ブルーシャムロック

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桜が散り終えて

2017-04-21 09:37:54 | 逆襲の藤隆
「ここは、写真を撮るのにはいい場所だ。」
朝岡蓮次は小高い丘を登り切って頂上に来た。
「貴方の好きな鳥の写真を取るためでしょ。」
恋人の平賀知世が、蓮次を見る。
「ああ。」
と、蓮次は一言。
「僕は、少し我慢してでも自然やそこを飛ぶ鳥の写真をとっている時、
危険なことを回避して、退屈でも安全な態度をとったほうがいいと思う。」
蓮次は珍しくデジカメを持って行った。
「ちょっと待っていて。」
知世は持っていたスマホからメールを送信していた。
蓮次は、カメラのシャッターを切っていた。
「誰にメールを送っていたの。」
蓮次は知世に聞いた。
「瀬戸内の浩一郎くんと萌美ちゃん。彼らも悩んでいたみたい。でも貴方みたいに
悩んで彼らも大人になる。」
知世はそう言い、目の前の丘から見える木を見ていた。
蓮次は、また自分も考える、また悩んで知世と向き合うだろうなと考えていた。
おわり
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