「つながり」の旅 in Paris ~ 人と人、自然、地域との「つながり」 ~

人・自然・地域との「つながり」をテーマにした旅や暮らし(エコツーリズム、スローライフ等)について日々の想いを綴ります。

この時期の福井といえば・・・

2013年11月19日 | 福井のミミより情報

越前がにが解禁となって10日ほど経ったこの週末、福井県の三国、越前町といった港町では「かにまつり」が行われ、普段からは考えられないほどの大勢の人で賑わいました。

たまたま人が来たので、三国の民宿に泊まりました。1泊二食1.5万円で、地場物越前がにの丸ゆで一杯、セイコガニむき身、地魚の刺身盛り合わせ、カニ鍋、その他4品ほどついた夕食が出て、「もう食べきれない・・・」というくらい美味しいものを食べました。設備は若干古めですが、この値段でこの料理は大満足でしょう。リピーターが多いというのもうなずけます。

ちなみに、冬が近づき曇天の日が多くなるこの時期にしては珍しく快晴で、東尋坊の夕日も良く見えました。

かにをはじめとした海産物が一層おいしくなり、まだ雪や寒さの心配もないこの時期、福井の観光シーズンです。


井波は彫刻の街

2013年11月13日 | 福井近県の旅

10月末の復習の続きです。

白山スーパー林道と五箇山で紅葉を楽しんだ後は、彫刻の街・井波に行きました。

井波彫刻って、福井に来るまでは知りませんでしたが、越前漆器とのコラボレーションで立派な山車を創った経緯などがあり、北陸の伝統工芸の一翼を担う存在として知るようになりました。

井波は、浄土真宗の別院・瑞泉寺を中心に栄えた町で、その寺が火災にあって江戸時代中期に再建される際、京都から派遣された宮大工に影響を受け、現在の井波彫刻が始まったとされています。

(浄土真宗の寺らしくシンプルでただっ広い瑞泉寺の境内)

この瑞泉寺、お寺の随所に井波彫刻の原点とも言われる秀作が見られます。

 

確かに立派ではありますが、芸術に疎いのでどれだけすごいかはよくわかりません。個人的には、静謐として凛とした大伽藍の中にいるだけで身が引き締まる思いでした。

また、面白いのはその門前町。お寺の前から伸びる門前町は、石畳に舗装されていてそぞろ歩きにもお勧めですが、この街並みの随所に木彫りの彫刻屋さんがあり、当然のことながら立派な木彫りの看板がかかっていたり、街灯の柱に彫り物がされたりしております。

 

それらを眺めながらのんびり散策するのにも良さそうな静かな町でした。

 


世界遺産・五箇山

2013年11月11日 | 福井近県の旅

10月終わりの復習の続きです。

白山スーパー林道から白川郷を経由して、もうひとつの世界遺産、五箇山へ行きました。

しばらく走ると、国道沿いに国の重要文化財、村上家の立派な合掌造りが見えてきます。いよいよ世界遺産の合掌造り集落、菅沼・相倉地区がある五箇山に入ります。

近くの蕎麦屋・拾篇舎で久しぶりにおろしそばではない、つけだれで蕎麦を食い、相倉集落へ。

こちらは、23戸の合掌造りがある集落で、比較的大規模で車の乗り入れも可能な白川郷と違い、車を集落の入口の駐車場に止めて(協力金500円)歩いて回ることもあり、こじんまりとして、昔話の世界に入り込んだようです。

 

商店も土産・喫茶が2,3店あるだけなので、集落内であまりゆっくり時間をつぶす感じではないかもしれませんが、車も来ないので、子供の散歩を兼ねて1時間ほどゆっくり散歩するのにちょうどよい感じでした。白川郷と同じように、集落を見下ろせるちょっとした展望台もあり、合掌造り集落の遠景が撮れました。

 


曹洞宗の聖地・吉峰寺

2013年11月11日 | 福井のミミより情報

福井のお寺といえば永平寺が有名ですが、曹洞宗を開いた道元禅師が京都から越前に入って1243年に最初に開いたという吉峰寺に行ってきました。大本山永平寺から7,8キロの、永平寺町の静かな山奥の集落のどん詰まりにあります。

中国で修行して革新的な教えを説いた道元は、京都の既存仏教から反発を買ったことと、「時の権力者に迎合することなく弟子を育てろ」という師の教えを実践するため、都から離れたこの地に入り、著書「正法眼蔵」を著し、その後大仏寺(今の永平寺)を開いたそうで、その意味で曹洞宗の「聖地」だそうです。

吉峰寺自体はその前からあり、1200年ほど前に、白山信仰を開いた泰澄大師が開いたと言われています。昔からパワースポットだったんでしょうね。

吉峰寺は、ひっそりとした山の中にあり、麓の駐車場から880mの急な階段(徹通坂)を登ったところにあります。(もちろん、境内まで徒歩3分の駐車場まで車で行きましたが。)門前町も、一つの民家もない山の中、静まり返った伽藍に近づくだけで身が引き締まります。明かりのついた庫裏で拝観を申し込むと、若い雲水さんが快く案内してくれました。

一時は荒廃していたこのお寺は、約100年前に永平寺の修行僧であった佛心和尚により再興されたことから、建物自体はそれほど古くなく、中もきれいに整備されています。本尊の釈迦如来、普賢菩薩、文殊菩薩の三尊像が祀られている法堂、もとは十一面観音菩薩だったのに頭の周りの9つの面が歴史の中でなくなってしまった観音様を祀る観音堂、さらに道元ら開山の師を祀る開山堂などを丁寧にご案内いただき、こちらの無知な質問にも快く答えてくださりました。修行の一環だと思いますが、少しだけの賽銭が恥ずかしくなるくらいありがたい対応でした。

今は永平寺で三番目に偉い方が管理するお寺で、永平寺の修行僧が、小規模なお寺を少人数で管理する修行の場として使っているそうです。また、雪深いところですが、修行僧は冬でも険しい徹通坂を登ってこられるそうです。

それでも、やはり曹洞宗の聖地として訪れる人はかなりいるようで、坐禅体験(500円)、寺の中に1泊して修行僧と同じく坐禅や作務をして精進料理をいただく参籠体験(3000円+布団リース代1000円)もできるそうです。こじんまり、ひっそりとしている分、大本山永平寺で体験するより心が引き締まり、充足感が高い気がします。(下世話な話ですが、体験料も永平寺の半額ですし。。。)

吉峰寺で心がスッキリした後は、そこから10分ほどの街道沿いに今年の夏にできた永平寺温泉「禅の里」に行ってみました。町内の福祉施設、という位置づけなのでそれほど大規模ではありませんが、小ぎれいで快適でした。

禅文化、仏教文化に気軽に触れることのできる福井を実感した一日でした。

 

 


錦秋の白山スーパー林道

2013年11月10日 | 福井近県の旅

 

これも10月末の復習になりますが、紅葉で有名な白山スーパー林道に行ってきました。

昨年の夏、高山・白川郷に行った際に帰りに通りぬけましたが、その際のスタンプラリーに応募したら、副賞で片道無料のチケットをいただいたので、やはり紅葉の時期に、と思って今度は石川県側から通行しました。

林道に入ると、さっそく紅葉が始まっており、数々の滝と合わせた紅葉の風景を撮影しているアマチュアカメラマンが多くいました。

標高が高くなるにつれ、だんだんと色づき具合も深まります。

こちらは林道中最大の落差を誇るふくべの大滝。観光バスも何台か停まっていました。駐車場の車のナンバーも、東海・関西方面から多数来ていました。

やがて、車窓は右を見ても左を見ても赤と黄色、まさに錦秋と言う状態です。

林道最高地点で、石川県と岐阜県の県境トンネルを抜けたところでは、気温が4度という肌寒い状態でした。

時々駐車場に車を停めながらの1時間半ほどのドライブですが、やはり、名所といわれるだけあって、白山スーパー林道の紅葉は目にも鮮やか、見渡す限りの赤と黄色の絨毯、という感じでした。

関東に住んでいたら、なかなか気軽には行けませんが、福井に住んでいるおかげで半日で行くことができました。


九頭竜紅葉まつりと越前大仏

2013年11月09日 | 福井でのすろーらいふ

10月の最後の土曜日、奥越前地方に行きました。

九頭竜湖のほとりでは、九頭竜紅葉まつりが始まりました。紅葉は色づき始めでしたが、寒空の中、特産のマイタケやサトイモ、カブやその加工品、そば、近隣の市町の特産品などの屋台がにぎわっていました。

その後、うまいもん祭りをやっていた勝山市の越前大仏へ。ここは、地元出身の実業家が、故郷への恩返しにとバブルの時期に造った高さ日本一の五重塔、奈良の大仏より大きい大仏があります。もちろん、大仏殿や山門の仁王像も巨大で、その大きさに圧倒されます。

  

大仏殿~中に入ると、座像では日本一の大きさという大仏と、脇に立つ大きな立像、さらに三方の壁に埋め込まれた無数の仏像の数々に圧倒されます。歴史のある寺ではなく、郷土の実業家が作ったはいいけど維持にカネがかかってタイヘンというお寺ではありますが、そのスケールは一見の価値があります。