友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

カジノ法案は人をダメにする

2016年12月02日 18時54分34秒 | Weblog

 カジノ解禁法案(統合型リゾート施設整備推進法案)が今日の委員会で、自民党と日本維新の会などの賛成多数で可決された。ラスベガス、シンガポール、マカオ、済州島にも大規模なカジノ場があり、日本でもカジノを開設し、経済成長につなげたいということらしい。世界からカジノのような賭博場を無くしていくなら賛成だが、どうして政府がギャンブルを推進するのか不思議だ。

 安倍政権は観光客の増加が期待できると言うけれど、そもそもギャンブルを肯定してよいのかと思う。一攫千金の夢は誰でも見るものだから、そういう喜びがあってもよいではないかという考えなのかも知れないが、ギャンブルで家庭崩壊の例はいくらでもある。公明党が自主投票にして採決に慎重だったのも、そうした家庭をたくさん見ているからだろう。

 宝くじだって何十万円と買う人がいるし、パチンコを一日中やっている人もいる。競馬も競艇も競輪も公営で行われているのだから、カジノに目くじらを立てることはないと言う人もいるだろう。ところが人間はなかなか自分を制御できない。負け出すと金を借りてでも挽回しようとする。コツコツ働いたのでは貯まらない金なのに、ギャンブルならアッという間になくなってしまう。

 「ギャンブルは男の楽しみだ。ギャンブルも出来ないヤツは男じゃーない」とギャンブル好きな友人は私の根性無さを笑うが、ギャンブルは人生だけで充分と私は思っている。金が欲しければ働くことだ。みんながそう思える社会にすることが政治の目的で、落ちこぼれる人が出てもそれは自己責任、税収が増える方がいいというような政治は不健全だ。

 楽しいことが多いのはいいが、ギャンブルは楽しみに留まらない。一家離散や自殺あるいはヤケになって人に被害を及ぼすことだってある。「ちいさいなあ」と言われるかも知れないが、「金はコツコツ働いて得ましょう」と言いたい。家族でトランプしたり、友人と麻雀したり、そんなことでも結構楽しいよ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする