「つながり」の旅 in Paris ~ 人と人、自然、地域との「つながり」 ~

人・自然・地域との「つながり」をテーマにした旅や暮らし(エコツーリズム、スローライフ等)について日々の想いを綴ります。

フクシマ支援、フラガールに感動の夕べ

2011年11月23日 | Slow Life

中野で「いわき復興支援の夕べ」があったので、会社のお付き合いもあり、行ってみた。

まずは、被災したパリゾートハワイアンズにおける、仕事の場を失った踊り手や、ホテルに身を寄せた被災者、ホテル再開へと動き出す人々の姿をとらえたドキュメンタリー映画、「がんばっぺ、フラガール!」(http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD19902/index.html)を鑑賞。

中心になるのは、全国150か所を回って、再開をにらんでの営業方々、全国各地に勇気と希望を与えた、フラガールの姿。彼女たちももちろん被災者であり、家族や飼っていたペットと離れ離れの生活を送るなど、舞台で見せる笑顔の裏に、辛い現実を抱えている。

画面に映し出されるのは、これまでも報道で見てきたはずの被災地や被災者の様子。ただ、通常の報道ではなかなか伝わらない部分も映し出される。

・被災地で飼い主を失い、さまようダチョウ、

・数か月の放浪の末探しだされたものの、飼い主地震の住む家も失い、離れ離れに暮らすペット、

・原発の影響で非難した先で、フラガールの方々の慰問を受け、故郷を思い出して涙ぐむ人々、

「・原発建設の時もっと反対すればよかったと今更言ってもねえ・・・」とつぶやく老女・・・

 

地震や津波、原発事故のせいで、改めて多くの命が脅かされ、人々の日常生活が奪われたことを目の当たりにさせられる。

そのような中で、フラガール達が、それを支える人たちが、はたまたスパリゾートハワイアンズに避難していた被災者が、皆それぞれ、できることを精いっぱいやろうとしている姿が印象的。自分はこのようなひたむきさを持って、毎日生きているだろうか。

震災にも負けず立ち上がろうという人々から勇気をもらう、というのは、この映画を観ると素直にうなづけます。

ドキュメンタリー映画の後は、フラガール達による、ステージショー。生バンドによる演奏もあるほか、フラダンスのみならず、テンポの速いタヒチアンダンスなど、様々なパフォーマンスが1時間のうちに流れるように次々と繰り出されます。衣装や音楽の雰囲気も次々と目まぐるしく変わり、さすがプロのショーだなあと予想以上にり感銘を受けました。

 


富士見にて

2011年11月21日 | エコ/グリーンツーリズム、地域づくり

知人に誘われて、長野県富士見町に行ってきました。以前も同僚に誘われて森づくりに行ったことがあり、八ヶ岳を望む自然の恵みとアクセスの良さなどから、もっと深く知りたいと思っていました。

お邪魔したのは、御射里の会という地域を元気にする活動をしている方々のグループ。お手伝いの後収穫祭に参加するはずが、雨ふりだったために、お手伝いもせずにいきなり飲み会に参加させていただきました・・・。

印象的だったのは、以下の3つ。

1.皆さんオープンで、積極的に新しいことに取り組む気概があること。我々のような部外者をおおらかに会合に受け入れてくださるのもそうですが、耕作放棄地にブルーベリーを植えたり、羊を飼ったりしてコミュニティガーデンを作ったり、ウォーキングガイドを作成しようとしたり、いろいろなことに取り組んでおられます。

 (羊と赤いルバーブ)

この辺りは、1200年前の古文書に記録の残る歴史ある地域のようですが、その中でもこの集落は、真っ先に水道を引いたり、集落の史書編纂に取り組んだりと、新しいことに積極的に取り組む人々だったようです。

 

でも、いつの頃からか、足を引っ張り合うようになっちゃったんだよなー」、「昔は、生きるために皆で何とかしなきゃというまとまりがあったんだけど・・・」と自戒を込めたように、されどさらっと話をしてくれたのも印象的です。

 

2.言うばかりでなく、自ら情報収集をして、行動に移していること。

皆さん、お忙しいさなかを縫って、様々な地域の活動に積極的に取り組んでおられます。いろいろな助成金や補助金募集情報を見つけ、応募しては徐々に活動を広げ、仲間を広げ・・・。時には、身を切ることもあるでしょうし、意見の対立もあると思うのですが、それでも長く続けていらっるのは、地域への愛着や、その地域を何とか良くしたいという責任感があるからでしょうか。

そんな話を聞きながら、昔NPOに関わっていた時は、積極的にカネも仕事も自分で作り出そうとする姿勢を学んだのに、段々と目の前の忙しさや家庭の事情を言い訳にして、いつしか会社に寄りかかりそうになっている自分に改めて気づきました。

やはり、1.にも通じますが、リスクをとってでも、自らの道は自らなんとかする、そのために行動し続けることが大事なんだと改めて感じました。

3.それから、なんといっても、雄大な八ヶ岳を望む畑の風景や、テーブルに並ぶ自然の恵みを堪能し、元気をもらいました!凍らせたブルーベリーの蜂蜜がけ、シカ肉のカレー、赤いルバーブのジャム、すぐ近くのビオトープから獲ってきて作った鯉こく、山ゴボウやキュウリの古漬けなど、地元の美味しいものがテーブルにたくさん並びます。「こんなうまいもん食えて最高」と地元の方々もおっしゃっていましたが、自然の豊かさを改めて感じ、私も元気をもらいました。

美味しい食べ物と、刺激的なお話と、壮大な景色を堪能し、元気をいただきました。この恵みをいただいた皆さんに感謝します。

 

 


飯田橋 びぜん亭

2011年11月18日 | スローフード/B級グルメ

寒くなってきたので、外出先でのランチも、さぬきうどんから徐々にラーメンにシフト。今日も、外出帰りに飯田橋で途中下車し、前から気になっていたお店へ。

東京大神宮に連なる静かな裏通りにひっそりとたたずむ「びぜん亭」。看板がないと、ラーメン屋だとわからないレトロな外観。

学生街の定食屋のような古びたカウンターにはメニュー表もない。振り向くと、レトロな感じの札にシンプルにメニューが書いてある。基本の支那そば(600円)を注文。すると、お冷と一緒に、先漬けとして、お猪口に入った梅干し(小梅×2)が供される。

出てきたのは、これぞ懐かしの・・・という感じの東京風醤油ラーメン。具も、ホウレン草、のり、メンマ、チャーシューという定番です。甘みも感じるやさしいスープ。チャーシューにも味が染みてました。

食べている途中、2階から降りてきたお客さんが、「このお店外見だと何かよく分からないね」と話しかけると、渋く作務衣を着たマスターも、「大正ロマンだからね。またよろしく!」という感じ。こじんまりとしたお店なので、マスター夫妻との掛け合いも楽しめます。私も、「お、マイ箸ですね!」と声をかけていただきました。

ゆっくり一杯飲みながら・・・という気にもなれそうな、昭和30年代風の雰囲気を楽しめる、支那そばやでした♪


鶴見線の小さな旅 その3

2011年11月11日 | 小さな旅

扇町から戻って、今度は浜川崎駅で途中下車。ここは、鶴見線の駅と南部支線の駅が道を隔てて向かい合っている珍しい駅なんですね。いちおう、乗り換え駅だからか、鶴見線も浜川崎までは本数が比較的多いです。(1時間に2,3本という意味ですが。)

鶴見線ホームで降りて、南部支線の駅に向かおうと案内標識を見たら、何かおかしい・・・。そうだ、1番線の表示がない!?

とにかくあちらの駅に向かおうとしたら、ホームから上る階段には、「JFE専用改札口」と書いてある。そちらの方向を覗いてみると

そちらの方向を覗いてみると

なんと、「国際船舶・港湾保安法に基づく制限区域につき、無断立入禁止」と書いてありました。すごい駅ですね。。。

「南部支線浜川崎駅に乗り継ぐ方は、Suicaの改札機にタッチせずにお通りください」という自動アナウンスを聞きながら南部支線浜川崎駅へ。細い道を隔てて10m向こうは同じ駅。でも、ホームとホームは100歩くらい離れているでしょうか。。。ちなみに、鶴見線階段下、南部支線改札前にある唯一の商店は、「浜川崎(後藤)商店」でした。

   

もちろんどちらも無人駅。ホームに向かうと、結構きれいな水洗トイレや、金魚の住む池もあります。そして、ホームには、はやり1番線がありませんでした。2両編成の小さな電車が1本だけ停まる、かわいらしいホームです。

  

南部支線は、浜川崎、川崎新町、八丁畷、尻手と4駅しかないので、駅や電車内の路線表示板も、短くてかわいらしい。。。(超ローカル線みたい)

 

しかし、そんな平和な雰囲気も、貨物列車が通ると一変。なんとなくホームでぶらぶらしていた人たちが、おもむろに立派なカメラを貨物列車に向けます。しかも、10分に一本とか、結構頻繁に貨物列車が通る、ここは「穴場」の撮影スポットなんですね!知りませんでした。。。

帰りは、せっかくなので、乗ったことがなかった南部支線に乗り、尻手→川崎経由で帰ってきました。鶴見線では、工場地帯の中をひたすら走っていましたが、南部支線は、浜川崎を出ると、比較的新しいマンション地帯の中を通るんですね。



鶴見線の小さな旅 その2

2011年11月11日 | 小さな旅

海芝浦駅で20分ほど停車して、電車は折り返して出発。電車に乗らずに海芝公園に残った人は、次の電車を待つんですかね・・・2時間後ですが。

さて、海芝浦から新芝浦までの単線区間は東芝の工場横をとおり、運河と工場を眺めながら分岐駅の浅野駅に到着。ここは、鶴見線本線の島式ホームに1,2番線が、海芝浦方面のホームは対面式の3,4番線がある、珍しい三角形の駅。

 

電車の待ち時間は、三角形のスペースは猫の集会場になるらしい。

三角形を横切り、3分後に発車する本線ホームからの電車に乗り、電車はないけど貨物用の線路だけはたくさん並んでいる風景を観ながら、今度は扇町へ。今度の電車も、土曜の昼過ぎの割には、3両編成に20人くらい乗っている。工場に出勤する人達にも見えないので、どうやら鉄道ファンか、工場萌えか。。。

終点の扇町の駅は、JR貨物が管理しているようだが、もちろん駅員の姿はない。

電車の折り返し時間が8分ほどあるので、外に出てみる。駅を一歩出ると工場地帯とトラック置き場、人の気配はなし。脇の踏切は、結構トラックが通るが、電車も通行人も通らないから、一時停止なんてしてない。

 

駅前なのに人の姿は全くなしという生活感のない風景。しかし、一応、街らしき風景として、駅前商店を一つだけ発見。さらに、その奥にビジネス旅館と書いた建屋も見える。。。どんな人がここに泊まるんだろう?駅の

そんな中でも、扇島の駅の入り口にはバラのアーチが飾られ、金魚もすむ小さな池もある。生命感にホッとする。

そしてホームに戻ると、鉄子と思しき女子達が電車をバックに写真を撮ったり、家族連れがホーム上で写真を撮ったり。

ちなみに、この扇島と昭和、浜川崎など、鶴見線と南部支線の駅は、川崎市にあるけど、なぜか「浜」マークがあり、運賃計算上は、横浜市内として扱われるんですね。(尻手、川崎駅も同じ)

 

意外な発見や珍しい風景も多く、結構観光スポットなんですね。鶴見線。

 

 

 


山梨のワイナリー&鳥モツ煮巡り

2011年11月07日 | 山梨のぶどうの丘で

マルスワインを見学した後、ご一緒したご夫婦のお勧めである、ドメーヌQというワイナリーに行ってみる。

聞き覚えのないワイナリーなのでこじんまりとしたところかと思ったら、結婚式をやるようなおしゃれな建物が立ち並んでいた。

試飲用ワインを手にしたまま工場見学をさせてもらうと、酵母を作っているタンクや、発酵を止めるための冷凍装置など、珍しいものが見られる。

  

ワイナリーのご主人も個性が強く、いろいろとウンチクを語りながら、次々と新しいボトルを開け、手酌で飲んでね、と飲み放題状態。

ここは、日本では栽培が難しいピノ・ノワールというぶどうを使ったしっかりとした味わいのワインや、デラウエアを熟成前に収穫し、7月末には早くも新酒と して売り出す「ヌーヌーボー」という香り高い軽め(アルコール8%)のワインなど、特徴のあるワインを作っているようだ。

もちろん、シャルドネのスパークリングとか、デザートワインのようなネオマスカットのスパークリングとか、味の方も美味しかったです。

最後は、石和温泉駅近くの鳥モツ煮の名店、奥藤川田第二分店で、そば定食。鳥モツ煮とそば飯がついて、さらにそばは「おかわり」自由。1枚の量が3~4口と少ないこともあり、5枚食べたました。とろろや、ナメコおろしも付いてくるので、味を変えて飽きずに楽しめます。さすがに夜中までお腹いっぱいでしたが・・・。

   


山梨のワイナリーめぐり

2011年11月06日 | 山梨のぶどうの丘で

今日は、ぶどうの生産者と共に、ぶどうづくり~ワインづくりまでを体験し、地元のぶどうやワインを好きになってもらおうという、「穂坂甲州ぶどう栽培クラブ」の活動の一環で、ワイン工場を見学。石和温泉駅近くの、マルスワインを訪れました。

ここ、マルスワインの本社は、鹿児島の焼酎メーカー。なので、普通の樽熟成のほかに、焼酎甕でもワインを熟成させているのが面白いと思いました。

工場見学の後は、試飲。とくに、穂坂地区のぶどうで作った、甲州の白と、カベルネ・ベリーAの赤をいただきました。ワインには詳しくありませんが、どちらもさっぱりと飲みやすく、それでいてしっかりと味がするところが、どんな料理にも合いそうでいいなと思いました。

また、ぶどう生産者の保坂さんが、いろんな興味深い話を聞かせてくれました。

・国産ワイン(=国内醸造)は、消費量全体の30%だが、国産原料使用は8%しかないこと。

・ワインの歩留まりは、約7割。2万本のワインを作るのに、27トンのぶどうが必要で、10アールあたり、1.5トンのぶどうが収穫できるから、2万本のワインのためには180アール必要。

・ワインの味は、ぶどうの出来に最も左右される。同じ甲州種でも、産地の土壌により味の濃淡等が異なる。

・海外のワインのように、最近はぶどうの産地名(穂坂、勝沼とか)をつける流れになってきた。

などなど。

 

やはり、ワインやぶどうの「作り手」の話を聞きながら飲むと、奥が深く面白いです。


鶴見線の小さな旅①

2011年11月06日 | 小さな旅

今日は、天気の良い秋晴れの休日。一日予定がなかったのと、沖縄そばが食べたかった(!)ので、前から気になっていた鶴見線乗りつぶしの旅に出ました。

鶴見線は、鶴見駅から京浜工業地帯を走るローカル線で、いちばん長い距離を乗っても15分ほどで終点に着くのですが、複雑に支線が分かれていたり、工場従業員用の路線なので殆ど昼間は電車がなかったりして、なかなか終着駅まで行けないのです。(この日も、休日は電車が一日に3本しかない大川駅は断念)

鶴見駅の改札内にある、専用改札で鶴見線ホームに出ると、いきなりのんびりした時間が流れています。3両編成、短い古風なホーム。休日だから工場も休みで誰も乗っていないかと思いきや、席が埋まるほど混んでいます。

住宅地を抜けて、まずは一つ目の分岐駅、浅野から海芝浦駅へ。この駅は、ホームの目の前が海、改札の目の前は東芝工場で従業員以外駅の外へ出られないという、かなり風変りなことで有名な駅です。関東の駅100選にも選ばれています。

電車の乗り継ぎが悪いので来れなかったけど、ようやく来れました!(次の電車は2時間後)

誰もこんなところまで乗らないかと思ったのですが、意外や意外。3両編成で50人くらいの乗客が海芝浦駅まで行きました。半数は、東芝の方らしく、警備員に身分証を見せて駅の外へ。私を含めて残りの人は、どうやら「ぶらぶら散歩」に来たようです。

この駅、外には出られないのですが、ホームから「海芝公園」という小さな公園に歩いて行け、そこには海沿いにチョットした緑地とベンチがあります。一緒の電車で来たカップルや親子連れは、ベンチで弁当を広げたり、ビールを飲んだり。次の電車の2時間後までゆっくりするのでしょうか。。。

やはり海(正確には運河)が目の前、鶴見つばさ橋が大きく見えて、気持ちいいです。今日は霞んでいて、横浜ベイブリッジは見えませんでした。


牧丘でキウイを収穫

2011年11月03日 | 山梨のぶどうの丘で

今日は、いつもぶどうのお手伝いに行っている山梨市の牧丘で、キウイ収穫のお手伝いをしました。

日本のキウイ栽培の草分けとも言われているらしい、澤登さんのキウイは、有機無農薬で栽培されているようで、大地を守る会でも扱われているそうです。今年も、友人に誘っていただき、行ってきました。

いつものように、カンガルーバックと言われるバックルのついたニュージーランド製のエプロンを着用し、バックルを肩に掛けて、お腹にできたエプロンのたるみに、鈴なりに実っているキウイを手でもいではは入れて行きます。ある程度たまったら、そのキウイをコンテナに入れて・・・。という繰り返し。

しかし、ぶどうもそうですが、キウイがいかにたくさん実をつけるか。まさに「スズナリ」です。植物の生きる力、子孫を増やそうという力はすごいなあと感心してしまいます。

夏にかけて度々ぶどうの手入れに来た牧丘の風景も、ぶどうの葉は黄色くなり、緑に茂っているのはキウイくらい。すっかり様変わりしました。ぶどう畑の紅葉越しに、古民家の柿が沢山実をつけているのを観ると、ニッポンの秋の風景をしみじみと感じます。秋になって空気もすみ、御坂山塊の上には、富士山の姿がすっきり見えました。

季節が変わっても、ぶどう、もも、キウイ、柿と様々な自然の恵みと、気持ちの良い眺めを提供してくれる牧丘に感謝です。