「つながり」の旅 in Paris ~ 人と人、自然、地域との「つながり」 ~

人・自然・地域との「つながり」をテーマにした旅や暮らし(エコツーリズム、スローライフ等)について日々の想いを綴ります。

千秋公園

2009年08月25日 | 小さな旅
竿灯の妙技会が昼間に行われると聞いて、秋田市の中心地、千秋公園に行ってみた。

明るい光の中、夜と同じように、手・肩・額・腰と重たい竿灯を回していくのはなかなか見事。目の前で、弓のように竿灯をしならせながら掲げるのはすごいなー…と思っていたら、バキっと折れた。やはり、迫力&臨場感満点。額の上に載せている竿灯が折れた人は、顔面血だらけでした。。。

秋田城址である千秋公園の周りのお堀には、大きな蓮が咲き誇っていて、季節を感じさせました。

秋田の竿灯祭り

2009年08月23日 | 小さな旅
東北夏祭りめぐりの旅のフィナーレは、秋田の竿灯祭り。

民宿で家庭的な夕食を食べた後、市街地を抜けて竿灯祭りが行われる大通りへ行くと、ちょうど竿灯が始まるころ。

46個の提灯を稲穂に見立てて竹筒に載せ、12mほどの高さ、50Kmほどの重さになるものを、手のひらや肩、額、腰に乗せて次々と持ち手を換えていく。「どっこいしょー、どっこいしょー」の掛け声とともに、夜空に数々の竿灯が浮かび上がる様は壮観。

迫力のあるねぶた祭りと違い、秋田の竿灯は、持ち手個人の技が要求される。しかも、目の前で竹竿がしなり、中にはボキッと折れる竿灯もあるし、折れた拍子に提灯に火が燃え移るものまであり、観客も頭の上に竿灯が折れてこないか、結構ドキドキさせられる。そういう意味では、迫力があるねぶたとちがい、個人の妙技に感心させられたり、ドキドキさせられたりと変化があり、なかなか楽しめる。

稲を見立てた竿灯を何百年も続けてきた人々。やはり、コメづくりとその恵みをもたらす自然への感謝にかける人々の思いが並々ならぬものであったからこそ、これほど心を揺さぶる祭りが受け継がれているんだろう。

五能線から白神の麓へ

2009年08月20日 | 小さな旅
五能線を途中下車して、白神山地に少し近づく。

十二湖の駅で降りてバスで奥十二湖へ。地元の運転手のオジイが、「これは路線バスなんでふつうはガイドはしないんですけど…あ、チップは要らないですから」と軽快な調子で、白い火山岩の山肌を見せる日本キャニオンなど、周囲の風景を案内してくれる。

終点から徒歩5分ほどで、神秘的なまでに青さを湛える青池へ。うーん、なぜかはまだ解明されていないらしいけど、ホントに青い。緑に囲まれた青い湖。

その後、20分ほど歩いて、清流から抹茶を淹れて飲ませてくれる茶屋でのんびり休憩。せせらぎからいい気が流れている気がして、心も爽やかに。あ、決してタダで抹茶をいただいたからじゃないと思います。

自然と人の気の良さを満喫しました。

五能線の旅

2009年08月18日 | 小さな旅
青森のねぶたを見た後。、次は秋田の竿灯祭りを見るべく、秋田に移動。その途中、150Kmにも及ぶ風光明媚なローカル線、五能線に乗りました。

まずは、展望列車、リゾート白神に乗車。列車の外観もきれいになっているうえ、車内もリゾート感覚に窓が大きく、海岸沿いの風景が良く見えます。

また、車内には小さなねぷたの模型があるほか、区間限定で津軽三味線の生演奏もあり、リゾート気分を盛り立てます。

夕陽の時間には、夕陽の名所で速度を落としたり、といったサービスもあるようです。

鉄道ファン以外もお楽しみいただけますので、是非ご利用ください(私は、鉄道ファンじゃないけどね)。

北国の熱い祭り

2009年08月16日 | 小さな旅
日本三大夏祭りの一つとして名高い、青森のねぶた祭りを見た。

まず、宿の確保に苦労した。楽天やじゃらんといったネット系予約サイトはもちろん、小さなホテルや旅館・民宿なども、この時期は半年前に旅行会社などが買い占めてしまったり、まとめて旅館組合に供出してしまうらしく、個人旅行での宿の確保が難しい。

なんとか、市街地からバスで10分ほどのところに公的施設を見つけることが出来たので、夜の街に繰り出す。

青森の市街地はねぶた一色で、沿道まで人があふれている。と、思いきや、さすが地方都市。混んでいるといっても、少し端のほうにいけば、結構間近に見える、

ラッセラーの掛け声とともに、ハネトと呼ばれる踊り手たちが元気に飛び跳ね、そのあとに勇壮な山車が続く。山車の迫力もそうだが、一番印象的なのは、ハネトの躍動感あふれる動き。

北国の短い夏にかける人々の熱い気持ちを垣間見た気になります。
沖縄のエイサー以来、久々に、祭りを見て心ふるえる気持ちになりました。

弘前にて ねぷたと街巡り

2009年08月13日 | 小さな旅

八戸から移動して弘前へ。弘前では、ねぷた祭りを見物。
ねぷた( 青森ではねぶた)とは、旧暦の七夕に行われた精霊流しと、睡魔を追い払う火祭りが起源らしいです。

さて、弘前のねぷたは、歴史上の物語の人物画などが描かれた扇形の山車が、「やーやーどー」とい囃子や太鼓とともに、街中を練り歩きます。

城下町弘前といっても、それほどネオンや高いビルもないので、暗い夜の街にねぷたが映える風景はなかなかです。ねぶたはそれぞれの町内や保育園ごとに制作・引き回ししているため、それぞれの町内会や団体の思いが込められているんだなーと思います。

ねぷたを見た次の日は弘前の市街散策。
日曜にやっている朝市もあるし、無料の自転車も借りられるし、なかなか便利で見どころも多いです。

まずは津軽藩の城下町ですから、やはり弘前城散策。桜祭りの写真で有名ですね。緑葉の桜の木がお城の周りに5000本もあり、桜の時期の壮観さを伺わせます。天守閣の周囲に入るのは有料とのことでしたが、早朝に行ったら無料で散歩できました!

さらに、武家が信仰した仏教が盛んだったと見えて寺町があるほか、東北一美しいといわれる五重塔もあります。寺町の近くでは、ほほえましいキャラクターを彫って看板代わりにしている石材屋や、珍しい六角の御堂もありました。

弘前は、歴史と風情が感じられる街と言えそうです。

津軽藩時代の歴史が残る弘前の街。一方で、明治維新以降は、欧米に研修生を派遣するなど、積極的に洋風文化を取り入れた街だったようです。

街のいたるところに、その頃の洋館が残っています。 青森銀行や図書館の建物は資料館になっていますが、教会のように今現在もそのままの目的でつかわれている建物があります。

街の中に教会がこんなに多く残っているのも珍しい気がします。中に入ると、やはり祈りの空間で良い「気」が流れているように思えます。

沖縄は、 琉球~ヤマトゥ世~アメリカ世~ヤマトゥ世と時代が移り変わる中で、さまざまな文化を吸収・融合させ、独自のチャンプルー文化を築きましたが、それに比べ ると弘前は、和の文化と洋の文化が入り混じることなく併存し、互いを引き立たせつつ両方を味わえるという魅力を醸し出していると言えそうです。それは、人 々の気質によるのか、歴史や土地柄によるのか、興味深いですね。

 


原発!見学!

2009年08月11日 | Slow Life
原子力発電所を見る機会があったので、福島第二原発へ行ってみた。六ケ所村の再処理工場は訪れたことがあるが、稼働中の原発の見学は初めて。

まずは、福島県の富岡町の市街地にあるエネルギー館へ。ここは、「怖い」というイメージをもたれる原発のことを少しでも多くの人に知ってもらうために、と東電がわざわざ市街地のど真ん中に建てたPR施設。

外観は、おとぎ話に出てくる洋館のよう、しかも中に入ると、なぜかとなりのトトロのキャラクターショップや、子どもの遊び場が完備され、子どもを連れてとにかく来て親しんでもらおうという「胡散臭さ」が見え隠れする。もちろん、原発の仕組みや模型があって、きちんとPRもしている。

次に、バスに10分ほど乗って、いよいよ原発敷地内へ。中に入るのに厳重な身分証チェックがあるほか、放射線管理区域に入るには、入出所管理や放射線対策のためのセキュリティゲートをいくつも通る。さらに、防護服は着ないまでも、専用の靴や手袋を装着し、万が一にも放射能を付着させて外部に出すことがないようにしている。まるでTVで見た映画の世界。

そして、いよいよエレベーターで地上40m程度の6Fに到着。ここは、現在稼働中の原子炉の真上。といっても、厚さ1.7mの鋼鉄の原子炉内壁と、さらに厚さ2m近くの遮蔽用コンクリートに隔てられているので、被爆の心配はないらしい。

(PR施設にある、原子炉模型とウラン鉱石。この原子炉のてっぺんに登った。)
また、未使用、一部使用済みの燃料棒を冷やすプールも見学。透き通った純水の底には、これから投入される、または一定期間投入された燃料棒が大量に沈められているのが間近に見える。

水の放射能遮蔽力が強いので、数メートル下に沈めておけば「表面で泳いでも安全です」といっていた。(じゃ、泳いでみてよ、と言いたかったけど)

そういえば、原子炉冷却のために使って温かくなった水を海洋中に放出しているが、案内の女性は、
「その放出口の周辺は、温度が周りの海水より高いからプランクトンが多く、魚がよく釣れるみたいです。でも、原発敷地内なので誰も釣りできませんが。」と言っていたっけ。あなたはそこで釣れた魚食べますか、と聞きたかった。

その後、所長以下、東電の施設幹部と話をした際、以下のような話がありました。

・エネルギー自給率やコスト、温暖化対策等を考えると、原発は日本に不可欠。
・でも、その利点を電力会社自身からは声高に言わないようにしている。
(それでも、やはり一般的には、原発の良い面ばかりが宣伝され、ウラン鉱山周辺の環境影響、海水への高温排水の問題、核のゴミ問題などのマイナス面については、会社としての情報発信が不十分なのでは?、と私が質問したところ、

・PRが十分ではないというご批判が一部にあることも謙虚に受け止め、違う意見の団体とも積極的に対話してゆきたい、とのこと。

印象的だったのは、「やはり将来を考えると、日本の初来に原発は不可欠と個人的に信じる」と多くの幹部が答えていたこと。まあ、立場上、そう答えるとは思うけどね。

東北の夏祭り

2009年08月09日 | 小さな旅
東北の夏祭りを見に旅に出た。

まずは、八戸の台所、八食センターでイカ三昧の昼食を食べた後、市街地で三社祭の見学。これは、八戸市内の3つの神社の山車が行列するものです。

三国志や歌舞伎などの一場面を描いた豪華絢爛の山車が市内を行列するのは、思ったよりも見ごたえのあるものでした。祭りに参加しているのも、子どもから女性・お年寄りまで、街の人々総出という感じです。

沿道でも、おばあちゃんたちから若者カップルまで、街をあげて応援している雰囲気がまた良かったです。


東京湾花火

2009年08月08日 | 小さな旅
夏の夜と言えば花火、でも混雑は嫌だ。というわけで、最近はもっぱら穴場探し。

今日は、大井町から自転車で15分ほどの八潮方面に向かう。運河をまたぐ高架橋には、路上駐車がびっしり。みんな橋の上の歩道や、歩道橋に鈴なりになって花火を見ている。

倉庫地帯の夜景はよいが、間の煙突や灌木で低部が見にくいこともあり、その後自転車で品川埠頭方面へ移動。

途中、天王洲アイル近くの橋の上でもよく見えました。

そして、品川埠頭では、レインボーブリッジの上に花火が見えるというぜいたくなです。

地域も人も元気な街

2009年08月07日 | エコ/グリーンツーリズム、地域づくり
エコツーリズムの取り組みで有名な飯田市役所の方の話を聞く機会がありました。

体験型教育旅行やエコツアーなどの取り組みで地域の魅力発信をしている長野県飯田市ですが、Uターン、Iターン者を受け入れることにより地域の活性化を目指す「結いターン」事業というのをやっているそうで、これまでのところ数十人が移住し、定着しているようです。
http://yuiturn.net/?cid=2

地域自体の魅力もさることながら、定着の秘訣は制度ではなく結局人です、と活き活きと語っていた担当者の方の笑顔が印象的。この人がいうなら…と説得力抜群です。

まさに、地域も人も元気になるエコツーリズムなんだと感じました。