ブルーシャムロック

此処はtomohiroのオリジナル小説サイトです。
小説主体ですので、小説に興味の無い
人は、退出下さい。

ぷりぷり市物語_7

2010-08-23 21:07:39 | 逆襲の藤隆
私は湖東三山に発つことに決めた。
ぷりぷり市のApart より、東に行く事どのくらいだったかな・・・。
まあ、飛行機と電車を駆使して、琵琶湖の東岸に赴く。
京都から乗り換えた車中、列車は、琵琶湖が見え隠れしている。
確かに淡水の海だな。
だから、近江なのだ。
なんて気楽なことを私は独り言を言いながら駅弁を食べた。
乗換駅に着くと、湖東三山はこちら。という表示が出ていた。
思ったよりは早く着きそうだな。
私はそう思ってバスに乗る。
趣のあるお寺が沢山ある。
さてと、此處で参拝するとするか・・。
「模型秘伝帳の全集収録が上手くいきますように。」
お堂に手を合わせる。
お寺を出た跡、模型秘伝帳が伝わっている一族を聞いてみる。
可成り大きな屋敷だという。
屋敷を見てみる。
まるで白川郷の家をこの地方独特の様式にしたような茅葺きの家である。
瓦屋根のお城のような家を想像していたのだけれども。
玄関に私は声をかける。
「私はぷりぷり市の模型秘伝帳の全集推進委員の甘井の代理でやってきた海老名です。
創一族の方にお目通り願いたい。」
しーんとした感じだ。
使用人の方々もいないんだろうか。
すると・・・。
自分と同じくらいの年齢の人間が応対に出た。
「私が創一族の人間です。」
びっくりだった。
「模型秘伝帳の事ですが、写本であるが故に出版の許可をお願いできますか。」
私は、一族の方に懇願した。
「私の部屋に、お通しします。」
男性は、柔和な顏で会釈をした。
つづく




コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ぷりぷり市物語_6 | トップ | ぷりぷり市物語_8 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

逆襲の藤隆」カテゴリの最新記事