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友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

なぜなのだ?

2015年12月08日 18時41分29秒 | Weblog

 宇宙を5年間も彷徨っていた衛星を操作できる人類なのに、憎しみを消すことができないのはどうしてなのだろう。銃乱射事件があったアメリカで、オバマ大統領は「銃規制が必要」と述べていたが、乱射事件が起きる度に銃はますます売れるという。「殺される前に殺す」という開拓時代からの伝統がいまだに受け継がれているのだ。

 ヨーロッパは中道左派が政権の座についている国が多い。ところが中東やアフリカから難民が押し寄せてくると、難民を排除せよと主張する右派・愛国主義政党が国民の支持を伸ばしている。政治が比較的安定しているカナダや北欧はアメリカの政策を全面的には支持していない。ところがアメリカと対立してきたキューバは和解し、左派政権のベネズエラでは経済危機から右派政党が台頭してきている。

 富の分配に積極的な社会民主党のような中道・左派が世界の政治の主導になるのかと思っていたが、人の心はよく分からない。ヨーロッパから自由と理想を求めてアメリカに渡ってきた人々も、土着民を追い払うか殺してしまった。移民の国でありながら、権益が生まれると黒人やアジア人・中南米人を排斥したり権利を制限する。アメリカには人権は存在しないようだ。

 人類は欲望というセオリーを負っているのかも知れない。アメリカを中心とする有志連合が「イスラム国」を空爆する。空爆は誤爆も多い。アフガンでは病院を、シリアではシリア軍を爆撃している。「イスラム国」はパリやロンドンなどの都市で自爆テロを行い、有志連合は空から爆弾を投下する空爆テロだ。

 「殺される前に殺す」。こうした考えを否定しなければ平和にはならないだろう。銃も核も兵器であり、廃絶しない限りどこかで使われるし、相手が持っている限り自衛のためには必要と考えるだろう。私は「右の頬を打たれたら、左の頬を出しなさい」というキリストの言葉を知った時、キリスト教が広まれば世界は平和になると思った。あれから60年も経つのに、世界は一向に変わる様子はない。なぜなのだ?

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