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友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

性同一性なんか気にしない

2015年12月21日 18時37分36秒 | Weblog

 昨日、名古屋で行われた『結城愛×湊明乃・コラボ対談』を聞きに行った。結城さんも湊さんも身体は女性だけれど、心が男性か男性寄りでそのための葛藤に悩んできた。結城さんは来年3月に北名古屋市の男女共同参画フェスタで大和塾が行う市民講座の講師にお願いしている。どんな話をされるのか見てみたい、そんなことから市の担当者と出かけた。

 性同一性障害といっても様々なケースがあるとふたりは説明する。結城さんと湊さんは共に身体は女性だが心は、結城さんは男性と言い、湊さんは男性に近いと言う。結城さんは診断を受け、男性モルモン治療を開始しているが、湊さんは治療は行っていない。性といえば男と女でしかなく、確かに女っぽい男はいたし、男っぽい女もいたが、それは過渡期的なもので大きな悩みを抱えるとは知らなかった。

 性同一性障害の人は13人に1人くらい、左利きの人と同じくらいの割合でいると言う。おそらく昔からいたのだろうが、それを「普通ではないから」と隠していたのだろう。最近では身体と心の性が一致しないことを公表し、そうすることで悩まずに生きていこうとする人が出てきた。学校でも対応するところもあるが、まだまだ一般化していない。ふたりがカミングアウトできたのは、悩みを聞いてくれた友だちがいたからだと言う。

 「死んだ方がいいのではないか」とさえ考えたそんな時に、支えてくれた友だちがいる、一緒に泣いてくれた友だちがいる、「みんなと違っていてもいいじゃん」と言ってくれる友だちがいる。「本当に分かってくれる人が、ひとりいればいい」とふたりは言う。それで勇気を出して親に告げた。「親が味方してくれたことが一番うれしかった」。「生きているだけで価値があるのだと思えるようになった」。

 自分のことが嫌いだったふたりだが、絶望に落ち込んだ時もあったふたりが、今は「自分らしく生きる」決意に燃えている。「多様性が認められる社会」を目指し、「発信続けていく」と力強く語る。私たちもちょっと興奮し、「今日は忘年会をしよう」と街に繰り出し、ブログを休んでしまった。

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