「つながり」の旅 in Paris ~ 人と人、自然、地域との「つながり」 ~

人・自然・地域との「つながり」をテーマにした旅や暮らし(エコツーリズム、スローライフ等)について日々の想いを綴ります。

清里

2005年08月31日 | 小さな旅
久々に清里を訪れた。駅前のおしゃれな店やペンションは素通りして、清泉寮などKEEP協会の敷地へ足を伸ばす。

環境教育の本場、KEEP協会のイベントにはなかなか都合がつかず参加できないので、替わりに彼らが運営に携わる「八ヶ岳自然ふれあいセンター」を訪ねる。
ヤマネなどの小動物の展示をはじめ、子供たちの興味をうまく引いて自然の世界に引き込むヒントがそこかしこにある。

特に重宝したのは、手に持って散策路を歩けるよう、わら半紙に「ミズナラとリスの関係」や「虫から生えるキノコ」など、自然観察のヒントとなるものが印刷されていたプリント。早速、数種類面白そうなのを持って散策路を歩いた。

白樺からの木漏れ日の中、のんびりとさわやかに歩いていると、蒸し暑い東京の夏が遠いものに思える。。。
青い空、緑の山々、透明な空気、そして最後は、純白のソフトクリーム!
うーん、高原のさわやかな夏を満喫。

館山自主企画エコツアー

2005年08月24日 | エコ/グリーンツーリズム、地域づくり
8/20-21、エコツアーに関心があるスロービジネススクールの有志でエコツアーを企画した。

晴天の館山では青い海が印象的。
ビーチで貝や野草を案内してくれる関端さんのあたたかい笑顔のお陰で、伊豆大島を望めるこじんまりとした布良海岸でのビーチコーミングは、わくわくする部分もあり、なおかつのんびりと落ち着いた気分にさせてくれた。

その後、開放的で温かみのあるカフェでお茶。貝細工などを扱っていたり、寺子屋講座を開いたりして、様々な人が集う場所になっているようだ。

その後、慌しく買い物を済ませたあと、山の斜面に作ったツリーハウスにて、自然エネルギーを活かした手作り宿泊体験を味わえるがんこ山に到着。

その後、風呂の後、限られたスペースで大騒ぎしながらBBQの準備をし、ようやく21時半頃地元野菜と干物で晩飯~ビールがうまい!夜遅くまで火のそばで語り合う。様々な輪ができたが、スロービジネス(スクール)談義も。

翌朝は、みな眠い目をこすりながら、梨とパンをほおばる。ドラム缶で暖めるとなお美味しい館山の天然酵母パン。その後、まったりとして、運動がてら薪割りと散歩をして、スイカ。

懐かしい感じの「農家レストランじろえむ」、では、
美味しくて色とりどりの漬物(地のもの)と「松田のマヨネーズ」にも使われている卵の料理で昼食。その後、黄金色になりつつある田んぼの中を走り、のどかな那古船形駅で解散。

予想以上に慌しく、反省点もあるけど、多くの人に愉しんでいただけたかな?
受け容れてくれた安房の方、参加者の皆さんのご協力と、あどけない笑顔で皆を和ませてくれたナナオ君&ミレナちゃんに感謝。

高遠菜穂子さん講演会

2005年08月21日 | Slow Life
前から気になっていた高遠菜穂子さん講演会に行った。圧倒された。その凄惨な映像に、そして彼女の熱意と迫力に。

まず冒頭、「その節はご迷惑をおかけして本当に申し訳ありませんでした」と深深と彼女が頭をさげる。場が凍る。「謝る必要なんか無いです!謝るべきなのはあなたではない!」と叫びたい衝動にかられる。

「1分でも時間をいただければイラクのことを伝えたい」という熱意にあふれる彼女は、日本やアメリカで何度も講演をしているようで、プロのジャーナリストのように流暢にかつ熱意を持って、身振り手振りを交え、報道されないイラクの様子や悲惨な市民生活を紹介する。

まったく判別できないほど変形損傷した遺体や、蛆虫に食われる凄惨な死体など、目を背けたくなるような写真や映像と共に彼女の話しを聞いて、
「戦争は絶対やってはならない」「そのためには何か行動しないと」という衝動に突き上げられる。

悲惨な彼女の話とは裏腹に、あれほど人質事件時は騒いだ日本のメディアがまったく見向きもしない現在のイラク。戦争や空爆の体験と一緒で、時間がたてば忘れ去られてしまう。60年前の戦争を語り継ぐ人のように、彼女は世間が忘れ去ろうとしているのに危機感を強め、ご自身の経験を我々などに伝えることにより、少しづつでも「戦争反対」「日本も戦争に加担していてはいけない」「イラク市民援助」という動きを広げようとしている。私と同世代の彼女が・・・。

自分もできることをやり、人伝えないと!

水上周辺の温泉と里山

2005年08月13日 | 小さな旅
一日休みができたので、水上温泉方面へふらりと出かけた。あいにく強い雨の予報なので、いろいろ回るのも諦めて、予定も無くひたすらのんびりしようと思った。

雨で秀麗な谷川岳は拝めなかったが、雨にけむる奥山の緑と利根川上流の清流は、時節ハッとするほど鮮やかだった。

泊まった谷川岳ユースホステルでは温泉ツアーを催していただき、猿ケ京温泉の広々とした露天風呂に行った。雨の中菅笠をかぶってお湯に浸かるのもなかなか。夜のお茶会は、ペアレントさんお勧めの日本酒利き酒大会もあり、家族連れからベテランの方々までが和やかにお話できた。

翌日は大雨。どこへどうやって出かけようと考えていたら、新治村の「たくみの里」へ車を出してくださる同宿者の方が現れ、私を含め雨に行く手を阻まれた徒歩組は喜んで相乗り。

「たくみの里」は、のどかな里山の風景の中、七宝焼きや押し花作り、こんにゃく作りなどを地元の方の指導で体験できる施設が近隣に集まっており、農産物直売所などもあって一日のんびり楽しめる。お盆ということもあって、結構にぎわっていた。

その後は近くのフルーツ公園でお祭りに便乗して、1個10円のトマトやきゅうり、1杯100円の生ビール!でお腹を満たし、広々とした作りの奥平温泉遊神館とへ。

懐かしい田園風景の中、穏やかな同行の方々やその連れのお子さんとご一緒したことで、童心に帰って一日のんびりできた。予想以上に楽しませていただいた、同宿者の方々に多謝!

自然観察指導員講習会

2005年08月09日 | Slow Life
相模原で行われた日本自然保護協会(NACS-J http://www.nacsj.or.jp/)が主催する自然観察指導員の講習会に参加した。これは、各地域でボランティアリーダーとして自然観察会を開き、自然を守る仲間をつくる「自然観察指導員」を育成するもの。

観察会の目的は、自然を観察するだけでなく、身近な自然に目を向けることを通じて自然を守るための意識を高め、具体的な行動に移す仲間を増やすこと。
この点、「少しづつでも自分にできることを」というナマケモノ倶楽部のハチドリ精神(http://www.sloth.gr.jp/top/top.html)に通じるものがあり、共感できる。

3日間の講習会は、相模原の自然や地形を活かした観察会や、自然保護についての講義を通じ、最終的には参加者自らミニ観察会を開くというもので、暑い中で結構中身の濃いものだった。

私が行ったミニ(擬似)観察会は、「自然に対して人間が影響を及ぼした例をフィールドで見つけ、その結果自然がどうなっているかを観察しましょう」というもの。頭で考えるよりも五感を生かしてもらうというのは思った以上に難しかったが、
「普段考えない視点を持った」
 「植物のキモチになってみた」
というコメントをいただき、ベンキョウになりました。。。

他の人の、特徴から木に名前をつける、紙でなぞって図鑑を作る、などのアクティビティも面白かった。

印象的だったのは、「何か得られればラッキーという」軽い気持ちで参加していた自分も、ぜひ今すぐにでも行動をという講師の方のお話を聞いて、「多少のお手伝い程度なら・・・」という気持ちになったこと。

性別・年齢・居住地も様々な参加者の方が、それぞれにご自身でいろんな活躍の場や積極性を持っていることも刺激的だった。私も少しでも行動に移さないと…。

伊豆 いりあい村

2005年08月03日 | エコ/グリーンツーリズム、地域づくり
かつて村人が共に利用した山里の「入会地」に古民家を移築し、現在では様々な人たちが自然と人との関わりについて考える場となっている「いりあい村」を訪ねた。

裏山を散策し、ブルーベリーの実を摘んで食べたりしながら、
・落葉樹が多い関東の植生とは異なり、温暖なこの地域には常緑樹が多いこと、
・それぞれの樹木の特徴を活かして昔の人がどのように木々を植えていたか、
などの話を聞いた。

竹を切ってビアマグを創り、草刈りの後ビールを飲んで、古民家の縁側で蝉の声を聞きながらのんびりと昼寝。。。これぞ日本の夏!

こんなにゆったり過ごせる木造の家、庭の造りなど、昔の人は自然に手を入れて豊かに暮らする知恵をいかに持っていたことか。。。