「つながり」の旅 in Paris ~ 人と人、自然、地域との「つながり」 ~

人・自然・地域との「つながり」をテーマにした旅や暮らし(エコツーリズム、スローライフ等)について日々の想いを綴ります。

久々に三線

2007年05月30日 | 沖縄の旅案内
4月は仕事、5月は旅行、式の準備と忙しく、
すっかり三線からご無沙汰していた。

昨日、久々に弾こうとして調弦(チンダミ)したら、
ブチッと女弦(ミーヂル)が切れた。不吉。
初めて切ってしまった。

会社の裏の沖縄物産展は潰れちゃったし、
弦近くで買えるかな、
買っても不器用な私が上手く張れるかな?と不安が募る。

今日、会社帰りに弦を探した。
三線の弦はなかなか無いよなーと思ったら、
横浜駅の駅ビルに入っている(←これがすごい!)琴や
和楽器の専門店を発見。三線の弦も68円で買えた。。。

お店の人に、
「上手く張れなかったらこちらで張ってもらえますか?」
と訊いたら、
「自分で張れないとダメだからウチではやってないよ。
 ネットとかで調べてやってみたら」
と厳しいけど至極もっともな答え。

気を取り直してネットでそれらしきページを開き、
見よう見真似でやってみること15分、
なんとか自力で張れた。

久々に弾くと調弦に時間がかかって・・・
練習は明日頑張ることにした。

挙式

2007年05月28日 | Slow Life
日曜日に鎌倉の鶴岡八幡宮で結婚式をしました。

親戚だけのささやかな式ですが、
友人が(偶然にも?)鎌倉散歩がてら手を振ってくれたり、
八幡宮へ行く途中の参道で道行く人から
「おめでとうございます」と声をかけられたり、
たいへん沢山の方に祝福をいただきました。

皆さんのお力添えで今日の自分があることを実感しました。
厳かなセレモニーだったこともあり、
自分と周りの風景・人々を改めて振り返る良い機会でした。

ちなみに、披露宴では、新郎は、司会進行のほか、スライド担当、カメラ撮影も自らやっていました。。。でしゃばり過ぎですかね。

多謝

心の旅

2007年05月26日 | Slow Life
チューリップの懐メロではないけど、
これまでしてきた旅を振り返ってみることにした。

思えば、物心ついたときから、旅をしてきた。
一番幼い頃の旅の思い出といえば、
田舎に行くために不安ながらも一人で上野駅から電車に乗って
水戸に向かったことかな。

その後、全国各地、世界各国へ、
主に一人で、そのほかにもスタディツアーや、
地域での様々な取り組みを体験する一環として、
各地へ旅をしてきた。

思えば、人と自然との出会いや、
旅という非日常空間において日常を振り返ることを
求めていたんでしょう。

おかげさまで旅の途上で素晴らしい自然や人に出会い、
いろいろなことを学んだ。
自分の人生から旅を引いたら何が残るだろうというほど。

だから、いろいろな意味で(?)人生の節目を迎えつつある昨今、
これまでの旅を振り返って、自分がそこから得たもの、感じたこと、
翻って今の自分に活かせるもの、要らないもの、
などを整理してみようと思う。
それが今後の人生の上でのヒントになるような気がするので。

いわば、私なりの「心の旅」研究所ですな。

南米の旅~ナスカの地上絵

2007年05月26日 | 世界遺産めぐり
旅のフィナーレはナスカの地上絵。
スペイン王朝の雰囲気が残るリマの世界遺産の町並みを後に、
400Kmの道のりをバスでナスカへ。

途中、海沿いに走るので、太平洋に沈む夕陽を見る。
日本では太平洋といえば大抵は日の出だもんね。。。

夜中にナスカについてペルー最後の夜をビールで乾杯。
翌朝は早起きして、セスナから地上絵を見る。

早朝だと雲が少ないので視界も良いし、風も無いので飛行機が揺れないとのこと。3人乗りのセスナに分乗して、30分間のフライトに出発。高度200Mくらいから、有名なハチドリの絵をはじめ、宇宙飛行士や意味不明な幾何学模様、図形などを次々と眺める。揺れないし、赤茶けた大地とそこに点在する人々の暮らしを空から眺めるのは快適。

ナスカの地上絵は、砂漠の上を覆う岩石をどけて、30-40cm幅に下の白い地面が見えるように帯状の溝を露出させて描かれており、周辺の平原が砂漠気候であることから、そのままの状態で1000年以上も残っているというもの。

上空からでないと判別できない絵柄を、だれが、どうやって、
何のために描いたのか、想像するだけで神秘的な気持ちになる。

一説には、太陽や月が、天空上動く位置を示しており、天体観測のためではないかと言われているが、その多くは闇の中。

午後は、地上絵のど真ん中に立つ展望棟から、砂漠の中に描かれた地上絵を間近に望む。砂漠の中をまっすぐに伸びるパンアメリカンハイウエイ(アラスカからチリまで、南北アメリカ大陸の太平洋岸を縦貫している!)と、そのすぐ脇の地上絵、壮大なスケールだ。

世の中には凄いものがあるんだ、というのを目の当たりにした。

南米の旅~インカ帝国の都へ

2007年05月17日 | 世界遺産めぐり
イグアスの滝を堪能したあとは、ブエノスアイレス経由でペルーの首都リマへ。

深夜着でも800万人が住むリマの空港はすごい人だかり。しかも、イタリア・スペイン系移民が8割を占める白人系のアルゼンチンと異なり、ペルー(エクアドル、ボリビアもらしい)はアンデスの先住民族の血を引く人が多いので、人の顔ぶれもいわゆる「南米」っぽくなってきた。

翌朝、リマから飛行機でかつてのインカ帝国の都クスコへ。標高3300mの世界遺産都市。インカ帝国時代の遺跡を随所に残した、赤土日干し煉瓦作りの町並みに、スペイン風の大聖堂がそびえる。観光客も大勢訪れており、リマからの飛行機は15分おきに出ているし、空港では民族衣装を着た人々の音楽演奏もある。

到着してすぐは、高山病予防のため、のんびりスケジュール。
バスで郊外の遺跡を巡り、クスコの町を一望。3500m近くにある要塞跡や聖なる水が沸く祭壇の遺跡を巡ると、さすがに高山病で気分が悪くなる人も。。。しかし、大阪から来た68歳のにぎやかなオバちゃんは、「足元がふらふらして気持ちええナァ」とにこやかだった。パワフル・・・。

その後はクスコ市街の、インカ様式の土台の上に立つ教会を見て、夕飯はフォルクローレのショーを見ながら、セーターの原料として有名なアルパカの肉を食す。もちろん、ペルー原産ジャガイモは美味い!葡萄で作った蒸留酒のピスコも。高山病におびえつつも、こじんまりとして美しい古都の夜は更けていった。

南米世界遺産めぐり②

2007年05月16日 | 世界遺産めぐり
ブエノスアイレスからアルゼンチン側のイグアスへ、
1800Kmを国内線飛行機で移動。

世界三大瀑布の一つ、イグアスの滝は、ブラジルとの国境にあり、その水量の8割以上をアルゼンチン側へ落とすが、全景はブラジル側からよく見えるらしい。

まずはアルゼンチン側の下流の滝を遠方から眺め、トロッコ列車に乗って上流部へ。滝に呑まれた動物が、その落差と水の勢いから二度とまともな姿で浮かび上がらないというところから名づけられた、「悪魔の喉笛」という展望ポイントまで、1Km以上に渡って川にかけられた遊歩道を歩いていく。

滝付近は3日前まで大雨で増水して立ち入れなかったようで、
我々が行ったときは通常の3倍というすさまじい水量。
悪魔の喉笛の展望ポイントに立つと、持っていた折り畳み傘がへし曲がるほどの水しぶきの勢い。隣の人との会話も難しい。

国境を陸路で越えて、夜はブラジル川のホテルへ。翌朝は滝の全景を眺める遊歩道を歩いて、滝の真下まで歩いていく。またもやすさまじい水しぶきの量で、雨合羽が役に立たないほど全身ずぶぬれ。。。圧倒的な迫力で、言葉もないとはこのこと。

南米世界遺産めぐり! ①

2007年05月15日 | 世界遺産めぐり
結婚休暇というせっかく長い休みが取れる機会なので、
ということでついに南米へ行きました。

GW後半の成田発ロス行きはガラガラで4列シートに横になって太平洋を渡ったものの、ロスからリマへの乗り継ぎ便が故障で2.5時間遅れ。結局リマでブエノスアイレス行きの便を逃すことになり、未明の空港で5時間待機。ペルー名物「インカコーラ」を飲んで時間を潰した。マウンテンデューやメローイエローをほうふつとさせるどぎつい黄色に甘ったるい味がなんとも言えない。。。

ようやく朝の便でブエノスに向かい、日本から34時間をかけて緑溢れるヨーロッパ風の町並みのブエノスアイレスに到着。海のような川幅(狭いところで40Km!)のラプラタ川沿いに開けた街は、木々が黄色く色づいて秋色の気配。南半球だもんね。

日本の地下鉄のモデルになったという地下鉄を見学したあとは、アルゼンチン名物のステーキ。しかし、肉だけというのはどうも飽きる。野菜よこせー。

その後はホテルを抜け出して、せっかく偶然にもアルゼンチンで泊まることになったので、本場のタンゴを見に行く。
華麗なタンゴとアコーディオンやアンデスの民俗音楽を交えたミュージカルショーは迫力十分。長い一日だが、それなりに楽しめた。

サティシュ・クマールさん講演会

2007年05月04日 | Slow Life
すべては地球共同体の一員として、
エコロジーとスピリチュアリティの関係性の中に
持続可能で心豊かな社会の実現を説く
思想家サティシュ・クマールさんの講演会に出かけた。

Nature, Community, Spirituality の大切さを説く彼は、
3つのS=Soul, Soil, Society=が今後のキーワードとなると言う。

瞑想などにより心の修練・調和を重視し、
一人一人が他の人々や生物やとの共生を念頭におくことにより、
持続可能な世界が実現できるということのようだ。

彼の話は深遠で、簡単にまとめることは難しいが、
優しい言葉ながらも心に響く意味深いものであり、元気が湧いてくるものだった。
いくつか印象に残った言葉としては、以下のようなものが挙げられる。

資本主義は、人間・個人を中心とし、
自然の万物(Nature/Ecology)との関係性(interdependence/relationship)や、
精神世界(Soul/Spirituality)という側面を軽視してきた。

そのような資本主義やグローバリゼーションの歪みが明らかになってきた今、
ownership(所有)から relationoship(関係性)へ
quantity(量)から quality(質)へ
consumalism(消費)から creativity(創造)へ
と舵を切るべきである。

自分中心、個人優先ではなく、
日本にも根差す「おかげさまで」という発想こそが求められる。

世の中を変えていくには、政治家や実業家の力や権力によるのではなく、
民衆の声により彼らを動かしていくことだ。
そのためには、シンプルで素晴らしいモデルを示し、
一人一人がそれを実践して他人に伝え、動きを広めていくことだ。

結果を恐れず、自らが正しいと思うことをせよ。
人を信じ、自然を愛し、正しいと思うことを追求すれば、
力が湧き、結果もついてくる。
(Go with trust./ Love with courage. )

心の朝食として瞑想を行う際は、
手を合わせ、宇宙といのち(universe and life)に対し、
感謝の念を持って礼をしなさい。

合掌

綾部で農家民泊

2007年05月02日 | エコ/グリーンツーリズム、地域づくり
綾部の有名な農家民泊、「素のまんま」に泊まった次の日は、
里山体験により地域活性化を目指す「里山ねっと・あやべ」に
ご紹介いただいた、民泊「ひとみ」さんにお世話になる。

周りは人家も多いが、少し歩くと、森の中に山菜や筍をとりに行ったり、
田畑の中をのんびりと散歩できる風景が広がり、
なんとなく懐かしい田舎に来たようで、とてもリラックスできる。

ご主人と奥さんもとても温かい感じの人で、
いろいろと周りの畑の作物や庭の草木などを親切に案内してくれる。
もちろん、ご飯は山菜の天ぷら、煮物など、季節の旬を活かした
手料理がとてもいっぱい並び、お腹も心も大満足。
筍掘りや山菜つみも体験させていただき、里山の春を満喫した。

ご主人の、「民泊」なので、民宿とちがってサービス業ではなく、
あくまでも田舎を体験してもらい、ホッとしてもらう場所、
という言葉が印象的。

でも、体験してホッとするだけでなく、私の連れ合いが、
「なんでこちらの方々はこんなに親切で温かくしてくださるんだろう」
とつぶやくほど、心に温かいものを残していただいた気がします。

このように「していただいた」事に関して、
私達は(謝礼を払う以外に)何ができるんだろう、と思ってしまう。

感じたことや感謝の意を素直に表すこと、
感じたことをこうして人に伝えること、
これからも何かの折につながっていくこと、かな。

その後、日本三景、天橋立の絶景を見て、
特急と新幹線を乗り継いであっという間に横浜へ帰ってきた。

日本三景ほど名前は売れないが、
そこだけ時間の流れと人との距離とが違うような、
ここ2,3日体験した心温まるあの里山の風景も
「絶景」といえるシーンとして、私の心に残るんじゃないかな。

半農半X

2007年05月01日 | Slow Life
半農半X」の塩見直紀さんが主宰するワークショップに参加するため、
京都の綾部を訪れた。

「半農半X」は、
「農的な暮らしの傍ら、自分の好きなこと=天職
 を活かして社会に関わろう」という趣旨のコンセプトで、
メディアでも多く紹介されるなど近年注目されているライフスタイルと言える。

私にとっても、忙しいだけで充足感のない会社生活に疲弊していたころ、
何回か有機農業を体験して感じた
「農のある暮らしの豊かさ」に惹かれる一方で、
それだけで自分がやっていくにはチョッと思っていたが、
その隙間を埋めるコンセプトとしてピンと来たものだった。

今回は、綾部の里山風景とオススメの農家民泊も体験しながら、
久々にそのコンセプトに浸ってみたいと思い、GWの旅行も兼ねて出かけた。

京都から電車で一時間ほどの綾部から、さらに車で30分ほどの山あいに行くと、
今回のワークショップの舞台となる、農家民泊「素のまんま」に到着。
周りの里山風景と空気に触れただけで、心が和やかになり、
肩の力が抜けるようなゆる~い空間。

気持ちよい風の抜ける古民家で、
塩見さんの半農半Xにかける思いを聞いたり、
参加者それぞれの「自分探し」に互いに耳を傾けたり、
はたまた、自分にとっての大好きなことや
「キーワード」を手がかりにしたりしながら、
これまでを振り返り、今後の行く末を灯すコンセプトを模索する時間を過ごす。

夜は、69歳になって農家民泊を始められ、
「自分が好きと思って自然体で始めたことが、
 人に喜んでもらえて様々なストーリーが生まれ、
 自分にとっての生き甲斐となっている」
という芝原さんのお話を伺う。
「常に前向きに楽しく暮らすこと」、
「もう~するには遅すぎる、と考えずに、まだまだ~できる」
と思うことの大切さを改めて感じる。

1泊2日のワークショップを通して、
ご一緒できた方々の様々な思いと、のどかな里山の風景が響きあうなかで、
久しぶりに心穏やかに自分と向き合うことができ、
改めて前向きに進んでいく元気を頂いた。