寒風に震えながら小牧山へ上った。私が初めて上ったのは40年くらい前だったか、ハッキリ覚えていないが随分変わっていた。公園としてしっかり手入れされていた。私のぼんやりした記憶では、うっそうとした森の山城という雰囲気があった。東側の裾野は芝のきれいな公園となり、こんな寒い日でも「桜の宴」を行う人たちがいた。
この辺りにもっと桜を植えたなら、市民の憩いの場になってもっと花見客も増えるだろう。小牧山は史跡だったのに、市役所と中学校が建てられ、おまけに頂上に鉄筋コンクリートの「天守閣」まで建築されてしまった。さすがにまずいと思ったのか、市役所と中学校は移転したが、「天守閣」は歴史館として残されている。
織田信長が築城したという城は、山城だから江戸時代のような天守閣は無かっただろうが、どうしてそんな検証もせずに造ってしまったのだろう。最近の調査では結構大規模な城であったようだが、その調査資料はどこにあるのだろう。市役所の中を見たが、とても立派な建物で広々としている。40年前に私が出会った職員はもうひとりもいない。
市役所の食堂で売っているという「花見弁当」は、午前11時半だったが既に売り切れていた。仕方がないので隣りのスーパーで寿司を買い、急いで帰宅してテレビをつける。センバツ高校野球の決勝戦は、愛知の東邦と千葉の習志野の対決である。習志野は粘り強く逆転で勝ってきたチームだけに油断はできない。東邦のピッチャーは1回戦からひとりで投げてきたから、疲れもあるだろう。
けれど、まるでドラマ仕立ての決勝戦になった。終わってみれば完封勝利という、決勝戦らしくない結果で東邦が習志野に圧勝した。、東邦の石川投手の投打の活躍が目立った。平成の初めと終わりは東邦の優勝という、奇跡が現実のものとなった。やはり高校野球は面白い。何が起きるのか、何が起きてもか、ハラハラドキドキする。
明日は小4になる孫娘と23歳の孫娘とカミさんと私の4人で、「モリコロパーク」へ出かけるので、ブログは休みます。