンパレード。日本のスターマインの3倍くらいを大量に乱れうちです。生で見ていた私も唖然として見とれていました。周りは大フィーバー。。。
 
結局家に帰って24時。息子は明日学校で6時半起きなので早々に寝ました。フランスではもうバカンスシーズンだし、学校も終わっているので、小さい子供たちもたくさん見に来ていました。日本の花火大会とは全く違い、情緒なんてあったもんじゃないですが、これはこれで見ごたえあります。

7/14フランス革命記念日

2021年07月14日 | パリに暮らして~in paris
フランスにとって7/14は、フランス革命の発端となったバスチーユ監獄襲撃の日、ということで、今でも祝日として国を挙げてお祝いします。有名なのが、シャンゼリゼ通りの軍事パレードと、エッフェル塔をバックに打ちあげるド派手な花火。
 
2021年のパレードは、軍人4000人以上、航空機200機以上が隊列を組んで登場するようです、とその内容を調べようとしたら、携帯の画面がすでに祝賀ムード!動画で花火が打ちあがり、トリコロールの国旗まで!
 
シャンゼリゼ通り周辺のメトロの駅は閉鎖されるうえ、今年は会場周辺では、ワクチン接種証明や陰性証明も求められるため、おとなしくTVで見物することにしました。
 
TVはどこも朝から特番で、軍隊の様子やシャンゼリゼ通り周辺を映したりしています。9時半にはマクロン大統領がエリゼ宮を出発し、騎馬隊に導かれてコンコルド広場に到着、楽隊が国歌ラ・マルセイエーズを演奏するあたりから盛り上がってきます。
その後は、見どころの一つである航空ショー。フランス国旗と同じ青、白、赤の3色の煙を出しながら、凱旋門からシャンゼリゼ通りを飛びます。(このあたり、家のベランダから航空機を眺めたり、TVを眺めたり、忙しくて写真取れず)
 
もちろん軍隊は好きではないのですが、お祭り気分でこういうものを眺めるのもたまにはよいか…。
パレードとTV中継は延々と昼まで続きましたが、子供たちも飽きてきたのと、昼のたこ焼きパーティの時間になったので見学も終了。
 
あとは夜の花火に備えます。夏は22時まで明るいフランスなので、花火の開始が23時、23時半終了というのが難点です。

近所の公園でJazz Concert

2021年07月13日 | パリに暮らして~in paris

ある日曜日の午後、マンションの中庭に降りてみると、何やらにぎやかな音が。歩いて2分の公園に行くと、公園の舞台でなんとJazz Concertが。

トランペットやドラム、バスなど総勢10人ほどの結構本格的なバンドが約1.5h演奏していました。周りには折りたたみのデッキチェアやキャンピングチェアを広げている人も何人かいて、明らかにこの演奏を目当てに公園に来ている人も結構いるようです。

近所の何気ない公園でも、時々こうやってアートが楽しめるのがいいですね。


ピカソ美術館

2021年07月04日 | パリに暮らして~in paris
国立ピカソ美術館に行ってみました。パリの中心部、美術館等が集まるマレ地区にあります。
建物自体も歴史的文化財(17世紀の塩の徴税官吏の館)のようで、外観も中も宮殿のようです。
 
スペイン出身のピカソがパリに来たちょうど1900年の万国博覧会の時、彫刻家のロダンが売れっ子アーティストだったようで、ピカソも彼の影響を大きく受けているそうです。やはりパリにあるロダン美術館との協力で、ちょうどロダン展をやっていました。なので、有名な「考える人」の彫像もあり。

1.5時間くらいゆっくり見た後、近くの国立公文書館でクラッシックコンサートをやっているようだったので、立ち寄ってみました。

建物の中庭の回廊でピアノに合わせて若手の歌手が歌っています。皆足を止めて鑑賞していました。

歴史的建物でのアートな休日、まさに芸術の都・パリ…。尤も、子供たちはこれだけじゃ物足りないらしく、近くのショコラテリエでアイスクリームとホットショコラを味わって帰ってきました。