R3.9.13薬害オンブズパースン会議「「アビガン「観察研究」の即時中止を求める再度の意見書-アビガン投与患者の致死率の高さを踏まえて-」を提出・公表」(https://www.yakugai.gr.jp/topics/topic.php?id=1019)が出ている。厚労省「新型コロナ感染症に対する治療薬及びその候補」(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000784429.pdf)では「国が備蓄を行っているが、催奇形性を有するため、製造販売は行われていない。」とある。R3.9.24厚労大臣記者会見(https://www.mhlw.go.jp/stf/kaiken/daijin/0000194708_00380.html)の「記者:アビガンの安全管理策についてまたお伺いします。同じく催奇形性があるサリドマイドの薬害被害者の団体からも厚労省に対して、「観察研究は厚労省が補助金を出していて、備蓄用の薬剤も提供して行っているならば厚労省が責任を持って行うべきである」という声が出ており、胎児曝露が起きないような万全な安全管理策を講じて研究が行われているのかどうか、必要な情報を開示して欲しいというお声がありますが、現状のアビガンの観察研究の実施体制であるとか安全管理策について、大臣の見解をお願いします。大臣:基本として、妊娠されている方には使わないと。それだけではなく、これから子どもを育もうとされる方々、これは男女ともです。そういう方々は使わないと。使ってもらっては困るということを徹底させていただいておりますので、今言われたようなことが起こらないように使用者を限定すること、ここが非常に重要でございますので、今までも徹底しておりますが、しっかりと周知をこれからも努めてまいりたいと思います。」が目に止まった。日本医師会 COVID-19有識者会議(https://www.covid19-jma-medical-expert-meeting.jp/)のR2.5.17「新型コロナウイルス感染パンデミック時における治療薬開発についての緊急提言」(https://www.covid19-jma-medical-expert-meeting.jp/topic/1526)(https://www.covid19-jma-medical-expert-meeting.jp/wp-content/uploads/2020/05/新型コロナウィルス感染パンデミック時における治療薬開発についての緊急提言.pdf)の「我が国が経験したサリドマイドなど数々の薬害事件を忘れてはならない。」は、富士フィルム「アビガン®錠」(https://brand.fujifilm.com/covid19/jp/avigan.html)を指しているであろうが、子どもをつくる予定のない方々で「催奇形性」を強調しなければいけないのであろうか。日本集中治療医学会(https://jsicm.org/)のR3.9.9「COVID-19薬物療法に関するRapid/Living recommendations 第4.0版」(https://www.jsicm.org/news/upload/J-SSCG2020_COVID-19_1_ver.4.0.0.pdf)(https://www.jsicm.org/news/upload/J-SSCG2020_COVID-19_2_ver.4.0.0.pdf)p2「すべての重症度のCOVID-19患者にファビピラビルを投与しないことを弱く推奨する(弱い推奨/低の確実性のエビデンス:GRADE 2C) 注:現在のエビデンス集積状況を踏まえ再解析を行った結果、第3版までの推奨から変更となった」、p9「現在の研究の進行状況からすると、本CQに関する重要エビデンスが報告される可能性は低いと考える。」とある。R3.4.21NHK「継続審議中の新型コロナ治療薬「アビガン」新たな治験開始」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210421/k10012987541000.html)が出ていたが、R3.9.16河北新報「コロナ飲み薬、進む開発 早ければ年内の処方も 東北医科薬科大・久下教授に聞いた」(https://kahoku.news/articles/20210916khn000029.html)でも「ファビピラビル(アビガン®)」(https://brand.fujifilm.com/covid19/jp/avigan.html)の言及が一切ない。そういえば、R2.12.23夕刊フジ「新型コロナ、本当に効く治療薬は? 「レムデシビル」「デキサメタゾン」「アビガン」 識者「効くという報告も、その逆もある。具体的な特効薬はない」」(http://www.zakzak.co.jp/soc/news/201223/dom2012230009-n1.html)では「感染症に詳しい浜松医療センターの矢野邦夫院長補佐は、(中略)「レムデシビルは人工呼吸器が必要なレベルの重症者に用いるものだが、点滴で患者をつなぐ必要がある。これに対し、アビガンは内服薬なので使いやすい。高齢者や基礎疾患で重症化リスクのある人には早めにアビガンを使用し、ほぼ同時か1日遅れでデキサメタゾンを使うことが多い」と語る。」とあったが、R3.9.27夕刊フジ「変異株への威力は?期待されるコロナ「飲み薬」 酵素阻害剤、陽性判明後の無症状・軽症者も服用可 体へのダメージ少なく長期間効果も」(http://www.zakzak.co.jp/soc/news/210927/dom2109270002-n1.html)で「「国内でもかなり有望な候補がある」と語るのは、浜松医療センター感染症管理特別顧問の矢野邦夫氏。「酵素の阻害剤は人間に対するダメージも少ないと考えられる。変異株に対しても長期間でも効果に期待が持てそうだ。経口薬が供給されれば、患者の精神的負担も減り、新型コロナに対する認識にも変化が出てくるのではないか」との見通しを示した。」とあり、R3.8.19日刊ゲンダイ「塩野義製薬が年内の“早期承認”目指す「飲むタイプのコロナ治療薬」は米ファイザーに先行するか」(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/293514)の「3CLプロテアーゼ阻害薬 S-217622」(https://www.shionogi.com/jp/ja/news/2021/07/210726.html)に期待したいところかもしれない。しかし、R3.9.8Web医事新報「[緊急寄稿]COVID-19における薬剤治験のあり方─移植感染症学の視点からみたCOVID-19[第3章]高橋公太 (新潟大学名誉教授,日本臨床腎移植学会元理事長,高橋記念医学研究所所長)」(https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=17992)の「当局の体質として,海外メーカーの高価な薬剤に対しての審査には甘く,逆に安価な国産品のファビピラビルやイベルメクチンの治験審査のあり方に厳しいと捉えられても仕方があるまい」とあり、そうすると、R3.4.28Fobes「自宅で服用可能な「コロナ治療薬」、ファイザーが年内にも発売へ」(https://forbesjapan.com/articles/detail/41120/1/1/1)「プロテアーゼ阻害薬 PF-07321332」が先行するのであろうか。R3.9.9「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針」(https://corona.go.jp/expert-meeting/pdf/kihon_h_20210909.pdf)p35「厚生労働省は、新型コロナウイルス感染症に関するいわゆる後遺症について、諸外国で報告もあることも踏まえ、調査・研究を進める。」について、臨床医の治療の遅れが、R3.8.31「新型コロナウイルス感染症COVID-19診療の手引き 第5.3版」(https://www.mhlw.go.jp/content/000829136.pdf)p23「症状の遷延(いわゆる後遺症)」につながることは本当にないのか、新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00294.html)で後遺症のリスク評価が継続的に、客観的になされるべきで、R3.6.16「資料5 COVID-19 後遺障害に関する実態調査(中間集計報告)等」(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000798853.pdf)の続編が期待される。
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