「つながり」の旅 in Paris ~ 人と人、自然、地域との「つながり」 ~

人・自然・地域との「つながり」をテーマにした旅や暮らし(エコツーリズム、スローライフ等)について日々の想いを綴ります。

大和から沖縄を考える

2008年10月28日 | Slow Life
木基地のある神奈川県大和駅前で、市民団体や労働組合が出店し、パネル展示などにより、在日米軍基地問題や爆音訴訟問題を訴える集会&ピースコンサートが行われた。

私の出身である神奈川は、先日まで住んでいた沖縄に次いで、日本で二番目に米軍基地の多い都道府県。イラク戦争の時も、嘉手納基地から出撃した戦闘機と、横須賀から出港した空母の艦載機が、イラク空爆をしている。沖縄のうるま市に停泊していた原子力潜水艦の放射能漏れが明らかになったが、横須賀では原子力空母がわずかな市民の抵抗を尻目に寄港した。何の因果か、神奈川と沖縄に縁を持つ私としては、どちらの基地問題にも関わっていかなくてはと思いを新たにする。

さて、寿のライブ。行ったらちょうど始まるところ。なんて素晴らしいタイミング。お客さんも年配の人が多い割にノリがよく(たぶんアルコールが回っているから)、反応が良いのでナビィの口調も軽い。安里屋ユンタに始まり、繁盛節、ひやみかち節、花などをテンポよくきかせてくれる。最後はアンコールに応えてかちゃーしー。。。観客も前に出てかちゃーしー大会。。。

久々に聞いた三線ライブ。やはり沖縄の音色は心を明るくさせるね。三線、早くて元に戻ってこないかなー。週末のたびに都内のどこかで弾いちゃおうかとたくらみ中。

ヤギの乳しぼり

2008年10月26日 | 農のある暮らし
八ヶ岳のふもとで自給自足の暮らしを営む小林さん夫妻のお宅を訪ねた。セルフビルドの家に住み、自給的農業をしながら酪農用の山羊を4,5頭飼っている。

「これからは自然と調和して生きる農業だと考え、それまでの仕事をすっぱりと辞めて実家に帰り、一から農業を始めた。幸い実家が農家だったので多少心得はあった。先が見えなくても、なんとなくこれだ、というイメージを頼りに突き進むのは、若いころ目指したロードレースの感覚と似ているので、結構得意なんだ…」と飄々と話す小林さんと、そんな思い切った小林さんを受け止めて共に歩んできた奥さん。

我々が朝訪れると、木立の中に手作りのテーブルを出して、自家製山羊ミルクのプリンでもてなしてくれる。松ぼっくりやクルミを拾ってきて花炭を焼いたり、竈でコメを炊いてくれて美味しいおにぎりを持たせてくれたり、普段都会で暮らす我々にはできない贅沢な自然の楽しみ方を教えてくれる。

圧巻だったのは山羊の乳搾り体験。一年中子供を産めて乳を搾れる牛と違い、ヤギは子供を産むのも、その後乳を出すのも、一年のある時期だけと決まっているとのこと。せっかくなので、我々も雌ヤギのサクラの乳を搾らせてもらう。

やわらかい乳房を親指と人差し指で輪っかを作ってミルクが逆流しないようにして、残りの指で絞り出すように絞り出す。言われればなんとなくわかるけど、やってみると意外と難しく、勢いよく乳が出るようになるまで時間がかかった。ごめんよサクラ…下手くそで。

その後飲んだしぼりたての山羊ミルクは、全くくせがなく、甘くてとても美味しい!自然の中のスローな時間を満喫したひと時でした。

紅葉

2008年10月22日 | 小さな旅
秋晴れの週末、八ケ岳のふもとで行われる間伐イベントに行った。標高が1000mくらいあるところなので、ちょうど紅葉が始まっていた。沖縄ではほとんど紅葉する樹木がないので、一年ぶりに紅葉を見ることになる。

カラマツに白樺が交る紅葉の森を歩きながらキノコを探したり、久しぶりに鋸を手に間伐に挑んだ。何しろ、抜けるような青空のもと、森も紅葉も久しぶりなので気持ち良い。

間伐作業自体は物足りなかったけど、森の保全に取り組む企業の間伐体験としては、家族連れも初心者も気軽に取り組める内容となっていて、イベントとしてはなかなか楽しめると感じました。

里山の秋

2008年10月08日 | 小さな旅
一年間沖縄に暮らしたので、日本の秋の里山の風景がとても新鮮に感じる。

たとえば、澄んだ青空に映える山並、稲刈りを控えた田園風景、柿の木とコスモスが彩りを添える里山の風景など。なぜが不思議に心がなごむ。

沖縄は大好きだけど、日本の里山の風景も心が和むなあと思う今日この頃。

秋の味覚

2008年10月08日 | 農のある暮らし
秋の里山を訪れると、おいしそうな味覚がいっぱい。
花豆の収穫をしていたり、トウモロコシを軒下に干したり。

直売所では、キノコ(巨大なブナシメジ!)、ぶどう、栗、まがったナスなど、スーパーでは見ることのできない元気でお買い得な野菜たちが並んでいてうれしくなる。

夜中に銀杏を炒ってたべてみた。ほんのり秋の味覚。クセになりそう♪

麦まきと稲刈り

2008年10月06日 | 農のある暮らし
久しぶりに山梨で農作業。まずは小麦播き。

麦の粒を指3本で15粒ほどつまみ、そのまま土の中に第一関節まで入れる感じで麦を蒔き、土を軽くかぶせる。20cm間隔を空けてその動作を繰り返して麦を蒔く。一列蒔いたら60cm離してもう一列。

麦は一カ月ほどで出そろい、越冬する。霜柱で根が土から浮き上がるのを定着させるために、春先には麦踏を行う。それまで、標高1200m、マイナス15度になる寒さを耐えるなんてすごい生命力。

輸入小麦に押されて国内での栽培は少なくなってしまったが、昔はコメの裏作として、稲刈り後11月ごろに蒔いて、5,6月の田植え前に刈り取っていたらしい(関東の平野部では)。

しかし、製粉するのに手間がかかるため、加工品であるうどんやまんじゅうは、どちらかというと「ハレ」の日の食べ物だったらしい。そんなことを頭によぎらせながら、来春に向けて希望の種をまく。

その次は稲刈り。秋の夕日に黄金に輝く稲が見とれるほど美しい。鎌で稲をジュッと刈り取る音と虫の声に耳を澄ませながら、土と向き合い、ひたすら手を動かしていく。機械でやれば速いけど、このゆったりとした自然との対話は、手作業ならではだろうな。

収穫と種まきを体験できた秋の休日。合掌。