【折々の花だより】

”季節の花だより”
花たちとの出会いを楽しんでます

近江神宮「漏刻祭」

2015-06-16 | デジカメ紀行
近江神宮は第38代天智天皇をお祀りし、琵琶湖西岸の天智天皇の古都・近江大津宮跡に鎮座、またの名を、 天命開別大神(あめみことひらかすわけのおおかみ)と言います。
御祭神は 天智天皇(てんじてんのう)。
御神徳 時の祖神 開運・導きの大神、文化・学芸・産業の守護神です。

境内地は約6万坪。社殿は近江造りあるいは昭和造りと呼ばれ、山麓の斜面に本殿・内外拝殿を回廊が取り囲み、近代神社建築の代表的なものとして、平成10年より国の登録文化財に指定されています。

訪れた6月10日は「時の記念日」。天智天皇の10年(671年)4月25日、漏刻と鐘鼓によって初めて時を知らせたという『日本書紀』の記事にもとづき、その日を太陽暦に換算して定められました。第1回時の記念日は大正9年(1920年)。


階段上に見えるのが「楼門」です。

楼門をくぐると目に入ってきます。

外拝殿



左右には狛犬が鎮座しています。
  

外拝殿から内拝殿を


外拝殿から振り返ってみると

内側から見た楼門です。

6月10日、時計の進歩を神前に報告する「漏刻祭」が開かれました。


内拝殿前の広場に、舞台(緑色の敷物)や奉納される「時計」(松の前あたりに)がセッティングされています。内拝殿後方に、ほんの少し屋根が見えているのが本殿です。


太鼓の音が響き、宮司さんや王朝装束をまとった時計を管理したとされる「漏刻博士」や、「女官」姿の女性達が厳かに入ってこられます。


内拝殿に続く内院回廊に座られたところ

宮司さんの祝詞、お祓いなどに続き・・・。

時計奉納



漏刻博士や、女官姿女性達が、国内時計メーカーの新作の腕時計や掛け時計の7種を神前に奉納されます。

舞楽奉納







女人舞楽・原笙会による舞楽が行われました。
4人舞「柳花苑」だそうです。

「時」に感謝し、時計業界の発展を願って、関係者の方たちの玉ぐし奉典などがあり、漏刻祭が終了しました。

境内には時計館宝物館(世界の時計約2300点を集めた時計をテーマとする博物館)、漏刻・日時計なども設けられています。

漏刻

日本最古の時計である漏刻の復元模型
原理は、水の流れ方が一定であることを利用したもので、四段の水槽の上段から順々に水が落ちていき、最下段の水槽に水が入ると、その水の量が増すに従ってそこに浮かべてある矢が浮き上がり、矢に付けた目盛を読むことにより時刻を知るようにしたものだそうです。水槽を四段にすることにより、水槽の中の水量によって水圧が変わり流量も変わるのを防ぐことができます。

古代火時計

中国で使われていた火時計の復元模型



漏刻祭の始まる前に撮影

漏刻祭が終わって撮影

銅球の数が減っていて、時間のたったのがわかります。


日時計




自動車清祓所(旧大津裁判所本館車寄)

明治23年(1890年)の建築で、昭和46年(1971年)に移築されました。

手水舎


神楽殿


栖松遥拝殿


小倉百人一首の巻頭の天智天皇の
「秋の田のかりほの庵の苫をあらみわが衣手は露にぬれつつ」は広く親しまれ、歌かるたの祖神としても仰がれています。

かるた祭「かるた開きの儀」も行われています。近年は百人一首競技かるたが漫画やドラマ「ちはやふる」でも取り上げられるなど、正月の名人位クイーン位決定戦はよく知られています。境内には奉納された板かるたの額も展示されています。

境内で見られた花たち





説明はウィキペディア、近江神宮ホームページを参考にしました。

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