咲いたチューリップも来週は限界を迎えるだろう。その前にと思って、今朝、出来るだけたくさん切り取って、以前お手伝いをしたことがある介護施設に持っていった。バケツに3杯のチューリップは、朝はまだ閉じていたのに、施設に着く頃には開いてしまっていた。冷房を入れて走ったけれど、車の中が暖かかったのだろうか。私が通っていた頃にお会いしたことのある利用者さんもみえて、懐かしい思いがした。
せっかくここまで来たのだから、気になっていた浜松市の秋野不矩美術館を訪ねてみようと思った。中学のクラス会を開いた時、いつも浜松から来てくれる女友だちから「たまには、あんたたちで計画して来てくれたらいいのに」と言われ、いつも彼女にばかり頼っていても申し訳ないからと、浜松で行ってみたい場所を探してみた。舘山寺温泉でゆっくり温泉に浸かって食事が一番手ごろのようだが、それでは余り能が無いように思った。
そんな時に、秋野不矩美術館の存在を知って、どんなところか確かめておきたいと思い、それで出かけた。地図で見ると、その途中に浜松フルーツパークがあるから、そこに寄って行くことにした。浜松フルーツパークは花の時期が終わり、4月から5月にかけては特別見る花がない。レストランはあったけれど、私たちのような年寄りが食事を楽しむようなメニューはなかった。全体を眺めても、やはり子ども連れで遊びに来るところのようだ。
秋野不矩美術館は建物そのものがユニークだ。展示の数は少ないが、まあこちらは年寄りには良いかも知れない。そうなるとどこで食事をするかだけれど、それらしいところが見当たらない。ここまで下見に来て良かったと思った。軽々しく、浜松フルーツパークに寄って、その後は天竜が生んだ女流画家、秋野不矩美術館を見る日帰りコースはどうだろうなどと提案しなくて良かった。
こうなると、初めのひらめきどおり、舘山寺で温泉に入り食事をして帰る案が、誰もが納得できるコースかも知れない。さて、舘山寺温泉に詳しい人はいないか。誰か、ここなら満足してもらえるというところを教えてくれないか。