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ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」などを務めたライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。

秋の美化活動で五条通の由緒ある神社「若宮八幡宮」へ。落ち葉のお掃除・・・楽しみもいろいろ

2014-11-15 | イベント

ミモロが、メンバーになっている「NPO法人 京都観光文化を考える会 都草」では、毎月、京都市内の寺社仏閣の美化活動を行っています。久しぶりに参加したミモロ。いつものように、MY熊手と塵取りをもって出かけました。
今回の美化活動が行われるのは、五条通にある「若宮八幡宮」です。以前、ミモロは、参拝に訪れたことがあります。
 
「お久しぶりで~す。ミモロです。お手伝いに来ました」と、会員のみなさんにご挨拶。さっそく境内のお掃除のスタートです。
 
ミモロが担当したのは、本殿の周りです。「わー落ち葉がいっぱい…」
秋の美化活動は、落ち葉を掃き集めることがメインです。「夏は、草取りなんだ~」何度も参加しているミモロ。

境内には、椎、桜、イチョウなどの落葉樹がいろいろ。地面には、色づいた葉が、一面に散っています。
神社のいたるところに、舞い落ちた葉っぱを、風がでる機械を使って、集めやすいようにします。「あの~ここお願いします」とミモロは、建物に落ちている葉を地面に飛ばしてもらいました。

「こんなところに石像がある…」その足元にもたくさんの落ち葉が…。ミモロは、自分の熊手で、掃き集めました。
集めた葉は、ゴミ袋に入れて処理してもらうことに。「昔なら、落ち葉を集めたら、たき火をして、焼き芋作るんだよね~」と。でも、今は、町中でのたき火は禁止。「焼き芋食べられないね~」と残念そうなミモロです。

「あ、ここにも落ち葉…」
樹木の多い境内には、次々に掃いても、葉っぱが落ちてきます。「きりがないね~」と諦め顔。でも、落ち葉を集めているときは、サクサクと軽やかな音が響いて、なかなか楽しいとミモロは思いました。そう、秋の音です。

「ミモロちゃん見て~これ同じ…」と、秋らしい素敵なペンダントをつけているメンバーさん。
「あ、ホント~よく見せて~」とミモロは、興味津々。見れば見るほどそっくり。
カラフルな蔦の落ち葉。「それ素敵!」「記念に持って帰ろうー」と、大切にしまいました。
「いいね、秋の贈り物…」とミモロ。

でも、ミモロにも素敵な秋の贈り物が…。落ち葉を掃いていたミモロは、掃き終った地面を見つめます。
「あれーこんなに~」そう、ミモロの足元には、ドングリがいっぱい散らばっていました。
「この落ち葉、椎の木だったんだ~」

それから、ミモロは、ドングリ拾いに夢中…お掃除しないの?「もう、終わったの…」境内をあちこち歩き回って…キレイなドングリを拾います。
わーたくさん拾ったね~「うん、すごいでしょ…」袋に詰めて、持って帰るの?「うーどうしようなか?」と悩んでいます。しばらくすると、巳ミモロは、拾ったドングリを、木の根元に置いています。どうも拾うことが楽しかったよう…。

「わー大変だ~」と、メンバーさんの声。見ると、数人の人が、集まってなにやら一生懸命手を動かしています。「どうしたの?」とミモロもそばへ。「わーすごい…」ズボンとスニーカーに小さな種がいっぱいくっついています。
手で払っても、全然取れません。それでみんなでひとつひとつ抓んで取っていたのです。ミモロも、お手伝い…。「種ってなかなか根性があるね~取れない…」動物や人について、種を移動させる植物の技。種も必死にしがみついているみたい…。

「みなさん、中にはいってください。宮司さんのお話しを伺いましょう」とメンバーの方の声。
ミモロも、みんなと一緒に、境内の中の建物へ。そこのお座敷で、「若宮八幡宮」に関する歴史などを伺います。


美化活動を行った場所で、いろいろなお話しを聞くのも、楽しみのひとつ。また、普段入れない場所も見られたり…。「いろんな興味深いことがあるんだよ~」とミモロ。

ミモロがメンバーになっている「NPO法人 京都観光文化を考える会 都草」は、京都検定1級の人を中心にできた組織。でも、京都に関心がある人なら、だれもメンバーになれます。ミモロも京都検定は2級だけ。京都検定合格のための講座をはじめ、文化や歴史研究の発表、修学旅行などのガイド、京都御苑や京都府庁旧本館の案内、そして祇園祭「大船鉾」の粽授与のボランティアなど、さまざまな活動が行われています。京都在住の人だけでなく、他府県のメンバーさんも結構いらっしゃいます。「お友達も増えちゃったのー」と、ミモロの京都暮らしをいっそう充実したものにしてくれる会なのです。


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東山職人さんの工房見学。石段下の昭和6年創業の「祇園鳴海屋」で和菓子作り見学

2014-11-14 | ものづくり


「東山職人弾丸ツアー」の最後に訪れたのは、八坂神社の石段下にある和菓子の「祇園 鳴海屋」です。
 「あ、試食…」
祇園界隈に住む人には、馴染みの味。「八坂神社」「平安神宮」「三千院」などの御用をつとめる看板も。

店に着くなり、ミモロは、目ざとく試食を発見。「わらび餅だって…」と言いながら、次々に味わっています。
気付くと、参加者は、みんなすでにお店の中へ。「あ、遅れちゃった~」試食に夢中で置いてかれてしまいました。

ずらりと並ぶ和菓子の数々。餅菓子、焼き菓子、水ようかんなど、美味しそうな品々がズラリ…。
 

「仕事場に入りますから、みなさんヘアキャップかぶってください…」と言われ、ミモロもさっそくかぶります。
 
ご店主のご夫妻に、和菓子についていろいろ教えていただくことに…。

「よろしくお願いします…」とミモロ。和菓子を作る作業台の周りで、職人さんの仕事を見学です。

今回は、紅白の饅頭づくり。皮をこねて、小さくちぎり、そこに餡を手際よくつめて行きます。
  「速い…!」ミモロの前に次々と丸い饅頭が並びます。それをさらに木の型で小判型に整えます。
 
「みんな同じ形になってる~」
それを湯気が立つ蒸し器へ。しばらくすると、「わーできた~」ホカホカのお饅頭の出来上がり。

仕上げに、そこに焼印で模様を付けます。
 
「美味しそう…」とミモロの目は、饅頭に釘づけ。「これは、小麦の皮の饅頭ですから、熱いうちには食べないもの」と、お店の方。中華まんじゅうや酒皮饅頭は、ふかしたてを食べますが、これは熱が冷めたものが美味しいのです。
「でも~」とミモロ。「すごく熱いけど、食べてみる?」と言われ、湯気が出ているお饅頭をひとつ頂くことに。
「きゃー美味しそう…」とミモロが噛みつこうとすると…「あ、気を付けて!中の餡がすごく熱いから…」との声が飛びます。
できたてのお饅頭の餡は、確かに熱く、フーフーと息を吹きかけ食べるミモロ。「美味しいね~アチ~」ほんのりとした甘さが口に広がり、思わずほっこり。


さて、ここ「祇園鳴海屋」は、昭和6年の創業。「お饅頭なら、『鳴海屋』さんやね~」と、祇園の人たちは口をそろえて言う馴染みのお店。京都ではお饅頭のことを「おまん」と呼びます。和菓子屋さんには、上菓子と呼ばれる練きりなど、季節感を表現したものを専門にする店と、お餅や赤飯を扱う店があります。「草餅や柏餅、みたらし団子が好き…」というミモロは、餅屋さん系が贔屓。京都には、ご町内に必ず何軒か和菓子屋さんがあり、お茶と和菓子は、やはりおやつの定番。「ここのも、飽きない味…」と気に入ったよう。

「京都では、結婚式の引き出物やお祝い事のおみやげに、お饅頭がよく使われます」とお店の方。
いろいろな会に出ると、必ず干菓子やまんじゅうのおみやげを頂きます。

ここでも、注文を受け、一度にたくさんの饅頭を作るそう。

「お餅も石臼でついてるんだって…。今度食べようね~」とミモロ。


次々に出来上がるお饅頭…「もっと食べたいね~」と指をくわえるミモロです。


*「祇園 鳴海屋」京都市東山区祇園石段下南入ル西側 075-561-7638 8:00~18:00 日曜・祝日~17:00 水曜休み

ツアーの最後に、記念品の小さな器も頂きました。「なんかすごく楽しかった~。また参加しようね!」と、ミモロは、このツアーが大好き。京都の旅の日程に組み込むと、いっそう京都への興味が深まるのでは?

職人さんの仕事に関心をもっているという男の子。
京都では、子供たちの職業体験が盛んになりつつあります。学校の授業に取り入れているところも…。サラリーマン家庭に育った子供は、なかなか物づくりの現場を知ることができません。職人さんの仕事を知ることで、若い世代が関心を抱き、後継者が増えるといいですね。


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東山の職人さんの工房見学。「京すだれ専門の店 田中すだれ店」で、すだれづくり体験

2014-11-13 | ものづくり

東山に工房を構える職人さんを訪ねる「東山職人弾丸ツアー」に参加したミモロ。1ルート3軒の工房を訪ねます。2番目の場所は、東山安井にある「京すだれ専門の店 田中すだれ店」。伊勢神宮の式年遷宮にも祭具を納めたお店です。
 
60年以上、すだれ一筋のお店で、お話しくださるのは、4代目のご店主の田中実さん。
 ミモロは、一番前で熱心に耳を傾けます。

「京すだれは、外に掛ける日除けなどに使う外掛けすだれ、茶室用のすだれ、そして室内に掛ける座敷すだれがあります。座敷すだれは、部屋の区切りに使ったり、また御簾とよばれるものは、高貴な方のお顔を直接見ないために間に下がれたりしました。うちでは、機械を使った外掛けすだれと、手で編みあがる御簾があります。今回は、機械編みの外掛けすだれの作り方をお見せします」と田中さん。

では、まず外掛けすだれの作る工程を見学します。素材は、葭、蒲(がま)、萩などです。
「これ蒲の穂…」
この形に似せて作った食べ物が、「蒲鉾」なんだそう。「へぇーそうなんだ~」

今回見せていただく仕事の素材は、葭(よし)。アシと同じですが、アシは悪しに通じることから、ヨシと呼ぶのだとか。「昔は、琵琶湖産のものを使っていたんですが、環境が悪くなったのか、葭の茎が黒ずんで使えなくなりました。現在は、中国産を使っています」と、田中さん。
店には、長さや太さが揃った葭の束が…。
 
すだれに編む前に、葭の表面をきれいに整えます。
 節の部分の皮を削り、仕上げにヘチマでやすり掛けをして、なめらかな表面に…。
「これは機械で編みます…」機械編みと言っても、オートメーションではなく、葭の太い根元方向と細めな先端方向を交互に1本1本をセットして、足元のペダルを踏んで糸を渡してゆきます。「なんかハタ織りみたい…」とミモロ。

田中さんのデモンストレーションの後、参加者が実際にすだれ編みを体験します。ミモロも挑戦!
「これが機械です」古いミシンを思い出させる黒い機械。長年使い続ける大切な機械です。
 
「え~と、葭をここにセットするんだよね~」。先ほど見た作業を思い出しながら…1本葭を取り、機械の穴に入れてゆきます。
セット完了
次に、足元のペダルを踏むと、機械がガチャンと音を立て自動的に糸が葭に巻きつき、編める仕組み…。
「このペダル踏まなくちゃ…」人間なら葭をセットし、ペダルを踏むのは、立ったままできますが、ミモロは小さいのでいちいち降りなくてはなりません。
「エイ!」と全身の重さと力をこめて…
「編めたかな~」田中さんに持ち上げてもらい、葭の具合を確認します。
 
「あ、ちゃんとできてる…面白い…」とミモロ。体験は3本ほどの葭を編むだけ、だから面白いと言えるのです。機械を使っても、1日数枚しか編めないそう。根気のいる仕事です。

つづいて、すだれの形を整える作業に挑戦です。体験用に用意された幅の狭いすだれの端を切りそろえます。

さぁ、ミモロもやってみましょう。端を切る用ののこぎりを抱えて…「ヨイショ…まっすぐ切れてるかな?」
「なかなか上手ですよ」
みんなに助けてもらいながら、がんばるミモロです。

手編みの御簾づくりも見学しました。亀甲編みという模様を作りながら編み上げる、熟練の技が必要なもの。
「なるほど~」
次々に糸巻を動かして…使われるのは、細い竹。1日わずかしか編めないので、完成にはかなり時間が必要です。

「これ動かしてた~」と近くで見学。
 

昔の建築物は、すべて自然素材からできたもの。自然の恵みなのです。今、安価なすだれも多く出回っていますが、やはり、厳選された素材を丁寧に編み上げる「京すだれ」には、趣が備わっています。
掛けるところにあったサイズをオーダーできるのも魅力。外掛けすだれなら10年。座敷すだれなら20年以上は使えるそう。
夏の暑さを防ぐ、省エネのためにも、いっそう外掛けすだれの需要は高まっているとか。
「こんなすだれ掛けたら、素敵だね~」とミモロ。ぐっと家に風情がプラスされますね。

葭の外掛けすだれは、幅95.5センチ、長さ115センチで9000円。サイズや素材によって値段は変わります。

現在、息子さんと一緒に作業をなさる田中さん。


「後継者がいるから、材料が仕入れられます」と。これから先も、京すだれは健在。

「ありがとうございました」とミモロ。「また、いらっしゃい…」と笑顔で見送ってくださいました。
記念にと、小さなすだれのお土産も頂き、参加者全員うれしいそう。

さぁ、いよいよ最後の和菓子店の見学へ…・

*「田中すだれ店」京都市東山区東山安井東入ル 075-561-2512  9:00から日暮れ(不在の時も…)日曜・祝日休み


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ものづくりの現場を見学。「東山職人弾丸ツアー6」で、さまざまな剥製をつくる「坂本剥製製作所」へ

2014-11-12 | ものづくり

「わー楽しみだな~」と、11月8日に、張り切って東山区役所へ出かけたミモロ。その日は、東山区でものづくりをする職人さんの工房を見学するツアーが行われるんです。題して「東山職人弾丸ツアー」。約3時間で、3軒の工房を訪ねる。まさに弾丸ツアーです。主催は、手しごと職人のまち東山再発見プロジェクト。五条坂・茶わん坂ネットワークが協力しています。ガイドなど実施するのは、京都造形芸術大学の学生さんです。そして東山区役所の方も協力します。
  
まずは、区役所で、説明を受けます。今回のツアーは、5ルート。陶芸、畳、桶、漆器など、日頃は入ることができない職人さんの工房を巡ります。
ミモロが参加するのは、「伝統ルート」剥製製作所、すだれの工房、和菓子屋さんの3軒を巡ります。
まずは、「坂本はくせい製作所」からスタートです。
 
「剥製だって~。ちょっとドキドキしちゃう」と、他の参加者より、緊張気味のネコのミモロ。実は、この製作所は、以前に前を通ったことがあり、興味を抱いていたところです。家が連なる一角に、大きな象の頭蓋骨が飾られています。
普通の住宅のような玄関を入ると、いきなり、大きなハリネズミや蛇の骨格、水鳥の剥製がお出迎え。
  
「なんか生きてるみたい…」表情豊かな剥製です。

工房の中に入ると、そこはワンダーランド。製作途中の剥製や骨格がいたるところに置かれています。
 
はじめに剥製について、坂本博志さんにお話しを伺います。
 「坂本剥製製作所」は、日本を代表する剥製工房。博物館や大学などの依頼で、貴重な生物の剥製や骨格標本を製作しています。その技術は、坂本式と呼ばれ、動物などのイキイキとした姿を捉えたもの。小さな生物からクジラまで、さまざまな種類の生物に対処する、優れた技術を持っています。

机の上には、いままで作った剥製の資料などが…。
 
忠犬ハチ公の剥製もここが製作したそうです。「上野動物園のパンダも剥製にしたんだって…」と驚くミモロ。

「わー細かい…」小動物の骨格を組み立てるところを見学させてもらいました。
 
どの骨をどんな角度で組み立てるのか、さすがベテランの職人さん、すべて熟知されています。


工房の中には、製作中の剥製がいろいろ。

なかでもミモロが、一番気になったのは、ラッコの親子です。水族館からの依頼のものだそう。

お腹の上に赤ちゃんラッコが乗っています。「かわいい赤ちゃん…」
「ママといっしょでいいなぁ~」と羨ましそう。
その時、ラッコのママが、「いらっしゃ…抱っこしてあげましょう…」とミモロに。


「え~ホント?」とミモロは、赤ちゃんに代わって、ママラッコの上へ。
ママラッコは、やさしくミモロを胸に抱きます…。

次に赤ちゃんと同じように、お腹の上に…。「わーフワフワ…」としばらくママラッコのお腹を体験します。

ラッコの毛皮は、とてもソフト。水族館では、絶対に触れることができないラッコに、なんと触らせていただきました。
昔、ラッコは、その美しい毛皮から、コートなどにするために乱獲された時期があります。本当になめらかでフワフワの毛皮…。
水族館では、水にぬれているので、その色も暗めですが、ライトグレーの美しい色。
「ラッコってフワフワなんだ~」と、初めて知ったミモロです。さぁ、ミモロ、赤ちゃんラッコにママのお腹を返しましょ。
「うん…」と、名残惜しそうに、ママラッコから離れるミモロです。

工房の中に大きな筒状のものが…「これなんだろ?」と、ミモロは、そばへ。
これは、象の足。「わー大きんだ~」とミモロはビックリ。

他にもいろいろな動物や鳥などの剥製や骨格を見学しました。
  

剥製は、絶滅危惧種など、地球上から消えゆく動物たちの姿を未来に留めたり、生態を観察するために製作される貴重な資料です。
剥製の製作は、海外でも盛んですが、哺乳類、魚類、鳥類、爬虫類など、それぞれ専門が分かれていて、ここ「坂本剥製製作所」のようにオールラウンドで、さまざまな剥製を作れるところはないそう。

昔、お金持ちの家の象徴に、虎や鹿の剥製などが飾られていたことも…。今、剥製を家に飾る人は少なくなっています。ここでは、個人の依頼は受けていません。学術研究や資料のための剥製だけを製作しています。

「いろいろ見せていただきありがとうございます」とお礼を…。「ミモロちゃんも頑張ってくださいねー」


「京都って、伝統工芸の技術だけじゃないんだ~。いろんな技術をもっている職人さんがいるんだね~」とミモロ。

「すごく貴重な体験しちゃった~」と、うれしそう。
ママラッコの柔らかな毛皮が、いつまでも忘れられないミモロです。

「さぁ、次の工房に行きますよ…」との声で、参加者の皆さんと一緒に次のすだれの工房へと移動しました。



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「妖怪ストリート」と呼ばれる一条通。そこにあるアヤシイモノ専門店「京都 八幡屋(はちまんや)」

2014-11-11 | 京都

「大将軍八神社」から、ミモロは、その前の一条通をトコトコと…。
「妖怪ストリートだって…なんかコワイけど、ワクワクしちゃう…」と道を東に進みます。
 
この大将軍商店街は、「京都一条妖怪ストリート」と称し、町おこしのひとつに「妖怪イベント」をいろいろ企画し、人気を集めています。商店街のお店の前には、いろいろな妖怪の人形が、訪れる人を迎えています。
「それを見て歩くだけも楽しいね~」とミモロも興味津々です。

さて、一条通と天神通の角に、古い町家があります。「なんか不思議なお店…」
 
「八幡屋(ハチマンヤ)」と書かれた大きな看板が…「でも、なんかアヤシイ雰囲気…」といいながら、恐る恐るお店の中へ。

 
「ギャー髑髏がある…」店の棚には、妖怪、髑髏、お化けなどをモチーフにした品々がいっぱい…。

「コワイ…でも、面白い…」とミモロは、その品々を見て回ります。
  コワいけど、ワクワク…それが妖怪の魅力です。

「あれ~もしかしてミモロちゃん…」とお店の中から声が…。
「う?だれ…あれ~もしかして以前、祇園祭で会った方?」とミモロは、思い出しました。「そうです…来てくれたんだ~」
「うん、まぁ偶然、来たんだけど…」(これもしかして、妖怪に呼ばれたなか~)とひそかに思うミモロです。

店長であり、オーナーの落合毅さん。一度お目にかかっただけですが、ミモロのことを覚えていてくれました。

縁あって、ここにお店を構えて1年ほど。古い町家を借りることができました。
「一条通は、昔の京都では、北の端で、ここから先は、妖怪やお化けなどが闊歩する異界と思われていたんですよ」
そう、京都には、魔界といわれる場所がいろいろ。平安時代は情報の少ない社会…、突発的に起きる事故や疫病など、人々にとっては、よくわからないことが次々に起こったはず。それらを、怨霊のたたりなどと恐れていました。遷都した平安京は、もともと陰陽道などに基づいて作られた都。源氏物語にも「方違い」など、凶方位を避けて、わざわざ遠回りして向かう様子が描かれています。つまり、今以上に、見えない不思議な力を信じていたことがわかります。

また、江戸時代は、大きな戦いのない平和な社会。そこで人々は、ワクワク、ドキドキするものを求めるように…。そこで登場したのが、妖怪たち…。見世物小屋の興行や本などに、コワいけど、憎めない…そんな妖怪たちが次々に…。一種のキャラクターブームです。

「妖怪って、キャラクターなんだ~」とミモロ。身近なものに魂が宿り、粗末にすると暴れたり、夜中に人をからかったり、いたずら好きの妖怪たちが多数生まれました。

日本人の心には、あらゆるものに魂が宿るというアニミズムの思想が深く染み込んでいます。それは、自然界、また無生物でも、大切に敬うという日本人が古来から身につけた、いうならば、宝物ではないかと…。

「破れ傘も、一つ目小僧も、みんな江戸時代の人気キャラクターだったんだ~」とミモロ。
店には、妖怪のユーモラスな姿をモチーフにしたグッズも豊富に…。特に手ぬぐいのデザインが洒落ています。
  

「あ、キツネ…」人を化かすといわれるキツネや狸のモチーフもいろいろ。お面や銀製のアクセサリーも…
 

「この子、カワイイ…」編みぐるみのキツネや髑髏もキュートです。
  

妖怪は、さまざまな身近なものに、魂が宿り、人間と共に共存しています。人はそれを恐れながらも、敬意を払ってきたのです。
今は、ゆるキャラブーム。くまもん、ふなっしー、ぐんまちゃん、そしてキティなど…これらのキャラクターも、ある種の妖怪。くまが踊ったり、不思議な形のふなっしーがしゃべったり…。日本人のゆるキャラ好きは、妖怪がルーツなのでは…。その歴史は、ものすごく長く、りっぱな日本文化のひとつなのです。

「ミモロちゃんも、ある意味で妖怪だよね~」と落合さん。「え~ミモロも…まぁ、ネコなのに2足歩行できるし、お話しするし、お洋服も着てるし…」と、わが身を振り返るミモロです。「でも、だからみんなに愛されるんですよ。妖怪も同じです」。

最近、東京で盛んになったハローウィン。西洋のお化けがたくさん町を闊歩していました。
「でも、日本では、『百鬼夜行』って、妖怪が町を歩くことは、昔からありますよ。別に西洋のマネしなくて、日本の妖怪で充分。この商店街でも、毎年10月に『妖怪仮装行列』をやってます。だから別に西洋のイベントやらなくても…。きっと京都では、ハローウィンって、流行らないんじゃないかなぁ~。だって妖怪たくさんいるし…」と落合さん。

日本固有の妖怪は、それぞれ明解なキャラクターがあり、なかなか個性的。「来年、見に来よう…」とミモロ。仮装しなくても、そのままでも参加できそうです。「失礼ね~プンプン」と…。

「あ、これいいかも…」お店の中で見つけた九尾のキツネの尻尾キーホルダー。
「ミモロ、尻尾ないから…」気にしてたんだ~。
ミモロの会う人に、いつも「ミモロちゃん、ネコなのに尻尾ないの?」といわれるので、「これつけるといいのかな?」と。でも九尾は多すぎ。それにネコにキツネの尻尾はどうも…。尻尾がなくても、お髭がなくても、ミモロはミモロ。そのままでいいんです。

「このお店にいると、コワイけど、ワクワクするものがいっぱい…」
「べぇ~」
そんなグッズが揃っています。

*「京都 八幡屋」京都市上京区西町5-4-1 090-3924-3344 14:00~19:00 不定休 来店の前に連絡することをおすすめ。

妖怪好きにおすすめは、11月23日に開催される「大モノノケ市」嵯峨妖怪アートフェスタです。会場は、「京都嵯峨芸術大学 講堂」10時から17時まで…。さまざまな妖怪にあえるワクワクドキドキのイベント。




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