ブルーシャムロック

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ぷりぷり市物語_1

2010-08-23 21:03:11 | 逆襲の藤隆
私は、現在この記録文を執筆している場所はぷりぷり市という地方都市である。
いわゆる旧日本列島から独立した独立国ではそこそこ大きな街である。
日本列島全体をみるとそこまで巨きくはないのだが、
曲がりなりにも県庁所在地である。
私は、福岡の出身で此處の場所とはあまり無縁な人間である。
そんな私が此處の場所に来たのは、長い間秘蔵になっていた
模型秘伝帳なる文章の写本が発見されたからである。
かつて此處の地方を納めていた藩主に近しかった祐筆の
日下部太郎左衛門なる人間が、江戸に下ったときに
模型秘伝帳を当時の藩主の但馬守とともに見たときに写本を行った
ようである。
太郎左衛門の主君である但馬守は蘭学に興味を持っており、
蘭学を自らの藩の治世に役立てようとしていた痕跡がある。
「あ、海老名さん。来ましたね。」
ぷりぷり県立図書館の甘井サンが特別に招待してくれた。
「不思議だよね。秘伝帳は模型問屋の会長が持っていたとか言っていた
けれども・・。」
私は恐縮しながら甘井サンに訪ねた。
「まぁ・・。写本ですからね見つかったときはビックリしましたが・・・。」
甘井サンは何かたくらんでいるようである。
つづく
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