「つながり」の旅 in Paris ~ 人と人、自然、地域との「つながり」 ~

人・自然・地域との「つながり」をテーマにした旅や暮らし(エコツーリズム、スローライフ等)について日々の想いを綴ります。

イラク戦争のドキュメンタリー映画「Little Birds」

2005年11月28日 | Slow Life
イラク戦争のドキュメンタリー映画「Little Birds」を見た。

悲惨な戦時下の状況や、
傷つき、肉親を失い、泣き喚く人々の映像を見て、
平和な世に生まれ、五体満足に生きてきた
自分の境遇の幸せさを改めて思い知る。

「人間の盾」として活躍した女性が侵攻する米軍兵士に対して叫ぶ。
「無実のイラク人を殺しておいて何が正義の戦争だ!」
彼女に銃口を向けた兵士の顔が一瞬ゆがむ。

「自分の責任は自らの行動によって果たす」という彼女の言葉が印象的。

たまたま運良く平和な国に産まれた僕は、
同世代の彼女に比べて何できるだろう。

・・・まずは戦争反対の声を上げること。
自らの思いを行動で伝えること。

多摩の農家パン屋&カフェ

2005年11月27日 | 小さな旅
秋の多摩散歩ついでに、立川の農家パン屋Zelkowaに立ち寄った。
農家が自分のうちで取れる野菜と国産小麦を使った窯焼きのパンを作り、
昔の蚕室を改造した古民家でカフェをやっている。

周りの落ち着いた庭園の紅葉、高い天井と暖かな木の造りがホッとさせる。
雰囲気が最高で、ゆっくりと本など読みながら、ひたすら落ち着ける。
天然酵母のパンも噛み締めるほどに味がにじみ出る。

PEACE

恐るべしヨロン王国

2005年11月24日 | 沖縄の旅案内
目の前に沖縄本島を望むヨロンは一時日本の最南端。
でも、神社には日の丸が飾られ、れっきとしたニッポンを感じさせる。

と思いきや、島のいたるところに、「ヨロンパナウル王国」の文字が。
東洋一のビーチ「百合が浜」やミコノス島をイメージした通りの脇には、
王国のシンボルの魚の像が立つ。
「花(パナ)」と「珊瑚(うる)」で観光で売り出そうとした
島の野望は国としての独立だったのだろうか。。。

島一番のメインストリートはもちろん「銀座通り」。
全国各地の銀座の中でも、かなりのんびりとした風景。
(決して、「さびれた」と感じさせず、
 往時でもこういう雰囲気だろうと感じさせる。)
さらに九州電力を従えて「電力局」まである。

恐るべしヨロン王国。
また行かなくっちゃ。


横浜鎌倉自然観察会

2005年11月23日 | 小さな旅
横浜南部の丘陵地から鎌倉に抜ける自然観察ウォークに参加した。
円海山から天園ハイキングコースに抜ける地元の人気コースだが、
20年以上近くに住みながら行ったことがなかった。

参加者は殆どが中年以上の方で、のんびりと10km程を歩く。
植物や鳥に詳しい方がいるので、
知らなかったものや見過ごしていたものに興味関心がわき、
意外と楽しめる。

メタセコイアの紅葉、ハイキングコースに隣接したゴルフ場、
断層が明確に見れる地層、古代の貝が見つかる砂地など、
何気ない地元の風景に改めて気付いた後は、稲村ガ崎で夕日を眺めて解散。

身近な自然を知り、親しむ機会をもっと設けようと思う機会となった。


与論島

2005年11月20日 | 沖縄の旅案内
沖縄が復帰するまで日本最南端だった島、与論島に行った。
23Km先に沖縄本島を望む、海と花が美しい島。

周囲20数キロの島の風景は、
なだらかなさとうきび畑が広がる中に民家が点在し、
琉球石灰岩の石垣と周囲を取り囲む海がいたるところに見える。
小さな商店の店内の小上がりでは、おばあが機織り機で紬を編む。
どこからかサンシンの音色も聞こえてくる。

出会う人も皆親切で、明るく話しかけてくれる。
史跡への道を訪ねたら、農作業を止めてわざわざ案内してくれたおばあは、
島の暮らしや沖縄との交流を温かい笑顔で話してくれた。

一見沖縄の島とも思えるが、良く見ると歴然とした違いが。
さーたーあんだぎーやさんぴん茶はあるが、
オリオンビールは売っていない。
そして何よりも、多くの神社に日の丸が。。。

民謡や食文化に、琉球文化と奄美文化を感じさせながら、
方言や気質には独自のものを育んできた与論の風景と文化、
そして温かい島の人にすっかり魅せられた。
島の黒糖焼酎「有泉」で乾杯。



雑穀市とスロービジネス

2005年11月13日 | Slow Life
ナマケモノ倶楽部つながりの「きとす」の雑穀市に行った。
といっても、市は終わった後の打ち上げに参加し、
今年豊作の豆数種類をみせてもらったりしてきた。
そこでふと思った事を二つ。

①好きなことを一生懸命やっている人には、良い出会いがあって
 道が開けてくる。

 ご一緒した大和の天然酵母のパン屋さんがおっしゃり、皆同感していた言葉。
 そのパン屋さんも、板橋で自然食品店を営む知人から
 紹介されて知っていたが、今日こういう形でご一緒するとは思わなかった。
 
 「きとす」の見上さんからは、その自然食品店でエゴマ油を扱ってもらったら、
 というお話があるなど、ホントに「人が人を呼ぶ」。
 「この世界狭いから・・・」という噂もあるけど。

②人に提供できるものがある人はいいなあ。

 早めに勤めを辞め、
 田舎で好きなライフスタイルを送りながら
 無農薬で雑穀などを育て、
 フリマなどで売っては人とのふれあいを楽しんでいる
 「きとす」のお二人がやっていることは、
 ある意味では立派なスロービジネス。

 天然酵母のパンを作ってお裾分けしたり、
 自分の作った作品をフリマで売ったりできる人は、
 自分の「ウリ」があって羨ましい。

 飯は食えないまでも、それをきっかけに小銭も稼げるし、
 なによりもそれを通して人とつながることができる。

 僕も畑で野菜を育てていた時はそれができたんだけど、
 今の僕に人とシェアできるものって。。。

 翻訳?旅の記録?うーん。。。

エイサー IN 狛江

2005年11月13日 | 沖縄の旅案内
狛江祭りのエイサーを見に行った。
近くに沖縄県人の寮があるらしく、
寮生や近くの児童館の園児達が
エイサーを披露する。

特に、寮生のエイサーは、若々しく、カッコイイ。
見てる方もリズムにのって手拍子をしてしまう。
最後は「唐船ドーイ」でカチャーシー。
背中に練習中の三線を背負った私も、
こういう時に弾いたり踊ったりできるといいな-、
と思ってしまった。

しかし、エイサーはいいなあ。
やはり東京でやりたいなー。
どなたか、ご一緒しませんか。

熱い想いと自立心とスロービジネス

2005年11月10日 | Slow Life
会社帰りに、五反田の天然酵母のパン屋で行われた、
ネパールについての報告会に行ってきた。

スロービジネススクール有志等が集まって、
村人のための学校運営や整体に取り組むネパールの青年と、
草木染技術を活かして女性の自立支援をしようという日本女性の
現地での話を、天然酵母パンとネパールのカレーを
味わいながら聞くというもの。

同じようなことに取り組んでいるNGOはいくつかあるが、
何よりも既存の大きなNGOに頼らず自分の思いを実現しようと
懸命に取り組んでいる彼らの姿が印象的。

メジャーなNGOのプロジェクトと比べると
未熟な点や心もとない点はあるが、
まずは理想とするコミュニティニーズの実現のために、
自分のできることを活かして自ら動いている点が素晴らしい。

自分はといえば、今の会社員生活より
エコツーリズムに携わりたいと想うばかりで、
何も具体的に行動できていないのではないか。
事を起こすにしても、まずは既存の団体を頼って、
などと自分の足で立とうとすることを怠っていないか。

コミュニティのニーズを組みつつ、
自らのできることを活かしながら、
熱い想いで人を巻き込んでいくという
コミュニティビジネスの原点を思い出させる会だった。
ゴチソウサマ。

地域通貨&畑山農場ツアー

2005年11月07日 | エコ/グリーンツーリズム、地域づくり
ナマケモノ倶楽部の地域通貨関係のツアーで、
カフェスローにも野菜を卸している畑山農場を訪れた。(http://www.toziba.net/project/backpacker/network/yamanashi/hatayama/hatayama.html)

畑山さんは、生きるのに必要な「ものづくり」がしたいと有機農業を志し、就農3年目。
今では地域通貨やNPOを介していろいろな人ともつながろうとしているようだ。
奥さんとふたりで、お互いがやりたいことを力をあわせてひたむきに
取り組んでいるのは傍から見てもステキ。

甲斐駒ケ岳や茅ヶ岳を望む武川沿いの畑に立つと、
土の感触と野菜の生命力が感じられ気持ちいい。
暫く仕事に追われて遠ざかっていたこの感触♪

グリーンマスタードやほうれん草などの畑を見た後は
ビニルハウスにてタカキビを手で脱穀。
昔の人の夜なべを思い出す。

その後は広い囲炉裏のある古民家にて、皆で夕食作り。
蒸しナスとひじきの和え物、野菜たっぷりの味噌汁、
ジャガイモのすりおろしとスパイスを混ぜたチャパティなど
「そのもの」の味を楽しめる野菜をチョッとの工夫でさらにおいしくいただいた。

ワインの一升瓶を空にしつつ朝3時まで飲んだ次の日は、
お手伝いの対価でいただいた地域通貨を使って畑山さんの野菜をお買い物。

振り返れば、地域通貨が促進する「人とのつながり」が体感でき、
また美味しい野菜を通じて地域と自然の恵みを味わえるツアーだった。