「つながり」の旅 in Paris ~ 人と人、自然、地域との「つながり」 ~

人・自然・地域との「つながり」をテーマにした旅や暮らし(エコツーリズム、スローライフ等)について日々の想いを綴ります。

渡名喜島

2007年10月20日 | 沖縄の旅案内
渡名喜の集落散歩のあとは、漁船に乗せてもらい島を海から一周。水深15mでも底が見えそうな海の青さや、海からでないと見られない断崖絶壁、オットセイやコウモリの形をした奇岩、独特の地層など、なかなか興味深い。さらに、海岸でシュノーケルしてみると、遠浅の海に色とりどりの魚がいっぱいみられていつまでも飽きず、寒くなるまで潜っていた。

食事は、海に囲まれた渡名喜ならではの魚尽くし。刺身、てんぷら、魚汁など、どれもおいしい。さらに、砂地の畑でとれた島ニンジンが甘くて絶品。素朴な島の人たちとの語らいも心温まるものだった。

また、一人乗り電気自動車も乗ってみた。このエコカーは、家庭用AC電源で5時間程度充電すれば50Kmほど走れるもので、原付免許で運転できるらしい。エンジン音もなく、静かで運転しやすいし、細い集落内の道でも小回りが利いて走りやすい。

渡名喜島は、南北二つの150m級の山に挟まれた幅600mほどの集落に全戸が集まり、南の山の上の展望台からは、西に久米島、北に粟国島、南に慶良間諸島を望めるが、その展望台までもこのエコカーならラクチン。ここの眺めはホントに素晴らしく、360度海なので島に来たことを実感するし、遠くに望む久米、粟国、慶良間の島々が旅情を掻き立てる。この高台から夜空に星を眺めるのも絶景らしい。

観光という面では未開発の渡名喜島は、売店の看板が出ていないので、どこで買い物していいか分からなかったり、食堂がほとんどなかったりという不便はあるものの、島の随所から眺める海の青さといい、のんびりこじんまりした島の景観といい、ひたすら穏やかな気分になれる島だった。

渡名喜島

2007年10月17日 | 沖縄の旅案内
那覇から船で2時間なのに、観光地化されておらず、伝統的な家並みが残っている渡名喜島に行った。

人口460名ほどの県内最小の村、渡名喜村は、米軍基地がある自治体への補助金を利用して、
村の古民家を整備したり、環境に優しい一人乗り電気自動車(エコカー)のレンタカーを導入した。
今回は、それらを活用して観光による島の活性化を図る、㈱福木島となきの南風原さんの案内で島を楽しむ。

島出身で土建業に携わってきた南風原さんは、高齢化と過疎が進む故郷をなんとかしたいという想いから、村が募集した、古民家等のインフラを活用した観光活性化事業の公募に手を挙げた。
http://www.okinawatimes.co.jp/day/200707251300_09.html
今では、4人の若者を雇いながら、島のガイド、エコカーの貸出や、古民家を改築した宿泊施設、食堂の運営などを手がけ、経済産業省の地域資源活用支援事業(http://ogb.go.jp/move/oshirase/oshirase/chiikishigen1nintei.htm)にも認定されるなど、これから本格的に観光による町興しをしようという段階。

街興しに取り組む他箇所の例と同様、狭いコミュニティのなかでは、観光による街興しという新たな取組には反対意見もあるようだが、「反対意見にめげていたらこういうことはできないし、今何とかしないと後がない」というアツイ想いで南風原さんは取り組んでいるようだ。

高知?沖縄?

2007年10月09日 | 沖縄の旅案内
具志頭城址には、沖縄戦で高知県と山梨県出身の兵士達の舞台が近くで玉砕したのか、それぞれの県の慰霊碑が建っている。

中でも、高知県は、慰霊塔から海にかけての断崖が高知県の所有地となっているらしく、崖際に「高知県所有地」と書いてある。沖縄県内なのに高知県所有なんて・・・。

自然と文化を巡る沖縄

2007年10月08日 | 沖縄の旅案内
宜野湾、普天間基地近くの森川公園には、森の川という羽衣伝説の元になった泉がある。

14世紀の察度王に縁の深い森の川は、今でも立派な石組みが残り、水が湧き出ている。そして、その脇には、重要な泉の石組みを作った事を記念して建てた立派な石組みの門がのこり、鬱蒼とした森の中に忽然と建っている。

このような、自然と共存した古の人々の足跡、自然の恵にまつわる文化などを紐解くのも、沖縄にいるうちにやっておきたいことの一つ。

宜野湾にある嘉数高台公園に行った

2007年10月07日 | 沖縄の旅案内
ここ嘉数高台公園は、沖縄戦の最大の激戦地で、日米両軍の死闘により多数の死者がでたところ。
今では普天間基地を見下ろす高台のため、防衛省関係者等が視察に訪れることもあるという。
いつも近くを通り過ぎるので気になっていた。

住宅街の中の公園は子供の遊び場になっており、
展望台からは普天間基地の左手に青い海が広がるなかなかの眺め。
62年前に幾多の死者が出たという暗さは感じられない。

ただ、茂みの中に眠るトーチカ(防御陣地)跡のコンクリートや、
丘の上の鎮魂碑だけが、そこに悲しい歴史が横たわっていることを示す。

それらを見ると、ここに眠る幾多の人の犠牲の上に今日の平和があることを思う。
そして、せっかく沖縄にいるのだから、戦争・基地・平和問題などについて、
ゆかりの深い場所を訪ねつつ考えてみようという想いを新たにする。

小さな旅

2007年10月05日 | 小さな旅
台風接近で南からの湿った風が吹く夜、
首里の住宅街の中を歩いて帰ってきた。

観光で昼間訪れたことがあるが、
自分が住人となって眺めると、違う視点から見える気がする。
また、いつもは車やバスで通過してしまう街でも、
普段気づかないものに気づく。

夜にのんびり歩いてみると、
高台からの市街の夜景、街角の小さな樹木の説明版、
ライトアップされるお寺など、意外と見ごたえのある風景に出会う。

ふだんの道や、これまでの歩き方からわざと一歩外れ、
今まで気づかなかったものに気づく。
それは日常生活でもできるし、当たり前のように送っていた
会社人生からの脱線だったりもする。

今の僕も、これまでの歩みからすこし違った
「小さな旅」を楽しんでいるわけです。