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エルクさんと錬金術師の道具

2022-03-06 06:17:18 | 逆襲の藤隆
「この前、知世さんが住んでいる上大岡に行ったのは、一つの
まぐれでした。私はテレポート能力を持っていないのです。」
と、エルクが遊びに来ていた日下部浩一郎と柿沼萌美に言う。
「ええっ。そうだったの」
浩一郎と萌美は驚かざるを得ない。
「もしかしたらさあ、知世が住んでいる異世界以外の異世界から来た人が
言う意志の力でしばしば自分達以外の世界の人々がやって来るというやつかな。」
と、ガラが答える。
「そうかもしれない。」
とエルク。
「でも、知世さんの住む場所にエルクさんとガラ君が行けるように
力を合わせたい。」
と浩一郎と萌美が言う。
數日後、エルクは自分の住んでいる神殿近くの錬金術師を訪ねた。
ここはガラや浩一郎の水着を作るために使った布を発明した人で
この錬金術師が亜麻と強力な武器を作るための金属を合成させて作ったものだ。
相談に行ったエルクが勧められたのが、「時の扉」だった。
彼というか彼女曰く
この時の扉でドワーフやホビットのいる場所に先日旅行に行ったと言う。
両手で抱えられるほどの大きさで、本当ならばプラチナ1インゴット程の
値段というが、今回はある程度の目方の銀で払うことができた。
「これで大丈夫。」
ガラが不安そうに見る。
「大丈夫だと思う。錬金術師は嘘をついたことがないから。」
と、エルク。
「あ、なにか見える。」
ガラが言う。
ホビットだった。
そして、浩一郎と萌美が来たときに、エルクは
「これは旅の扉です。もしかしたら、知世さんの場所に行けるかもしれません。」
という。
「俺も試したんだから、浩一郎も萌美も試してみてよ。」
と、ガラ。
半信半疑の浩一郎と萌美を他所に
旅の扉に4人は吸い込まれていった。
「いらっしゃい、今日はエルクさんとガラ君も一緒だね。浩一郎と萌美から
連絡が来たんだ。」
と、知世が言う。
「もし、知世さんのいる場所に行くとき、私の住む場所の道具を使わせてもらいます。」
と、エルクは言う。
「色々、おれたちも持ってくるから。」
と、ガラ。
苦笑しているのは浩一郎と萌美だった。

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