「つながり」の旅 in Paris ~ 人と人、自然、地域との「つながり」 ~

人・自然・地域との「つながり」をテーマにした旅や暮らし(エコツーリズム、スローライフ等)について日々の想いを綴ります。

ミツバチの羽音と地球の回転

2010年10月30日 | Slow Life
鎌仲ひとみ監督の映画「ミツバチの羽音と地球の回転」を見ました。
http://888earth.net/introduction.html
祝(ほうり)の島」に続き、上関原発に反対する祝島の島民をみつめるドキュメンタリー映画は二度目です。

二度目に見る、祝島の風景や、島人の表情に、見覚えのある懐かしさを覚えましたが、それ以上に、島の風土と海の豊かさ、糧としての自然命がけで守る島人のひたむきさに心を打たれます。自分はそこまで必死になって、生活を守ろうとしたことはないなあとも…。

幸いなことに、権力、国家、巨大企業に脅かされるような立場にたったことはないけど、なったら自分はどうするのだろうと考えました。

原発推進会社としての立場で島人に阻止行動中止を呼びかける中国電力の社員や、原発反対の署名を持ってきた島人に建前的な答弁を繰り返す経産省の役人が映画に出てきます。残念ながら、自分の今までの立場は、祝島の島人よりは、彼らの側に近かった気がします。

でも、自分の心情としては、水俣、六ヶ所村、二風谷、祝島、辺野古、泡瀬と、ずっと同じ立場です。これを心の中におもっているだけではなく、反対を形にしていくにはどうしたらいいんだろうと、様々な形で開発反対を運動にしている、田中優さんやマエキタミヤコさんの上映後のトークを聞きながら、改めて考えてしまいました。

ガイアシンフォニー第7番、見ました

2010年10月28日 | Slow Life
ガイアの7番、見ました。
涙を流すほどちょー感動したというヤマ場はないけど、
じっくりともう一度、映像とストーリーを味わいたい気がします。
http://www.gaiasymphony.com/symphony/index.html

今回は、
・北極海を犬ぞりで横断した環境教育家の高野孝子さん、
・散弾銃事故から奇跡の復活を遂げたツールド・フランス優勝者のグレッグ・レモン氏、
・統合医療の世界的権威であるアンドルー・ワイル氏
が取り上げられています。

全編のテーマは、「自然治癒力」だそうです。
たしかに、3人それぞれの経歴を見るとなるほど、と思います。

でも、私は、ところどころに挟まれる神道の儀式の映像などから、
Spiritualityがテーマかと思いました。

まあ、これは、それぞれの人が、様々なシチュエーションで
自由に感じてくれれば良いと監督も行っていたので、良いことにしましょう。

私には、それぞれの人が様々なやり方で自然と向き合い、
そこから学んだり、恵みを得たり、
パワーをもらっているんだというのが印象的です。

秋田の美味しいものが集合!

2010年10月21日 | エコ/グリーンツーリズム、地域づくり
秋田県五城目町は、八郎潟の東岸にある街で、500年続く朝市と、秋田杉の木材で有名です。

ここの朝市は、毎月、2,5,7,0のつく日に行われ、
地域の農産物からハタハタなどの海産物、八郎潟でとれた小魚のつくだ煮、
秋にはキノコ、梅干しなどの加工品から日用品まで、
いろんなものがそろい、観光客から地元の方まで好評です。
 
その町の山奥、八郎潟にそそぐ内川の上流部にある内川集落は、
小学校が今年の春に廃校になり、
10年後には1/3が高齢者世帯になるという過疎の集落です。

でも、集落の人は明るく、前向きに、自分たちでこの集落を何とかしたいと
立ち上がりつつあります。

美しい自然を活かしての山菜採りツアーを企画し、5ヶ月程になりますが、
どうやって売りこんでいいかわからないので、1,2回やっただけですが、
それでもめげません。

山間の休耕田は、村人たちの手で生まれ変わり、
来春にはヒマワリ畑になる予定です。
集落を元気にするため、手作りの祭りをやって、
まずは自分たちが元気になろうという計画も進んでいます。

そんな集落の方々が、10/21-22、東京・品川の秋田の
アンテナショップ「美彩館」
http://www.akita-bisaikan.jp/ 
の前に特設テントを張り、夜通し車で運ぶこの時期の秋田の名物、
米、生ナメコ、松茸、ミズの実、シソの実、いぶりがっこ、
おやき、大根、枝豆、梅干し、ナス漬け、菓子などなど20種類くらい販売します。
たくさん買えば栗もおまけにつくとか・・・。

マーケティングや売り方は洗練されていないかもしれないけど、
地域を自ら何とかしたいというアツい想いと、実直な行動力の
ある優しい方々です。

ぜひ、美味しいものを探しつつ、集落の人に声をかけに行ってあげてください!

秋田の素敵な田舎① 谷津田で美味しい米づくり

2010年10月20日 | エコ/グリーンツーリズム、地域づくり
秋田の二宮金次郎といわれる、明治時代の農村指導者がいます。
石川理紀之助。

貧農救済のため、自らも狭い山奥の小屋に住んで、
こんな荒れ地でもやっていけるということを示したり、
今も続く種苗交換会を創設して品種改良に努めたり、
村々を回って早朝からの勤勉労働を奨励したりと、
農村振興に力を尽くしました。

その功が認めれ、今は石川理紀之助資料館があったり、
庵の跡や生活指導の跡が史跡として整備されています。
なんと、石川理紀之助検定という検定試験まであります!

その史跡のある里が、秋田県の八郎潟近くにある潟上市山田集落です。
八郎潟にそそぐ小さな川の最上流にある23世帯の集落は、
かつては農業が中心だったものの、高齢化が進み、
後継ぎがいる農業者は3,4世帯。
石川翁の庵がある上流部=草木谷の谷津田はつい最近まで
休耕地でした。

ただ、八郎潟流域の再生にかける県職員の言葉に励まされ、
谷津田の開墾と、無農薬での農業、近隣の子供を呼んでの
農業体験などをしていくうちに、少しずつ集落に活気が戻り、
集落の人たちの表情も明るくなっているようです。

集落では、昨年、草木谷の田んぼからコメを使って醸造した日本酒、
「草木谷のしずく」を限定発売。1500本は大好評のうちに完売したそうです。

石川翁の理想を現代によみがえらせたかのように、
自然の恵みを活かして集落と農業に活力を取り戻しつつある
小さな集落。手探りながらも団結して前に進む山田集落の人を応援したいです。

鶴見線の旅

2010年10月18日 | 小さな旅
首都圏にもローカル線があります。
始発から終点まで乗っても20分もない路線。
鶴見から海沿いの工業地帯を4両で走る鶴見線。

気になっていながら、なかなか行けなかったのですが、
先日ようやく行く機会がありました。

鶴見駅の2階にある、小さなホームから、短い電車が発車すると、
高架を走って工業地帯に向かいます。

朝夕は工場への通勤客で7,8分に1本あるけど、
昼間は30分に一本しかありません。
さらに、途中から枝分かれしている支線には、
2時間近く電車が通らないことも。

昔は貨物もよく走っていたので、
殆ど電車が通らない昼間、
無人駅の改札口からのぞくと、
線路だけが何本もあったりしてして、
往時をしのばせます。

国道1号線の上にある、その名も国道という駅の下は、
高架下に昔のバラックのような店舗が並び、
映画の撮影に使われることもあったらしい。

なかなか味がありますね。鶴見線。

コスモスロードと・・・

2010年10月16日 | 小さな旅
秋の晴天の一日、駅からハイキングで東鷲宮に。

田んぼと住宅地の間の用水路沿いに続く、全長6Kmに及ぶコスモスロードを
歩いてきました。

かなりのんびりモード・・・と思いきや、
歴史があるらしい鷲宮神社に行く途中の
さびれかけた(失礼)商店街では、
「らき☆すた」というアニメのキャラが店頭に表示され、
キャラクターをあしらったジュースや携帯充電器、弁当などが並べられています。

漫画の中にでも登場したのでしょうか。
「巡礼」と称してファンがいっぱい来たそうです。

まあ、どんな街おこしがあってもいいんだけど・・・
サブカルチャーっていうんですかね?
私はちょいと縁遠い気がします。
アニメの街よりはコスモスの街が良いです。

日本の原風景が残る清流の里で田舎体験!

2010年10月13日 | エコ/グリーンツーリズム、地域づくり
この地域独特の「かぶと造り」と呼ばれる茅葺屋根や清流、石垣の段々畑など、
日本の原風景と村人の温かい笑顔が残る山梨県芦川地域で、
「ほんまもん」の田舎体験ツアーが行われます!

この地域で昔から作られている漬物作りを地域の人たちと協働で行なったあと、
清流と道祖神がそこかしこに残る山里を村の人の案内で散策します。
もちろん、お昼は郷土色満点の田舎料理で、自分で漬けた漬物のお土産付き♪

スローライフ、田舎暮らし、自然体験、グリーンツーリズム、エコツアー、
スローフード、地産地消、人と自然との「つながり」…
そういうキーワードにピンと
来たあなたは、ぜひご参加ください!

---------------------------------------------------------------------

<日本の原風景が残る清流の里で、田舎暮らし体験&漬物の達人に師事>

12/11(土) 山梨県笛吹市芦川地区の農産物直売所 「おごっそう家」集合
  体験料、昼食、漬物郵送料込み 3800円
 (JR石和温泉駅集合の場合は、往復のバス代として2000円プラス)
http://www.yamanashi-kankou.jp/y-tabi/learn/bosyuchu/genfukei.html

-------------------------------------------------------------------

東京近郊で稲刈り!

2010年10月11日 | 農のある暮らし
今日は秋晴れ、というよりも夏日。

東京からわずか約30分強の鳩ケ谷市で、今日は稲刈りをしました。
鎌を手に無農薬の田んぼに入ると、クモやカエルがこの季節でもたくさんいます。

下を向いて稲を刈ること自体はともかく、それをはざ架けするためにしっかりと束ねるのは、コツも力もいる作業で、均一に具合良くやるのは簡単ではありません。28度にもなる日差しの中、1時間も作業をすると、じっとりと汗が出ます。

午後3時頃になると日も陰ってきますが、足も腰も痛くなってきます。一日やっただけでこれなのに、農家の方の苦労を思うと・・・力不足を感じます。そして、4時になって、束ねた稲のはざに架け。

この辺りになるとスズメとの戦いで、隣の田んぼに干してある稲にたかるスズメの大軍を手を叩いて追い払ったり、作業したり・・・の繰り返し。

また、農家のおばさんは、我々が刈った後の田んぼを歩いては、刈り忘れたところや、束ねた時に落ちた稲を一本一本拾っては、束にしています。

米作りのたいへんさ、農家の方のご苦労・スピリットを改めて感じた一日でした。いうまでもなく、ビールと晩の御飯は美味しかったです。
いただきました。

環境産業と産業観光で生きる街

2010年10月06日 | エコ/グリーンツーリズム、地域づくり
秋田県の小坂町に行く機会がありました。

山奥にあるこの町は、かつて鉱山で栄えたものの、近年は海外の鉱石に押されて不況にあえいでいましたが、同和鉱業がその技術を活かして、廃家電等をリサイクルして希少金属を取り出すことで業績を伸ばし、循環型社会に向けた「環境産業」の街として、アジアからも国内からも注目されています。

一方、かつて鉱山町として栄えた頃、鉱山労働者の娯楽のためにと作った昔風の演芸場が今でも現役で使われていたり、洋風建築の瀟洒な鉱山事務所が保存されていたりと、往時栄えた産業の跡を観光資源として活用する「産業観光」にも力を入れているそうです。

たしかに、レトロだけど今でも現役で使われているそれらの建物を見に、もしくはその演芸場での舞台を見に、先日も多くの方が訪れていましたし、つい数年前まで運行していた鉱物を運ぶ鉄道の線路・駅舎も、往時を物語っていて一見の価値があります。

環境と観光を活かした街づくりで、国際的にも売り込もうというこの街は非常に興味深いです。やはり、今後は、環境、観光、国際の3Kに注目です。

レトロな町歩き

2010年10月03日 | 小さな旅
天気の良い秋の土曜日に、JRの「駅からハイキング」に参加して、鴬谷から、入谷・下谷・谷中を歩きました。(なんですべて「谷」がつくんだろー?)

いわずもがなの下町散策ですが、予想以上にオモシロイもの、レトロなものがたくさんありました。

まずは鴬谷近くの下谷七福神の一つ、あさがお市も行われる真源寺では、屋根を突き抜けて生えている木を発見!

また、同じく七福神の一つ、大黒天の像には、3面大黒天と言って、弁財天と毘沙門天が彫ってありました。(七福神巡りでは、ちゃんと弁財天と毘沙門天の寺にも巡りますので、この二つの神様は2回巡ることになる!?)

さらに、レトロな街並みがならぶ下谷、谷中方面へ歩いて行くと路地裏の洋館とか、

25年前まで使っていた酒屋とか

懐かしい雰囲気の建物がいっぱいありました。

さらに酒屋の店内にはこんなものも…


キリンビールとアサヒビールで昔値段が違ったのはなんでだろ?