ブルーシャムロック

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エルクが上大岡に来る。

2022-03-05 17:06:09 | 逆襲の藤隆
「えっ。エルクさんとガラ君が横浜にやって来るの?!」
平賀知世は、インターネットの遠隔連絡ソフト越しに柿沼萌美と
日下部浩一郎からきいた。
「でも、ちょっとまってガラ君やエルクさんが住んでいる異世界は
浩一郎君や萌美ちゃんの住んでいる街とつながっている
みたいだが、私の住む横浜とはつながっていない
浩一郎と萌美以外に付き合いのあるリゾートタウンのおねーさんが
住んでいる世界も妖精が住む異世界とつながっていて、
おねーさん本人も妖精の化身説が広がっている。
平賀知世は考えた。
「飛行機なんて乗れないし、私の住んでいる場所は
異世界とのつながりは存在しない。でもどうやって。」
「ガラ君やエルクさんが、来れるようにするって言っていた。」
と浩一郎と萌美。
「そうなの。だといいんだけれども。」
と知世が答えた。
「それとね、ガラ君とエルクさんがそっちの水着を作るための布を持って来る
みたいだよ。」
と浩一郎と萌美が言う。
「うーむ。」
知世は悩んでしまった。
瀬⼾内の萌美の家。
ここには浩一郎の他、異世界からガラとエルクが来ていた。
「いつも知世さんの家に行く感じの準備をしてきてほしいというけれども
大丈夫なの?」
浩一郎と萌美はガラとエルクを訝しがった。
「エルクに任しておいて。知世さんがいる場所に必ずいけるから。」
とガラが言う。
エルクは目を閉じて念じ始めた。
「今、見えました。私より年上の女性一人、もう一人の男性が・・。」
ガラが
「それじゃあみんな目を瞑って・・・・。」
というので浩一郎も萌美も目をつぶる。
一旦白い目が現れた。
「あれ、ここは・・・。」
浩一郎は見慣れた景色を眺めた。
「あっちの電車は確か・・。」
赤い電車が逗子方面に動いていくのに対して反対の電車は羽田空港方面に
行っている・・。
萌美はびっくりした。
「表札に平賀と書かれている。まさか・・。上大岡の知世さんの家だ。」
エルクは、
「ここが知世さんの家なんですね。」
と一言。
「遠隔連絡でしか会えない人がここにいるのか。」
とガラ。
萌美はスマートフォンを取り出して、
「もしもし、知世さん。知世さんの家の前にいます。」
という。
「えっ、萌美ちゃんいつ上大岡に来たの?じゃあ、浩一郎君も一緒なんだ。」
と萌美が言う。
「そうね。浩一郎くんだけじゃない人も連れてきました。」
と萌美が言う。
「今、蓮次君も来ている。」
と知世。
「そうなんだ・・。」
インターホンを押して、知世と蓮次が迎えた。
「いらっしゃい、後ろにいるのがエルクさんとガラ君か。
一瞬に上大岡に来たというのはエルクさんの力なんだ。」
と知世と蓮次はびっくりした。
「ここでははじめまして、エルクです。遠隔では顔を
拝見しています。」
とエルク。
「俺は、ガラだ。エルクが大好きなんだ。それと自分の世界の
水着用布も持ってきたよ。」
と、ガラは知世に水着用布を渡した。
「これか・・。この前の浩一郎君のいちご柄の六尺褌もこの材質だったね。」
と知世は生地を見ながら答えた。
「はじめまして、朝岡蓮次と言います。平賀知世とは⻑い付き合いです。」
蓮次も一禮した。
そして、
「浩一郎君、ガラ君良い友達どうしだ。」
と蓮次が言う。
「蓮次さんに言われると照れる。こんなに仲良しになれるのは嬉しい。」
浩一郎にとって、學校のクラスメートも、スイミングスクールの友達にも
心は許していない。なのにガラは自分をわかってくれて、水着まで渡してくれた
ガラには感謝しているのだ。
「それじゃあ、仲良しな浩一郎君とガラ君のにはおそろいで
女の子は私のオリジナルデザインの水着にするからね。」
と答える。
1時間から1時間半程しただろうか。
「できたよ。」
とガラが知世に渡した水着用を使った水着ができた。
「これが浩一郎君とガラ君のやつ。そっちが女の子のやつね。」
といった。
「有難うございます。早速試着しますね」
とエルク。
「どんなものになるのかな・・。」
ガラは楽しみだった。
すっかり着替えてきた4人をみて、
「似合っているね。女の子の水着は自分の趣味みたいなデザインだけれども。」
と知世が答える。
「私はこのデザイン気に入っています。知世さんのポリシーを感じていて。」
とエルク。
「このデザイン不思議だね。」
ガラが答える。
「あ、丁度いいように、カメラのフィルムも残っている。白⿊なんだけれどもね。」
と蓮次が答えた。
「それじゃあ、記念撮影をしますか。」
知世が言う。
浩一郎、ガラ、萌美、エルクは水着に着替えて写真をとった。
みんなエルクに連れられて瀬⼾内や異世界に帰った。
帰り際エルクは知世に
「知世さん、私も浩一郎君と萌美ちゃんの水着を作ってみようと思います。
浩一郎君にいちご柄の六尺褌を渡したのは私ですから・・。
それと、知世さんの水着も作ってみます。」
という。
「ああ。」
知世はそれしか言葉が出なかった。


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