ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

秋を求めて・・・日本画家、橋本関雪が暮らした、東山の「白沙村荘 橋本関雪記念館」へ。

2014-11-04 | 歴史・史跡

「ずいぶん秋が深まったね~」と、ある日の午後遅く、ミモロは、銀閣寺のそばにある「白沙村荘 橋本関雪記念館」を訪れました。
 
ここは、大正・昭和にかけて京都画壇で活躍した文人画家 橋本関雪が、大正5年から、アトリエ兼住まいとして造営した邸宅です。その当時は、この邸宅がある、銀閣寺周辺は、田畑が広がり、家もまばらだったそう。室町の花の御所をから、世俗を離れ、東山に過ごした足利義政のごとく、町の喧騒から静寂の郷に住まうことを理想とし、ここに住まう関雪。そこに30年以上の歳月を費やし、自ら作庭を進めてゆきます。

邸宅の敷地は、1万平方メートルという広大なもの。それは一度に手に入れたものではなく、次第に周囲の土地を手に入れて、自分の理想とする世界を、庭に表現してゆくのです。

もともと神戸出身の関雪が、本格的に京都に住むようになったのは、大正2年、30歳の時から。約一か月に及ぶ中国大陸遊行の後のことです。最初、居を構えたのは、京都岡崎の徳成橋湖畔だとか。「あ、知ってる橋だ~疏水にかかってるのでしょ…」と、そう東大路通の川端警察署のそばの橋です。「そこにいたの…ミモロのご近所じゃない…今度、近く歩いてみよう…」とミモロ。また、その2年後、南禅寺の金地院に移っています。そして翌年、今の銀閣寺そばへ。「だんだん郊外に行ってるんだ~」

でも、今や、銀閣寺周辺は、田畑はなく、家やマンションがいっぱい。修学旅行生や団体客の行列が続きます。「関雪さん、見たらビックリしちゃうかも…。もっと郊外にお引越ししたくなるかもね~」と想像。、

 

広い庭を、トコトコと歩くミモロ。苔むした岩や、大きな樹木が、次々に目の前に現れます。

約7400平方メートルの庭は、池を巡る池泉回遊式庭園。歩くごとに、景色が変わり、その美しさにうっとり。
  
敷地内の池の周囲には、日本画を製作するためのアトリエ、茶室、持仏堂などが、点在しています。
「あ、秋…」庭の木々の紅葉も始まっています。楓の木も多い庭、11月下旬には、さぞや鮮やかな景色が現れることでしょう。

「あ、大きな鯉…」池の中を悠然と泳ぐ鯉の中に、ひときわ目立つ金色の鯉発見!
 
「金色の鯉って、金運アップの象徴じゃないの?」と、ミモロ。黄色や金色のものを見つけると、金運アップかもと思うようになりました。金運に関係なくても、キレイな鯉・・・。

池の周りを歩きながら、眺める建物は、どれも趣があります。さすが、高い美意識…。
 

ミモロは、池の中の飛び石をピョコピョコと飛んでわたってゆきます。池に落ちないようにね~。「うん、大丈夫!」
 


「これお茶室…」と中を覗くミモロ。こちらは、新しい感じのお茶室。
 

茅葺屋根の茶室兼東屋も…。

屋根に枝をのばす、楓。きっと紅葉は、さぞや…。


すでに色づきはじめた木々…黄金色の葉が、夕陽を映し、いっそう輝いて見えます。
 

「広いね~」そう、さすが7400平方メートル。庭には、小路があらゆる方向に伸びています。回遊式庭園は、池の周りだけに小路があるところもありますが、ここは、やはり日本画家の邸宅…さまざまな角度から庭の自然が見られるように小路が多くあるように感じました。

「紅葉もいいけど…秋ってそればかりじゃないよ…他にも秋はあるのに~」とミモロ。

昼間は、大勢の観光客が訪れる庭園も、夕暮れが迫る時間は、人影もまばら…ほとんどミモロだけの状態。
静寂の庭が、存分に楽しめました。

では、さらにお庭の奥に進みましょう。

*「白沙村荘 橋本関雪記念館」の詳しい情報は、ホームページからどうぞ。

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コメント
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