ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

嵐山の名園「大河内山荘」の秋の庭。比叡山や保津川をのぞむスケールの大きなお庭。

2014-11-26 | 歴史・史跡

嵐山の「宝厳院」の艶やかな紅葉を満喫したミモロは、そこに参加した方とご一緒に、「大河内山荘」へと足を伸ばしました。
  
ここは、大正から昭和にかけて活躍した時代劇の名優 大河内傳次郎が、昭和4年の34歳の時から、64歳で亡くなるまでの30年間を過ごした私邸です。

「個人のお宅だったんだ~。広い・・・さすが時代劇のスターは違う…」と、百人一首で知られる小倉山の南側を占める広大な敷地。そこに回遊式借景庭園を造り、茶室や東屋を点在させたもので、大河内傳次郎自身が、作庭に携わったものだとか。

こちらも見事な紅葉が、庭を彩っています。
 

「わーすごい雄大な景色…」とミモロが立ち止まって、眺める先には…
 
比叡山の姿…京都の町を一望する眺めです。

広々した芝生の庭…「ここで時代劇の立ち回りの練習したのかな?」と想像するミモロ。庭のイチョウは、すでに葉を落とし、庭一面に黄金色の絨毯が広がっています。
そばの楓の赤とのコントラストの美しさ…「秋ってホントにカラフルだよね~」。

山の斜面に広がる庭を巡るには、階段や石段が…「ヨイショ…」小さなミモロには、ちょっと大変…。
 

「わーきれいな落ち葉…見つけた~」と、ご一緒した方に見せるミモロ。得意の秋の帽子に思わず「かわいいですね~」と。
  

この日は、晩秋にも関わらず、ポカポカした陽気。「あ、デカイ!」と思わず立ち止まったミモロ。足元には…
大きなミミズが…「ミミズさんも日光浴してるんだ~」キャーという周囲の人にも関わらず、結構動じないミモロです。

庭園の中の散策を楽しむミモロたち…
南側には、保津川の清流が、錦の山の間に光っていました。対岸の山の紅葉は、まるで屏風のような美しさ。
 

山腹にある「大河内山荘」は、どこからも遠くの景色が眺められる開放感が…。
「いつもたくさんの人たちに注目される時代劇のスターだから、きっと普段は、静かに暮らしたかったのかも…」とミモロ。
 
町の雑踏から遠く離れた山荘は、誰に気兼ねすることなく、過ごせる別世界だったことでしょう。

紅葉の赤に縁どられた比叡山…この時期だけの額縁です。


お庭の散策を楽しんだミモロたちは、お休み処で休憩・・・。
 
「入山券には、お菓子とお抹茶がついてるんだって…」
「はい、どうぞ…」特製の最中には、「大河内山荘」の文字が…。

休憩後、訪れたのは、「大河内傳次郎資料館」です。
 
そこには、往年の活躍を今に伝える資料が展示されています。
 
「へぇ~すごくおしゃれな人だったんだね~さすがスター…」大河内傳次郎といえば、丹下左膳が有名。「迫力あるね~」と、映画は見たことないミモロです。

時代劇は、想像された世界。江戸時代は、200年以上あるのに、水戸黄門と坂本龍馬の登場する時代劇の人々の衣装や髪型が同じなのが不思議でなりません。また、どんなに貧乏で、裏長屋に住んでいる人たちも、みんなきちんとした日本髪や髷を結っているのも、不思議です。「だってあまりに汚いと、ゴールデンタイムに放送できないじゃない」と、ドライなミモロ。
そう、テレビの画面からは匂いが想像できません。「ドラマなんだもの…」とあくまで冷静なミモロ。
大河内傳次郎が活躍した時代の映画の方が、ドラマながらリアリティがあったよう。時代が過ぎれば過ぎるほど、時代劇は、キレイな画面になってゆくのかもしれません。

とはいっても、時代劇ファンのミモロ。「鬼平犯科帳」「剣客商売」「大岡越前」などが放送されると見逃しません。勧善懲悪の時代劇。ときどき「悪い代官の家来になって切られちゃう人可哀そう…。その家族どうなっちゃうんだろ?」というミモロ。ドラマなんじゃないの…。「うん、そうだけど…」。変なところが気にかかるミモロでした。

この山荘の主、大河内傳次郎が亡くなって、すでに50年。彼が愛した庭の木々も、かなり大きくなっているはず。
でも、小倉山の紅葉は、当時と変わらぬ美しさです。

*「大河内山荘」京都市右京区嵯峨小倉山 075-872-2233 公開時間9:00~17:00 無休 大人1000円(菓子・抹茶つき)





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