「つながり」の旅 in Paris ~ 人と人、自然、地域との「つながり」 ~

人・自然・地域との「つながり」をテーマにした旅や暮らし(エコツーリズム、スローライフ等)について日々の想いを綴ります。

沖縄南部カフェめぐり②

2006年06月29日 | 沖縄の旅案内
糸満市街地から喜屋武岬方面へドライブし、「がりがりーおおしろ」へ。
住宅地の中にある隠れ家的な喫茶店だが、
開放的な庭と、おしゃれな小物や古物でこじんまりと飾られた店内が、
とても居心地よい。

メニューもおしゃれで、さわやかな甘みが心地よいバナナジュースや、
紅芋を溶いて固めた氷にソーダを注ぐ紅芋ソーダなど、
一工夫された個性的なものがいただける。

店のオバアの気さくな雰囲気もあって、居心地よく長居してしまいそう。
近所のこじゃれたオバサンたちの溜まり場にもなっていました。
昼寝も気持ち良さそうだなー。

沖縄南部カフェめぐり ①

2006年06月26日 | 沖縄の旅案内
一月ほど前に沖縄南部を訪れた際、
糸満の喫茶店の老舗、「まるみつ」を訪れた。

糸満ロータリーのすぐ近く、
新宿なら西口の想いで横丁のような市街地のすぐ近くに、
レトロな雰囲気のたたずまい。

中に入ると、時間が止まったような店内。
沖縄にはよくあるが、20年ほど前から変わっていないような
店内の様子と値札である。

380円の「しろくま」を怖いもの見たさで頼んでみたいが、
あまりにも巨大なかき氷が出てきそうなので、ミニを注文。
あ、注文は紙に書いて持っていくんです。はい。

出てきたかき氷は、ミニサイズでも十分頭痛になるほどのボリューム。
甘ったるさが美味しいです。
真夏の沖縄の、暑すぎてけだるい午後にはいいかも。

しかしなんといっても、こちらの店の売りはこの昔懐かしい雰囲気でしょう。
いつまでだべっていても、机に突っ伏して寝ていてもOKそう。

ちなみに、店の入り口には「冷やしモノ専門店」と書いてありますが、
その脇には「沖縄そば」と書いてあります。。。

茶摘体験

2006年06月20日 | エコ/グリーンツーリズム、地域づくり
新宿エコギャラリーの主催する「都市農村交流・茶摘エコツアー」に参加した。

行き帰りのバスは廃てんぷら油を回収・精製したバイオディーゼルで、エコツアーの行き帰りもエココンシャスなツアーとなっている。ちなみに、バイオディーゼルは、墨田区の染谷商店によって数年前から実用化されていた話を以前聞いたことがあったが、今年のアースデーを機に東京でも廃油回収の機運が高まり、ニュースにも取り上げられるなどして盛り上がっているようで、この話題のバスに乗るのを楽しみに参加された方々も多数。

大井川上流の川根地区は、静岡の中でも茶所として名高い。山に囲まれた丘陵地帯なので、朝晩の寒暖の差が激しく、茶葉に甘みが増すうえ、川霧による適度な湿気がお茶に良いらしい。茶室を備えた道の駅では、正しいお茶の煎れ方を教えてもらいつつ特産の茶「おくひかり」を味わえる。

その後、農林大臣賞も受賞している、地元でも評判の高田農園さんで、茶摘~手もみ体験。摘み取りは、普通は機械でやるが、やはり茶葉を傷つけないためには人間の手による摘み取りが一番とのことで、今ではも1番茶は手摘みらしい。今回の体験は、2番茶の新芽を手で摘み取り、30秒蒸気で蒸した後、手で混ぜたり切り返したりしながら、茶葉に80%含まれる水分を飛ばしていく。

なんと、今でも茶葉1.5Kgあたり一人で4時間も手もみして茶葉を製造しているらしい。どうりで100g数千円という高値がつくはずである。今まで何気なく飲んでいたお茶のありがたみを再認識した体験。このような「何気ない日常の見直し」も、エコツアーで得られるものの一つだと思う。

(宮古島にて)サトウキビで車が走る!?

2006年06月18日 | 沖縄の旅案内
 宮古島に行ったついでに、沖縄特産のサトウキビから作る燃料をガソリンに混ぜることでCO2を削減する実験が行われていると聞き、調べてみた。

 まず訪れたのは、昨年秋に合併した宮古島市役所。受付の人に、「環境省のこういう実験をやっているらしいので知りたいのですけど~」と尋ねたが、そんなのあったっけ?という様子。いろいろ電話して、ようやく係りの人が見つかり、電話越しに概要を訪ねる。それによると、概要は以下の通り。

・環境省の実験にりゅうせきや沖縄製糖など地元企業と県・宮古島市が協力
・サトウキビを製糖する際にできる糖蜜を原料としてアルコール(バイオエタノール)を造るので、
 循環型社会実現と農作物の高付加価値化が可能
・昨年までに技術検証を終え、今年から59台の公用車に、バイオエタノールを3%混ぜたガソリン(E3)を使用
・カーボンニュートラルなバイオエタノールを使う分、化石燃料を減らすのでCO2削減が可能
・来年度には、県内の協力企業などを含め300~1000台程度に規模を拡大し、2012年度には実用化を目指す

 その後、石油会社である「りゅうせき」の事務所に、その燃料(E3)の給油装置があるというので、港の事務所まで見に行った。話を聞いた係員の方によると、「結果として石油の消費量が減ることに石油会社が協力するのはなんか矛盾している気もするが、やはり世の中変わっていくんだよ・・・。」とのことでした。

 宮古島に住んでいる人に尋ねてもなかなか知られていないこの実験だが、翌日の新聞には、つい最近国会議員が視察(名目じゃないの?)に来たということで、それなりに取り上げられていた。そして、先日は全国の主要紙でも。http://www.yomiuri.co.jp/atcars/news/20060620ve01.htm

 地元で関心が低いのは残念だが、我々が行った時に、「環境に優しい先進的な取り組みをしているようですけど・・・」と言って宮古の人に尋ねて回れば、自分達の土地でやっていることも捨てたもんじゃないと気がついてくれるんではなかろうか。外から来た人の視点を通して、身近なものを見直すというのも旅の効用の一つだと思うので、これからもこの取り組みに関心を寄せて行きたい。

豆料理の店 & 谷中散策

2006年06月17日 | Slow Life
スロービジネススクールつながりの知人が谷中に開いた豆料理の店「Beans Kitchen」に行った。

日暮里駅から谷中銀座方面に5分。「夕焼けだんだん」という一昔前のミーハーテレビ番組を髣髴とさせる階段の隣にある、七面坂という坂を降りきったところを左折してすぐ。元・飲み屋を改造したという店内は、こじんまりとした和風で落ち着いた雰囲気。

 メニューは週替わりで3~4種類。全て無農薬の豆を使用。マクロビ系の方や、ベジタリアン系の方にもオススメ。さて、私達が頼んだのは、豆カレー、豆和定食、豆ソースがけパスタ(とビール!)。どれも、豆スープと豆サラダがつく。

 店主によると、豆料理全般が体に良いことや、マメ科の植物が土壌を豊かにしてくれること、食の循環に貢献していることなどから、豆料理にハマッテ行ったらしい。どれも工夫されていて、とても手が込んでおり、とても美味しく頂いた。

 そして、知り合いのお店に行ったせいもあるのだが、一歩奥まった路地裏にあるシチュエーションといい、こじんまり・こざっぱりとした店内といい、居心地が良く落ち着く。気がつけばカウンターで2時間もゆんたく・・・。

 その後散策した谷中商店街も、生活感のあるお惣菜屋さん、和風からエスニックまである雑貨屋などをぶらぶらとのぞきながら歩くのがおもしろい。谷中散策と「Beans Kitchen」、小さな旅としてなかなか良いのでは。

 「Beans Kitchen」 11:00~17:00 水日休み
東京都台東区谷中3-11-18
TEL:03-3823-2406

尾瀬 II

2006年06月15日 | エコ/グリーンツーリズム、地域づくり
 山小屋の朝は早い。早朝のシャッターチャンスを狙う写真愛好家が3時頃からガサゴソやっているので、こちらもたまらず目が覚める。せっかくだからと4時過ぎに外に出ると、あたりは一面の霧。霧の中の湿原に歩き出し、ふと後ろを振り向くと、明るくなりつつある東の空に、昨日は雲に包まれて姿を見せなかった燧ケ岳が巨大なシルエットを垣間見せる。あわててシャッターを切るが、次の瞬間には再び霧に包まれる。名残惜しいが、一瞬でも垣間見せてくれたことに感動!

 長沢新道方面の水芭蕉群落に向かうと、霧の湿原の中、リュウキンカと水芭蕉が一面に咲き誇る。近くの森で啼くカッコウの声を聞きながら、しばし呆然と見とれる。

 朝食後歩き始める頃には、晴天の下、至仏山も燧ケ岳もその全容を見せてくれた。青い空の下、至仏山に向かって歩く。ヘビやカエル、イモリや小鳥のほか、ミツガシワ、ニッコウキスゲの枯れた跡などを眺めつつ、素晴らしい風景の中ひたすら歩くのが気持ちよい。

この気持ちよい風景を守りたい、そしてまた訪れたいと思うのに十分な自然の演出だった。

尾瀬 I

2006年06月15日 | エコ/グリーンツーリズム、地域づくり
 尾瀬といえば水芭蕉。混雑を避けて今まで行ったことなかったが、日/月曜のツアーに行ってみた。

 日曜日の午後、雲がかかった至仏山を間近に望む鳩待峠から尾瀬ヶ原に下りていくと、上ってくる人の行列が後を絶たない。これじゃ通勤ラッシュの朝の階段と変わらないよ・・・と思っていたが、雨のもやに包まれた尾瀬ヶ原に下りると、もう時間も遅いせいか殆ど誰もいない。鳥やカエルの鳴き声に耳を澄ませながら、木道をゆっくりと歩く。雨に濡れた周囲の新緑も美しく、静かで幻想的な尾瀬の風景が広がる。
 
 山道では、エンレイソウやオオバキスミレ、湿原ではショウジョウバカマやリュウキンカがのびのびと咲き誇っている。そしてなんといっても水芭蕉。至るところに生えているので、段々とありがたみがなくなってくるようにも思えるが、遠くに綿のように一面に広がって咲く群落の風景はなかなか趣がある。
 
 この日は尾瀬ヶ原真ん中の竜宮小屋に泊。木の香りが心地よい風呂から上がると、明日の好天を予感させる夕焼けが西の空に見えた。

ストップ・六ヶ所

2006年06月13日 | STOP 六ヶ所
坂本龍一さんの呼びかけに始まり、辻信一さん、田中優さん、星川淳さん、SUGIZOなどが集まって、六ヶ所村の核燃料再処理工場の稼動停止を訴える「ストップ ロッカショ」のイベントに行った。会場は立ち見の人も大勢でるほどの盛況振り。私みたいな、会社帰りのサラリーマンもこういうところに多く顔を出すと良いのだが。。。

イベントでは、著名人を初めとして幾人かが、脱原発のための様々なメッセージを述べる。
・その施設が原発1年分の放射能汚染物質を1日排出してしまうこと
・放射能に汚染された東北地方の農&海産物を摂取した場合の体内被曝の危険性
・そのような危険性を自分なりのやり方で周りに伝えていこうという提案
・電力そして原子力に頼らず、自然エネルギーを普及させることの重要性など。。。
http://www.stop-rokkasho.org/

今日印象に残ったメッセージ。
 ・原発に頼らなくてもいい生活を心がけ、自分にできる行動をする。
 ・知ってしまった以上責任がある。未来世代や他の仲間と共に生きるために、気付かないフリをしない。
 ・今日この場に集まったという偶然に意味を与えよう。
 ・自分の未来は自分で決める。

スローを実践する人々を訪ねて~完

2006年06月09日 | エコ/グリーンツーリズム、地域づくり
ゆったりとした時間の流れに後ろ髪を引かれながら、きとすにご紹介いただいた、常葉町の里山喫茶・燦(きらら)へ。周りの緑とログハウスの木の温かみがとても居心地よい。

この自然の中で暮らしたいと思った女将が、自分で山を切り開き、小屋を建て、
自然の恵みを感じられるカフェを開いている。フェアトレード、海外協力、自然の恵みを頂く先人の知恵としてのどんぐり食など、発信するメッセージも一杯つまっている。このようなカフェが身近にあると、地域の高感度の人が集まる拠点になるし、周りの風景に浸りながらひたすらのんびりもできるし、素敵だなーと思う。

このカフェでツアー全体の振り返り。
限られた時間の中で素晴らしいスポットを3つも回り、それぞれもっとゆっくりしたかったという気もするが、自然や人とのつながりの中で、それぞれのスローな生き方を体現している人たちに触れることができた2日間。参加者の方々は何を感じ、これからの日々の暮らしに活かしていくのだろう。

私がこのツアーを通して、改めて感じた自分にとって大事なこと。
 ・人と自然とのつながりの中で、丁寧に、じっくりと、暮らしを紡ぎだすこと。
 ・やりたいことはとにかくやってみる。
    ←何かを捨てないと、新しいところには辿り着けない。
    ←リスクをとることを恐れない。
 ・これからも、旅を通して、人と人、人と自然のつながりを築くこと。

スローを実践する人々を訪ねて~きとす

2006年06月07日 | エコ/グリーンツーリズム、地域づくり
次に、阿武隈高原の山荘で、ご夫婦で自給的に雑穀の栽培・販売をしながら、自然の中での暮らしを手作りしている「きとす縄文生活研究所」を訪ねる。

まずは、周辺見学。敷地内の畑には、一つ一つに作物の名札がつけられており、
穀物や野菜との暮らしを仲良く楽しんでいるよう。敷地内の書斎小屋やコンポストトイレも手作り。都会の生活に慣れた身には、間近に聞こえる鳥のさえずりや、緑に囲まれた水田の穏やかな風景が新鮮で、つい足を止め、じっくりと鑑賞してしまう。

食事は、数種の豆の旨みを引き出したスープや、ジャガイモのダッチオーブン焼きwithエゴマ油、数種類の雑穀が入ったご飯のほか、自家栽培&製粉した小麦粉のクレープなど、シンプルだが、素材のうまみを活かしたモノが並び、大満足。

キャンドルナイトの灯りで様々な話に盛り上がった夜、酔い覚ましに外に出ると、
蛙の大合唱の中、朧月夜に照らされた田んぼが仄白く見える。
自然の中にいるとなんでこんなに落ち着くんだろう。。。

次の日は朝から、山の木の切り株を運び出したり、豆類の苗の定植などを行う。
土いじりをしながら、周りの鳥の声や緑を渡る風を感じ、心穏やかにそれぞれの思いにふける。

ふと、自然の中で向き合い、暮らしをつむぎだすことが、人間本来の仕事だったんだなーと思う。それに比べれば、日々の天候とも関係なく、都会のビルの中でパソコンに向かう「仕事」は、全く本質的ではない気がする。全く普段の私は何をやっているんだか。。。