goo blog サービス終了のお知らせ 

友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

遊具から落下

2013年04月14日 17時51分53秒 | Weblog

 長女が美容院に行く間、7月に4歳になる孫娘を見ていて欲しいと言う。初めは長女から離れるのを嫌がっていた孫娘も、長女から「公園に行くの?行かないの?どっちにするの?」と詰問されると、「少し行く」と言って、私の運転する車に乗り込んで来た。目的の公園に近づく頃にはすっかり元気になっていて、自分からシートベルトをはずしにかかるほどだ。

 春の公園はにぎやかで、バーベキューを楽しんでいる20人ほどのグループもいた。孫娘のお目当ては、ジャングルジムと滑り台などが一体となった遊具で、公園に着くや一目散に遊具に向かった。この遊具は人気があるのか、他にも子ども連れが何人かいた。子どもは3歳くらいから小学校の低学年で、見ていると一緒になって何かをする様子はなく、それぞれが思い思いに遊具に登ったり滑ったりしている。

 2時間近くになろうとした時、私と孫娘が樹木の陰を利用してかくれんぼをしていると、隠れていた私を探す孫娘にアドバイスを送る少年がいた。彼のお父さんは1メートル90センチほどの長身で、イラン人か中東系の顔立ちをしていた。少年は人懐っこい性格で、「午前中はサーカーの練習をしてきた」と私が聞かないことも話してくれた。「何歳?」と尋ねると、「6歳」と答える。「じゃー、悪いけど、子のこと遊んでくれる?」と頼むと、「いいよ。何する」と孫娘に言う。

 孫娘は、保育園で男の子と遊ぶことはあっても、こんなに大きな男の子と遊ぶことはないのか、キョトンとしていたが、そのうちに先ほどまで遊んでいた遊具に向かって走り出した。男の子は孫娘よりも先に遊具に着くや登り始めた。登ったり降りたり滑ったりしていたが、遊具の真ん中には直径50センチほどの、中がはしごになっている筒があり、その一番高いところから孫娘は下へ降りようとしていた。登ることは何度もしているけれど、競うように降りるのは難しいだろう、そう思っていたら、突然孫娘の悲鳴と大きな鳴き声がする。

 ズドンと物が落ちる音がしたから、はしごから手が滑ったのだろう。足からまっすぐに落ちたはずだから、足をひねっているかも知れない。出血はしていなかったけれど、骨とかに異常があるかも知れない。「どこが痛い?」と聞くと、足を指して大泣きをする。遊んでくれていた少年もその父親もビックリして、「大丈夫?」と心配してくれる。「ええ、多分、大丈夫です。今日はありがとう。母親のところに連れて行くね」と言って、親子にお礼をして車に戻る。

 本当に大丈夫なのか、心配だったので、もう一つの別の公園に行き、「ここにも公園があるけれど、どうする?遊んでいく?」と聞くと、小さな声だが「遊んでいく」と言う。これなら大丈夫だろう。狭くてちょっと暗いトンネルのような筒の中で落ちたから、その恐怖で大泣きになったのだろう。子どもの遊びに怪我はつきものだ。けれども本当に取り返しのつかない怪我をさせてはならない。私は子どもがしたいようにさせてきたけれど、大きな怪我をさせてはいない。長女が孫娘は「何にでも興味を持って異常なほど」と嘆く。「放っておきなさい。それが一番」と私は答えた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする