「つながり」の旅 in Paris ~ 人と人、自然、地域との「つながり」 ~

人・自然・地域との「つながり」をテーマにした旅や暮らし(エコツーリズム、スローライフ等)について日々の想いを綴ります。

上芦川集落を散策

2012年05月20日 | 山梨・芦川にて
おごっそう家でランチの後は、山あいの上芦川集落を散策。道が細く、アップダウンも激しいですが、鳥の声と川のせせらぎをき背景に、昔からの家並みや狭い集落独特の看板を見ながら、のんびり歩きます。抱っこして散策している間に、息子も寝息を立て始めました。
 
集落の一番上には、半年前のイベントで植樹したもみじの苗木が、半年ほどで2倍くらいに成長していたほか、その時一緒に植えた芝桜も花を咲かせていて、着実に根付いているのを感じました。
 
帰り路、植樹の時に一緒に木を植えたおばあちゃんのお宅に、ふらっとご挨拶に立ち寄ってみました。残念ながらおばあちゃんはお留守でしたが、お家の方がとても 温かく対応してくれて、「まあかわいい!」と息子も抱っこしてくれました。

こういう小さな集落では、赤ん坊を連れていると、多くの人が声をかけ、抱っこしてくれるのがとても温かく感じます。息子も、心地よかったのか、誰に抱かれてもお利口にしていました。
 
集落の保育園では、八重桜が満開でした。こういうところでは待機児童の問題なんてないんだろうなあ。。。
 
ちなみに、その夜家に帰ったら、植樹の時のおばあちゃんから、わざわざお電話をいただきました。突然ふらっとお邪魔しただけなのに、温かいお言葉をかけていただき、感謝です。

芦川のおごっそう家でランチ

2012年05月20日 | 山梨・芦川にて
本栖湖近くの富士芝桜まつりの会場から、45分ほどで、芦川町の直売所「おごっそう家」に到着。一昨年に、山梨県のグリーン・ツーリズムコンテストで、芦川を舞台にした体験ツアーを企画して以来、いつも温かく迎えてくれます。
 
今日はここでランチ。素朴な料理が多く、食べる場所も直売所の中と軒下にテーブルが並んでいるだけですが、地元野菜がふんだんに味わえるからか、いつも結構賑わっています。
 
この日は、特産のこんにゃく田楽、地元野菜をたっぷり使ったカレー、野菜かきあげ入り天ぷらうどん、にんじんとじゃがいもをつかったコロッケ「にんじゃくん」と、シソジュースをいただきました。カレーもうどんも350円という学生食堂なみのお手軽な値段です。


 

 


芦川での植樹ツアー

2011年10月23日 | 山梨・芦川にて

東京の地下鉄の駅で配っているフリーペーパー、Metroミニッツの、「芦川植樹ツアー」に参加しました。

この企画は、「ふるさとツーリズム」と言って、都会に住む人が(自分の田舎以外にも)もう一つふるさとを持とう、ということを目指し、各地を訪れて地元の人たちとの交流を楽しむ、というもの。「田舎体験なんてどこにでもあるので、きっかけを提供して知ってもらい、良いところだと思ってまたその地を訪れてくれることにつなげたい」ということのようです。

エコツーリズムの精神でその土地の自然や人とのつながりを感じ、それに基づいて日々の暮らしを見直そう、という「スローツーリズム」とも重なる部分がありますね。

今回は、私が昨年から応援する、湖と石和温泉に挟まれた山里であるを舞山梨県笛吹市芦川を舞台にしたツアーということで、どんなツアーになるんだろうと参加しました。これまでの味噌造り体験などではあまり人が集まらなかったけど、このような媒体ならどういう人が集まるんだろうという興味もありました。

まず驚いたのは、30代前後の若い女性参加者が多いこと。田舎体験のイベントなどに行くと、通常は年配の方々が多いのですが、やはり都内OLが読者層となっている雑誌ならではですね。しかも、いまどきの若い女性は、「ふるさとツーリズム」とか「植樹」とかに、こんなに興味があるんだ。。。意外というか、(ニーズの)あるところにはあるんですね。)

新宿から僅か2時間強で芦川の直売所「おごっそう家」に到着。地元野菜とキノコご飯の昼食をいただき、上芦川集落の古い街並みを散策したあとは、いよいよ地元の方と我々参加者が二人一組となってイロハモミジと芝桜を植えます。紅葉時期には、周りの山に黄色くなる木が多いので、赤いモミジがあるといいね、ということのようです。

私は、地元の陽気なおばあちゃんとご一緒しました。そのおばちゃんとは、その後のBBQでもご一緒にお話しし、「今度、木が大きくなるのを見に来て、ウチへお茶にでもいらっしゃい」と、お声がけを頂きました。まさに、「ふるさと」を感じられるような、温かくてうれしい一言です。

芦川の静かな秋の風景と温かい人に癒されます。


やはり芦川は素敵なところ

2011年09月24日 | 山梨・芦川にて

河口湖から、2年前に開通したばかりの若彦トンネルを抜けて、いよいよ笛吹市芦川町へ。古民家と石垣が残る、日本の原風景的な山里で、昨年直売所のおばちゃんたちと田舎体験ツアーをやってから、村の人の温かい笑顔と懐かしい風景に惹かれて、応援しています。

トンネルを抜けてすぐの直売所「おごっそう家」は、3連休の最終日の昼ということもあり、ものすごい混雑。名産のホウレン草も、店に並べるそばから飛ぶように売れて行きます。普段東京では野菜が高くて買えない我々も、おもわず2束購入。

名産のジャガイモをたっぷり使い、おばちゃんたちが試行錯誤の末に編み出したレシピでつくる、特製コロッケ「にんじゃくん(ニンジンとジャガイモを使っているから)」も、アツアツ・サクサクで抜群!

そして芦川の名産、ぷるんぷるんのコンニャクも美味しい!(試食用にある麺つゆ漬けが美味しいので、家でもやってみました。←これオススメ)

お昼時には行列ができる直売所の食事どころも、天ぷらそば、こんにゃくおでん(田楽)、シソジュースなど、田舎料理が味わえます。

今回は、直売所で、「村民運動会やってるよ。オモシロイよ。」と勧められたので、村のスポーツ広場へ向かってみました。

秋晴れの中、学校の校庭のような敷地に、村の4集落から2~300人ほどの老若男女があつまり、見るからにゆる~い雰囲気の中で運動会をやっています。保育園も小中学校も、単独では人数が少なくて運動会ができないので、このように村全体での運動会となっているそうです。普段は集落単位の集まりやお祭が多いこともあり、このような集落対抗、全村集合の機会はなかなかないとのこと。

のんびりとした雰囲気の中、ほほえましく、順位や勝ち負けよりも、みんなで参加し、ふれあり、楽しむことがメインなのが、チョット見ただけで分かります。こういう雰囲気の中で子育てしたら、(もちろん窮屈なことは多々あるにせよ)温かい人のつながりが感じられるだろうな。。。

ちなみに、あまりにも暑い日だったので、車を止めて道路わきの芦川の流れに足を浸しました。透明な水の冷たさや、木漏れ日とともに川の上流から来るさややかな涼風がで感じられ、心身ともにリフレッシュできました。このように、暮らす場所から一歩踏み出すだけで、自然の中に身を置いて気分をリセットできるのって、いいよなー。そんな暮らしが早くしたいと思った山里の一日でした。


桜咲く山里で絶景巡り

2011年05月18日 | 山梨・芦川にて

山梨の芦川にある直売所での体験ものが終わったら、
地域にある懐かしい匂いのする民宿で宿泊。

昨年は12/11に泊まり、2010年最後の、そして今年は4/23に泊まり、2011年最初のお客になったという(!)縁を感じるところで、田舎料理をいっぱい頂きました。

次の日は、昨日の雨がうそのように晴れたので、車で頂上近くまで行けて徒歩5分で絶景という新道峠に行きました。行く途中の山道から、青空の向こうに浮かんで見える雪をかぶった八ヶ岳や南アルプスに見とれていましたが、駐車スペースから5分ほど上った峠から望む河口湖越しの富士山は、スケールと秀麗さとで言葉も出ないほどでした。。。

ハイキング気分を味わったあとは、早朝の散歩で集落のしだれ桜がきれいだったこともあり、せっかくの桜の季節なので、隣の集落まで散歩してみました。

道沿いの中学校の校庭脇、段々畑の見事な石積みの脇、集落の奥にひっそりとしずまっている古刹の境内にある桜など、どれも周りの風景に溶け込んで、情緒満点に咲き誇っています。

静かな集落を桜を眺めて一人で歩いたあと、バスに揺られて穏やかな気分で帰途につきました。


桜咲く山里でそばうち&草もちづくり

2011年05月17日 | 山梨・芦川にて

東京から2時間足らずで懐かしい風景に出会える山梨の芦川地区で、
ジャガイモの植え付け、のはずでしたが…久しぶりに激しい雨が一日降り続き、
畑作業は全くできませんでした。

でも、さすが人材豊富で人々のネットワークが強い山里。
すぐに「村のそば打ち名人」を手配してくださり、急遽、そばうち&草もちづくり体験となりました。

そばをこね、よーく伸ばし、細ーく切っていきます。
何度目かの挑戦ですが、水加減、ダマにならないようによくこねること、
綺麗に伸ばすこと、均一の細さで切ることはいつも課題です。

前回ほうとう作りもやりましたので、違いを聞いてみると
ほうとうは、毎日の食事の日常食、そばは人に出すようなハレの日の
食べ物だったそうです。

さて、自分たちでうった打ち立てのそばと、名物の山椒入りの太巻などの
昼食を食べた後は、芦川の直売所でも大好評の草もちづくりを達人のお母さんに
教えてもらいます。

香りがよくてやわらかくてサイコー、というこの時期のヨモギを
摘んできて、何度も水で洗って異物を取り除いた後、ふかして冷凍しておくそうです。
そのヨモギと、米粉から作った饅頭生地をひたすら手でこねてゆくと、
白かった生地が段々緑色になってゆきます。

当初、ジャガイモの種イモ植という「援農」の予定だったのが、
雨で実施できないために、逆に村の方に、蕎麦打ちや餅づくり教えてもらうという形となりました。
地域のお役に立てなかったのは残念でしたが、参加者はみな満足そうでした。


ほうとうづくりと日本の原風景の里歩き

2011年03月10日 | 山梨・芦川にて

芦川での甲州味噌造りのあとは、地元のおばちゃんに教わってほうとうを作ります。

ほうとうは、地元でとれた地粉の小麦粉に水を適量(←これが難しいんだけど、おばちゃんは「適当に」としか教えてくれない。。。長年の勘ですな。)、さらに少量の塩を加え、あとはひたすらこねて伸ばして切ったもの。

うどんより塩が少なく、その結果グルテンが生成されずに、麺のコシが求められることもない。なんでも、塩の入手に苦労した甲斐の国の伝統料理で、米がとれないほど標高の高いこの辺りでは、三食ともほうとう、とういことも珍しくなかったらしい。なので、この地域の昔の人たちは、畑仕事から帰って、すぐにほうとうを作って食べて・・・と、我々がコメをといだり、食パンを焼くような気軽な(?)感じで作って常食していたそうな。という話をおばあちゃんに聞きながらこねる。これがまたうまくなる秘訣!

食後は、上芦川集落を地元の方の案内で歩きます。2度目ですが、お家の中を見せていただいたり、新しい参加者の反応からこれまでと違う話題が出たり、季節ごとに違う風景が見られたりするので、新たな発見もあり、楽しかったです。

次回は、4/23(土)に特産のじゃがいもの植え付けなどを行います!


日本の原風景が残る里で味噌造り

2011年03月08日 | 山梨・芦川にて

日本の原風景が残る里、山梨県芦川地区での味噌作りに行ってきました。

直売所の加工室で村のおばちゃんたちと一緒に味噌を仕込みます。
この地方の甲州味噌の特色として、麦麹と米麹を半々で仕込むようです。
そして、甲府でも有名な麹屋さんらしい五味醤油店の麹と山梨県産の大豆で仕込みます。

昨年知人と味噌を仕込んだときは、大量の大豆をつぶすのに苦労した覚えがあるのですが、なんとこの辺りの麹屋さんで麹を買うと、大豆擂り潰し機を貸してくれるらしく、上から大豆を入れると、パスタマシンのように擂り潰された大豆がニョロっと出てくる優れものの機械があり、このお陰であっという間に下準備が終わりました。

その後は、大豆1kgに対し、米と麦の麹を500gずつ、塩450gと大豆の煮汁250gを入れてよく混ぜます。そして、樽に詰めて仕込み完了。

本来は塩で蓋をして熟成させるのですが、粗熱をとるためにしばらくそのままにして、数日後に村の方が蓋をしてくれるとのこと。そして11月の蔵出しまで、直売所の外の貯蔵庫でじっくり寝かせてくれます。

標高1000mの山里で静かにじっくりと熟成させる味噌。
昨年は、都会の集合住宅の自室で、冷暗所で保存しようにもどこに置いたらよいか途方に暮れていたことを考えると、今年はロマンすら感じて期待が高まります。

その日出会った村の人にも、「味噌を作ってたんです」と言うと
「きっとうまい味噌ができるね~」とみんな笑顔で返してくれる温かい村ですから、きっと素晴らしい出来栄えになると思います。


芦川の旅~続編

2010年12月27日 | 山梨・芦川にて

芦川について、その後。

村には泊るところが2軒ほどありますが、そのうちの一つ、
すずらん荘という宿に泊まりました。

建物は古いけど、昔の民宿、という懐かしい感じがして、
アットホームです。おばちゃんもいい感じ。

料理も、田舎料理ですけど、と言って、地場の野菜や漬物、鍋がたくさん並べてくれます。
この日は、キノコの鍋と特産のコンニャク、漬物、イワナの塩焼き、天ぷらなど、盛りだくさんでした。

よく泊っていたアマチュアカメラマンの村の風景による
来年のカレンダーまでいただきました。
素朴な山里の民宿に泊まって、静かにのんびりしたい、という方には最高です。

また、芦川に行った2週間後、出来上がった漬物が届きました。
地菜漬も大根づけも美味しいです!


心和む風景に出合える里歩き

2010年12月23日 | 山梨・芦川にて

山梨・芦川村の続きです。

地菜の収穫、水洗いと漬物作りを体験したあとは、直売所のお姉さんの案内で、集落を歩きます。その昔は、若彦路と呼ばれる街道沿いの集落だったこともあり、神社、寺、関所、旅館の跡など、歩いて5分ほどのくねくねした道沿いに、こぢんまりと見どころが詰まっています。

ちょうどこの時期は、漬物にするために大根を薄切りにして寒風に干す時期のようで、洗濯用のハンガーに包帯を干すように吊るしています。これは山梨でも、標高が高いこのあたりならではのようで、県内の他のエリアから来た人も、珍しそうに写真に収めていました。この辺り独特の、石垣の段々畑をバックに白くひらひらと風に揺れているのは壮観です。

また、昔の馬頭観音像や、小さな囲いに覆われたお地蔵さん、かぶと造りと言われる茅葺の大きな屋根など、懐かしい感じの風景がそこかしこに残っています。

もちろん、打ち捨てられて草ぼうぼうに古民家もいくつかあり、過疎・高齢化を感じさせる風景もあるのですが。。。

泊った翌朝は、朝日に映える南アルプスも望むことができました。また、集落の中には、しだれ桜の古木もあったので、桜の時期にぜひ歩いてみたいと思いました。