保健福祉の現場から

感じるままに

気になるPCR検査料金と戦略

2021年03月17日 | Weblog
R3.3.17NHK「山口大検査に「プール方式」導入」(https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/20210317/4060009004.html)。<以下引用>
<新型コロナウイルスの検査を効率的に進めようと、山口大学が複数の検体を1つに混ぜて検査を行う「プール方式」を導入したことが明らかになりました。1日の最大の検査件数がこれまでの4倍に拡充されることになります。山口大学は遺伝子実験施設で、出張などで新型コロナウイルスの陰性証明書が必要な人を対象とした自費による検査や、学生向けのPCR検査を手がけています。こうした中、17日、「プール方式」を導入したPCR検査を新たに始めたことが明らかになりました。プール方式は複数の検体を1つに混ぜて分析する検査方法で、感染者が少ないと見込まれる地域や集団で、コストや手間を省くことができるとして、国はことし1月、行政検査で使えるようにすることを決めました。山口大学の施設で検査できるのは、これまで1日最大100件でしたが、プール方式を導入することで、最大400件に拡充されるということです。施設では当面、学生向けの検査でプール方式を活用するとともに、要望に応じて医療機関や高齢者施設などでも対応したい考えです。山口大学遺伝子実験施設の水上洋一施設長は「感染拡大を防ぐためには市中の無症状の感染者をより早く見つけることが大事だ。行政検査を含めて積極的に活用していきたい」と話していました。【プール方式とは】プール方式は複数の検体を1つに混ぜて分析する検査方法です。通常のPCR検査では1つの検体を1つずつ調べますが、プール方式では5人程度のグループの検体を混ぜて一度に検査します。グループで検査結果が陰性なら全員が陰性と判定されます。陽性反応が出た場合は改めて一人ひとりの検体を再検査し、誰が感染しているのか特定することになります。プール方式は感染が広がっていなければ、従来の検査よりも時間を短縮できるほかコスト削減にもつながると期待されています。プール方式によるPCR検査について国はことし1月、行政検査として認め、検査手法に関する指針をまとめています。この中で国は、複数の検体をまとめて調べることから、一般的に個別の検体の検査と比べて精度が下がるとして検査体制に余裕がある場合は、個別の検査を推奨するとしています。感染症に詳しい山口県環境保健センターの調 恒明所長は、「高齢者施設などではウイルスが施設に入り込んでしまうと、感染拡大を抑えるのが非常に難しいし、高齢者の場合は重症化したり亡くなったりするケースが多くあるので、そうした施設でクラスターが発生する前に感染者を見つけるため、プール方式を活用することは有効だ」と指摘しています。その一方で「高齢者施設で検査を行うとなると大量の検体を調べなくてはいけなくなる。また、効率よく検査できるメリットがある一方で、感度が下がるので、陽性者を見逃してしまう可能性もある。実行可能かどうかも含めてプール方式を採用するかどうか検討していくことが課題だ」と述べ、どのように活用すればより有効な手法になるのか、検討を進める必要があると指摘しました。>

R3.3.17日刊ゲンダイ「ドケチ菅政権!13都道府県モニタリング検査も予算は45日分」(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/286592)の「内閣官房が検査1回あたり1万8000円として、81億円は検査45万件分と試算したことを踏まえ、予算が不十分だと指摘した。」とあり、保険診療の検査点数(http://www.kitakyushu-med.or.jp/pcr/PCR_11.pdf)の「SARS-CoV-2核酸検出(検査委託)1800点」で試算されているようである。大病院では「全自動PCR検査装置」(https://brand.fujifilm.com/covid19/jp/services1/)が普及してきており、「施設や職場などで唾液を自己採取する際の「採取前の準備、採取、保管・輸送」の注意点」(https://www.mhlw.go.jp/content/000747985.pdf)が案内されるような検査について、「新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)検出キット」(https://catalog.takara-bio.co.jp/product/basic_info.php?unitid=U100009449)の価格をみても、MRI撮影(https://recenavi.net/2020/E/E202.html)並みの高い検査点数(http://www.kitakyushu-med.or.jp/pcr/PCR_11.pdf)が見直されても良いのではないか、と感じる方が少なくないかもしれない。R3.1.22「COVID-19病原体検査の指針第3版」(https://www.mhlw.go.jp/content/000725966.pdf)p5「陽性率の低い集団に対して効率的に検体をスクリーニングする目的で、複数の検体をまとめて検査を行う“検体プール検査法”が行われる場合がある。」とされ、R3.1.22「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)検体プール検査法の指針」(https://www.mhlw.go.jp/content/000725922.pdf)が出ているが、「唾液検査」+「プール検査」(https://www.mhlw.go.jp/content/000725922.pdf)+「全自動PCR検査装置」(https://brand.fujifilm.com/covid19/jp/services1/)による効率的なPCR検査によって、モニタリング検査料金を引き下げられるように感じる。R3.3.16NHK「「見えにくいクラスター」対策は」(https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20210316/1000061742.html)では、「高齢者施設や医療機関での定期的な検査は「守り」の検査」「モニタリングとしての検査は「攻め」の検査」とされているが、それよりも、参議院公聴会での「医療現場でも熱が1日だけならPCR検査を受けられない。」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210316/k10012917411000.html)はどうなのであろうか。新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00216.html)のR3.2.24資料1(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000744117.pdf) p2「症状のある場合は適切な検査・受診が必要。」であるならば、R2.7.21厚労省「地域で新型コロナウイルス感染症の患者が増加した場合の各対策(サーベイランス、感染拡大防止策、医療提供体制)の移行について」(https://www.mhlw.go.jp/content/000651071.pdf)p5「重症化しやすい方以外の方であれば、新型コロナウイルスに感染しても症状が軽いことが多いため、通常の風邪と症状が変わらない場合は、必ずしも医療機関を受診する必要はない」の受診抑制・検査抑制から転換されなければいけない(特に高齢者や高齢者と接する方)。日本感染症学会(https://www.kansensho.or.jp/modules/topics/index.php?content_id=31)のR3.2.18「花粉症患者の中に紛れ込む新型コロナウイルス感染症のリスク― “あやしい” と感じたときには積極的な検査を ―」(https://www.kansensho.or.jp/uploads/files/topics/2019ncov/covid19_kafunsho_210218.pdf)はもっと周知すべきと感じる。当初は、日本感染症学会(https://www.kansensho.or.jp/)と日本環境感染学会(http://www.kankyokansen.org/)の連名発出のR2.4.2「新型コロナウイルス感染症に対する臨床対応の考え方―医療現場の混乱を回避し、重症例を救命するためにー」(https://www.kansensho.or.jp/uploads/files/topics/2019ncov/covid19_rinsho_200402.pdf)(http://www.kankyokansen.org/uploads/uploads/files/jsipc/covid19_rinshotaio.pdf)p1「PCR検査の原則適応は、「入院治療の必要な肺炎患者で、ウイルス性肺炎を強く疑う症例」とする。軽症例には基本的にPCR 検査を推奨しない。時間の経過とともに重症化傾向がみられた場合にはPCR法の実施も考慮する。」とされていたが、R2.4.30Business Journal「加藤厚労相「4日間自宅待機は誤解」」(https://biz-journal.jp/2020/04/post_154931.html)の頃とは違うであろう。
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