友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

「みんなちがって みんないい」

2016年12月07日 18時26分36秒 | Weblog

   スターキャットのスタジオでキャスターの山口千景さんと話した。山口さんは話を聞くのがうまい。それに先回は私ひとりだったけれど、今回は3人いるので仲間うちで話すような雰囲気だった。けれど、何を話したかとなると思い出せない。サブに徹したかと言えば、出しゃばり過ぎなかったとは思う。

 スターキャットの若いスタッフが、「今度、井戸掘りをする時はぜひ、お知らせください」と言うので、「その時は長靴を履いて、汚れてもよい服装で来てね」と言っておいた。若い人たちにとっては、井戸掘りは想像つかないことのようだ。放送では話さなかったけれど、児童公園に井戸を掘り手押しポンプを設置したけれど、出てくる水はきれいなのに、2・3日すると井戸の周りは鉄さびで茶色くなってしまうので、若いお母さんたちは「子どもによくない」と触らせないらしい。

 「これは鉄分で、触ったからと言って身体に悪いわけではありません。昔の人は、ポンプの口に木綿の袋をかぶせて鉄分を取り除いたんですよ」と説明しても納得しない。子どもの頃から、水は蛇口をひねって出てくる水道水しか知らないし、菌を殺すコマーシャルしか見ていないから、無菌であることが絶対のように思っている。しかし、私たちの身体の中にも菌はいるし、空中にも地中にも海中にも菌は無数にいる。

 人間にも強い奴もいれば弱い奴もいるし、美しい人もいればそうでない人もいる。いろんな人がいることを認めるから人への思いや優しさも生まれてくる。私たちは井戸掘りだけでなく、地域のお祭りにも参加しているが、3歳くらいの子から80歳近い人まで幅広い。互いが出来ないところを自然とカバーしている。酒を飲んで、大ボラを吹いて、滅茶苦茶なことを言っているようでも、決して人の悪口は言わない。「みんなちがって、みんないい」と詠った金子みすゞの世界にいる。

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