「つながり」の旅 in Paris ~ 人と人、自然、地域との「つながり」 ~

人・自然・地域との「つながり」をテーマにした旅や暮らし(エコツーリズム、スローライフ等)について日々の想いを綴ります。

自分探し

2006年01月29日 | Slow Life
あるワークショップの一こま。

「小さい頃に自分がとても幸せな気持ちになったと感じた想い出は?
 → それがあなたの現在とても大切に思っていることに通じているはず。」

私の想い出は、6歳の頃、母の元を離れて電車で田舎の親戚に向かう時、
心細くて泣いた。そしたら、隣の席の宴会中のオジさん達が
お菓子をくれるなどして慰めてくれたこと。


「あと半年の命としたら、あなたがしておかなければならないことは?
 → それがあなたが一番やりたいと思っていること」

私がやりたいことは、沖縄の島々を歩いて地元の人と交流し、
心の底から語りあうこと。そして、その時に感じたことを、友人達に伝えること。


・・・どうやら、私の人生の最も重要なキーワードは「旅」「人との出会い」らしい。
まあ、薄々感じてはいたけどね。

不幸中の・・・?

2006年01月21日 | Slow Life
土曜日の今日は首都圏で5年ぶりの大雪(?)。私の仕事は繁忙期の真っ盛り。
大雪も仕事の多忙も普段なら嬉しくないが、一つ悪くない発見。

「雪の日の休日出勤は悪くない。(ただし、通勤列車が動いていれば)」

なぜなら、何処に行くにも寒いし足元の具合は良くないが、会社にいれば寒くないし、
駅からそんなに歩かなくて済む。晴天の日と違って、
「せっかくの休日なのにもったいない」と思うことなく仕事に集中(?)できる。

と、考えればまんざらでもないか・・・
積極思考でした。

つかの間の・・・

2006年01月15日 | Slow Life
今月は仕事が忙しい。
2週間以上、土日も含めて殆ど休みがなく、後半は夜中まで残業。
今日は、仕事がふと途切れたので、思いのほか早く(21時頃だけど)帰れた。

気持ちにも少し余裕ができ、
友人へのメールやブログをしたためる。

会社と寝るだけの家との往復だけという生活を抜けだし、
人とのコミュニケーションをとるのはやはり良い。
できればバーチャルより、リアルなコミュニケーションが良いけどね。

スローすぎるだろ!

2006年01月11日 | Slow Life
今年はなんか届く年賀状が少ないな~と思っていた。
「賀状書くから転居先教えて」と言われて教えた友人からも来ないし・・・。

と思っていたら、1/10の今日、今までの10日間に届いた分よりも多い年賀状が届いていた。
しかも、1/1消印のものまであるんだから、配達時点で迷子になっていたのだろうか。

しかも、私が出していない人からばかり。今更返事書かなきゃ~。

何でこんなに遅いの!Y政公社さん!!!

寺田本家発酵ツアー

2006年01月09日 | エコ/グリーンツーリズム、地域づくり
たまにはTSUKIでも眺めましょの企画するツアーで、自然酒作りで有名な千葉の寺田本家を訪ねた。

 以前、自然食品店ガイアのツアーでも来たが、趣のある造り酒屋の雰囲気と、こだわりを持ちつつも「せっかく来ていただいた皆さんとのつながりを大事にしましょう」と温かく迎えてくれる穏やかなご主人に惹かれて再度来てしまった。今日は、そこで聞いた印象に残った言葉の数々を備忘録代わりにUP。

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(寺田本家でも酒造りに使用する、冬季湛水田での自然米を造る藤崎さん)

・顔が見えない消費者に対しては、彼らのためを思うのではなく、農家は自分の都合のよいように造る傾向がある。

・毎朝田を周り、自然が米を育ててくれることに感謝の想いを捧げる。


(寺田本家にて)

・酒造りの真髄は酒への愛

・マジメということは真の面目を立たせること。即ち、心の赴くままに自分の好きなことを追求する事。それにより辛苦も乗り越えられる。

・酒を造るのは米を洗って蒸すことから始まる。「むす」は物事が産まれることにつながる。→ むすめ、むすこ、むすひ

・酒造りは、自然の様々な菌が酒を造ってくれる場を整え、時間をかけて自然が発酵させるのを待つこと 

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これらの言葉と今日の出会いが、時間が経っていい感じに自分の中で「発酵」しているといいなあ。

藤野の温泉

2006年01月07日 | 小さな旅
平日の休みが取れた日に、神奈川県藤野にある温泉、五感の里薬師の湯に行った。

町営のふじのやまなみ温泉は何度か訪れたが、町営のため料金が600円と手ごろな反面、広い無料休憩室がないのでくつろげない。

こちらは駅から1時間に一本の送迎バスがあり、大広間でゆっくりできて3時間840円。風呂も広々としている。まあ、平日なのでほとんど貸しきり状態だが。。。とにかくひたすらゆっくりできる。周りは絶景とは言わないまでも、普通の山里風景で、都会から離れた気分が味わえる。

このように温泉に入りつつ、環境を変えたところで読書や物思いに耽って時間を過ごす休日も悪くない。

ベトナム・アンコールワットへの旅 終章 郊外編

2006年01月06日 | 世界遺産めぐり
最終日の午前は、アンコールトムの更に北30キロほどのところにあるバンテイスレイの寺院遺跡へ。

ここは、12世紀に建造されたアンコールトム、アンコールワットより古い11世紀に建造され、しかも石材の大半が赤い砂岩。今でも、非常に美しい精巧なレリーフを見ることができる。遺跡自体もそれほど大きくないので一望でき、雰囲気がよい。

移動途中にはカンボジアの農村風景が見られる。砂糖椰子の葉で作られた高床式の家と田んぼと水牛、というのが典型的な風景。砂糖椰子は、一本の竹に足場をつけたもので梯子を掛け、採った樹液を煮詰めて造る。農家の庭先で作ったその砂糖を椰子の葉で包んだものを1$で子供が売りに来る。ちょっと心が動かされたが、親や現地旅行会社から教え込まれたような「ワンダラー」というときの表情が、児童労働をさせられているように冴えないと感じ、無視をした。しかし、同行の日本人親子が持ってきた飴玉をあげると、心から嬉しそうな顔をして走り回っている。やはり、カネ稼ぎをしている子供でも、一瞬垣間見せる無邪気な笑顔はかわいらしい。

午後は、乾季でも琵琶湖の7倍はあるというトンレサップ湖をボートで遊覧し、水上生活者たちの暮らしを眺める。湖畔周辺には、ボート上に学校、教会などもあり、乾季と雨季の時期で陸地が異なるのに合わせて、漂流して生きる人々たちがいる。タイやベトナムの水上マーケットのように、船で野菜や卵、家畜を満載した農民達が水上マーケットに集まってくる。

トンレサップ湖の中ほどにくると、周りの岸辺が見えないので海の上にいるような気分だ。ここでも、一人用のたらいのようなものに乗って水上をこいでくる子供達が、「a dollar, please」と物乞いに来る。それに比べて、水辺で無邪気に裸のまま泳ぐ子供達の表情のなんと愛嬌のあることか。

貨幣経済の悪弊なのか、いやこの子達はカネがなくても食べるには困らないのでは、などと長閑なカンボジアの農村風景の中で考えた2005年の大晦日。
PEACE。

ベトナム・アンコールワットへの旅④ アンコール遺跡編

2006年01月03日 | 世界遺産めぐり
いよいよ旅のクライマックス、アンコール遺跡へ。

日差しの観点から、午前中は3Km四方の都城内に遺跡が点在するアンコールトム、午後は西に面したアンコールワットを観光するのが定番コースだ。

鬱蒼とした森林を抜けると、門の上に観世音菩薩の四面像が微笑むアンコールトムの城壁が現れる。中心のバイヨン寺院には、塔や四面像が林立し、壁には精巧なレリーフが彫られる。少し歩くと、森の中から寺院の遺跡が忽然と姿を現し、広大な敷地の壁に象の彫刻が掘られた「象のテラス」に立てば遥かな森を眺められる。

午後はいよいよアンコールワットへ。ここは、寺院ということでアンコール王朝陥落後も仏僧が住んでいたため、アンコールトムより遺跡の保存状態は良い。

眼前に広がる壮麗な寺院建築、壮大なヒンドゥー教の物語を表す壁一面の精巧なレリーフ、遺跡を一層引き立たせる南国の青い空と背後の深い森など、どれをとっても一幅の絵画の題材となるほどの素晴らしさ。あんまり素晴らしいものを見続けてありがたみが分からなくなるほどだが、湖のほとりで改めて静かに寺院を眺めると、やはり吸い込まれるような風景に見入ってしまう。

中央祠堂の斜度70度という階段を登って堂上に立つと、西陽に照らされたクメールの原野を一望。これは美しい日没が見れそうだと心躍らせてプノンバケンの丘へ。

炎天下の中、一日中寺院の階段を上り下りして結構足に疲れが出ているが、最後に美しい夕陽を見るために大急ぎでプノンバケンの丘とその山頂の寺院に上る。それにしても、新宿駅のラッシュにも勝るとも劣らないものすごい人。

丘の上からは、眼下に太古の貯水池である西バライと田園風景を望む。遥か西方の地平線に落ちていく夕陽に息を呑む。立錐の余地なく遺跡の最上部を埋め尽くした各国からの旅行者も、息を潜めて日の入りを見入る。17:49に日が沈むと誰からともなく拍手が。黄昏の空の下、様々な国籍の人々が同じ感動を共有して自然と拍手が沸き起こる状景は悪くない。PEACE!

ベトナム・アンコールワットへの旅 ③ シエムリアプ編

2006年01月03日 | 世界遺産めぐり
ハノイから2時間弱のフライトで、
私にとって30カ国目となるカンボジア・シエムリアプに到着。
夜でも30度と蒸し暑い。

建物一つのシンプルな空港を出て市街地に向かうと、窓の外が真っ暗。
時々ぽつんと見えるランプの明かりに、砂糖ヤシの葉で作られた
高床式の家や粗末な商店が浮かぶ。街灯も家の明かりも殆どなく、
車のライトだけが闇を照らす風景は、ほのかに見える熱帯の樹木の陰と共に、
バングラディシュの風景を思い出させる。
夜が暗いと星もハッキリ見えるので、汗をかきながらオリオン座を眺める。

シエムリアプの街に近づくと、派手なネオンとイルミネーションに
照らされた大型ホテルが並ぶ。内戦が漸く落ち着いた後、
観光で生きること選んだ街らしく、
真新しい外国人旅行者向けのホテルが数十もある。

観光客の半分は日本人と韓国人で占めるそうだが、
遺跡観光を目的に来る彼らは、
埃っぽい熱帯の田舎町を歩く気はないらしく、
殆どこれらのホテル(とツアーで連れて行かれるレストラン)から出ないようだ。

到着後、早速夜の街を歩くと、外国人旅行者向けの商店が並ぶが、
見かけるのは欧米人のバックパッカーばかり。
遺跡では嫌というほどお目にかかる日本人観光客は全く見かけない。

賑やかなオールドマーケット周辺は、
外国人個人旅行者の溜まり場となっており、
バンコクのカオサンロードのように、
欧米風のカフェバーや土産物屋がならび、
店からは大音量のUKロックやユーロビートが流れている。

このような風景を見ると、旅行というものは、
カネと暇がある人間が自分の便利な生活様式を持ち出し、
自分にとって都合よい形でのみ、現地の風物を
愉しむものだというのが如実に感じられる。

自分も便利さとは無縁ではないが、
やはり「現地のものを、現地の人の目線で」体感する旅がしたい。
多くの人にそのような旅の良さをわかって欲しいし、
受け入れる地域の人も、経済的メリット欲しさに観光客に迎合するのではなく、
自分達の生活様式を活かした観光の中で生計をたてられるとよい。

そのような考え方を、旅行者側にも、現地の人にもわかってもらうことも、
自分がやりたいエコツーリズムの一つの目標であるだろう。

$0.55のバイヨンビールを飲みながら、そんなことを南の国の街角で考えた。

ベトナム・アンコールワットへの旅 ②

2006年01月02日 | 世界遺産めぐり
ハノイの喧騒に疲れたので、二日目は郊外へのツアーに出たかったが、
半日の手ごろなツアーがないので、市街地の外れにある民俗博物館へ。

ここは、ベトナムの少数民族の暮らしを
実際の家屋と屋内展示で示すもので、
広大な敷地に様々な実物大の家の模型があったり、
ビデオで少数民族の習俗が見ることができたりと、
なかなか興味深い。
ゆっくり見れば半日まるまる楽しめる。
しかし、あれほどシルクの店にいた日本人観光客は他に見当たらない。。。

帰りは都心まで路線バスに挑戦。
地元の人で溢れるバスの窓から間近に見る
ハノイの生活風景がまた楽しい。

黄昏のホアンキエム湖を眺めてイルミネーション輝くハノイ大聖堂へ。
さらに、湖の夜景を眺てから夕食。
今宵もハノイ・ビアに乾杯。