障子の張替えをしたら、部屋が明るくなったばかりか新鮮な感じさえする。障子を通しての光が柔らかく美しいことは驚きの発見だった。韓国映画でも障子戸はよく出てくるが、格子が少し狭いような気がする。ガラスのなかった時代では、外界の寒さを防ぎながら光を通す障子は大変役に立っただろう。障子戸の中とガラス戸の中ではこんなに雰囲気が違うものかと改めて知った。
12月なのにあまりにも暖かな日々が続いたが、明日からは寒さが厳しくなるという。ワシントンで桜が咲いたり、日本でアブラゼミが羽化したり、温暖なのはうれしいが何となく気味が悪い。地球は熱帯期に入ったのだろうか。氷河期は火山の爆発が続き、太陽光が遮られたためと言われているが、熱帯期は何が原因なのだろう。世界の指導者は地球環境について真剣に取り組もうとしているが、まだ自国の利益が優先されている。
「親の愛ってエゴじゃーないですか」と長女のダンナは言う。その通りと思う。親が子どもにだけ愛を注ぐのはエゴである。けれども親が自分の子ども以外にも平等に愛を注ごうとしても出来ることではない。自分の家庭、自分の会社、自分の国だけを愛することも同様に仕方のないことだと私も思う。しかし、だからエゴでいいのだとしてしまうと、人の社会は殺伐なものになってしまう。自分の子への思いと同じような気持ちを他にも広げていくことが人の努めと思う。
働かなくても生活できるなら、誰も働かなくなると言う人がいるがそうだろうか。お金持ちになった人はもうこれでいいとは思わない。お金持ちほどもっと働いてもっと富を得ようとする。働かないために貧しくなった者に手当てする必要はないと言う人は、貧しい人よりも少し暮らしのいい人だ。金持ちから税金を多く取れと言うのは金持ちへの妬みだと言う人もいるが、金持ちは税金を取られたらもっと稼げばいいし、稼ぐためには金が回る必要があり、貧しい人ばかりになっては困ると考える。世の中は不思議だがどうも法則が存在するようだ。