「こんな同人誌もあるんだよな。」
漫画家の同人誌自慢は続く。
今度は楳図かずおと水木しげるを混ぜたような怪奇路線の絵柄である。
「高校時代仲良くしたかった男の事を考えながら、執筆していた。
しかし、彼とは仲良くなれず、自分の周りを変な奴がつきまとった経験だ。」
仲良くしたかった人間は、甘いマスクなのに対して、つきまとった奴は
ぬラリひょんと、のっぺらぼうを混ぜたような物として描かれている。
「俺は、いろいろなところで原稿を執筆してきたけれども、
自由に原稿を描ける處こそ理想だと思っているのだ。」
彼は同人誌を見せながら、ボクの顔を見た。
「それって、ボクのこれまでの人生を見透かしたようだね。」
ボクは一瞬酢の壷に顏をつっこんだような表情をした跡、
大笑いをした。
「まあ、そうなのかな。」
漫画家はばつの悪そうな顏をした。
「ボクも、そんなに原稿執筆したかったら何とか脚本大賞をねらえばいいとか言われたな。」
ボクは又笑った。
「まあ、貴殿もそこまで器用に立ち回ったり、映画やドラマの脚本を書ける体力は
無かった・・・。と自分は考える。」
漫画家はそう答えた。
「まあそうだったりして・・・。」
ボクは窓の外を見た。
つづく
漫画家の同人誌自慢は続く。
今度は楳図かずおと水木しげるを混ぜたような怪奇路線の絵柄である。
「高校時代仲良くしたかった男の事を考えながら、執筆していた。
しかし、彼とは仲良くなれず、自分の周りを変な奴がつきまとった経験だ。」
仲良くしたかった人間は、甘いマスクなのに対して、つきまとった奴は
ぬラリひょんと、のっぺらぼうを混ぜたような物として描かれている。
「俺は、いろいろなところで原稿を執筆してきたけれども、
自由に原稿を描ける處こそ理想だと思っているのだ。」
彼は同人誌を見せながら、ボクの顔を見た。
「それって、ボクのこれまでの人生を見透かしたようだね。」
ボクは一瞬酢の壷に顏をつっこんだような表情をした跡、
大笑いをした。
「まあ、そうなのかな。」
漫画家はばつの悪そうな顏をした。
「ボクも、そんなに原稿執筆したかったら何とか脚本大賞をねらえばいいとか言われたな。」
ボクは又笑った。
「まあ、貴殿もそこまで器用に立ち回ったり、映画やドラマの脚本を書ける体力は
無かった・・・。と自分は考える。」
漫画家はそう答えた。
「まあそうだったりして・・・。」
ボクは窓の外を見た。
つづく
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます