近年、京旅で人気なのが、「京文化体験ワークショップ」。ミモロは、「闘茶」に挑戦です。
歴史的な名所を巡る観光だけでなく、京都の伝統文化に触れたい!という観光客は、年々増加。そこで、京都各所では、さまざまな文化体験プログラムが企画され、それを京都旅の目的にして訪れる人も…。
九州に住むミモロのお友達もそんなひとり。「何か面白そうな体験したいなぁ~」というリクエストに応え、「う~それならちょうどいいのがある~」と。久しぶりに再会したお友達とのランチの後に、醒ヶ井仏光寺にある「京空間mayuko」へお連れすることに…。
「ここだよ~」と、風情ある町家にお友達は、「わ~京都らしい…」と、それだけで大喜び。
「まぁね~」と、すでに何度も訪れているミモロは、「こんちには~」と暖簾をくぐり中へ進みます。靴を脱いで、(ミモロの場合はそのままで)お座敷へ。
まずは、この日のプログラムの「闘茶」についてお話を、ご指導くださる気谷さんに伺いました。
気谷さんは草木染の染色作家であり、またいろいろな和装雑貨なども企画、さらに長年、煎茶を学ばれています。春には、「投扇興」体験にも訪れたミモロ。「ここの体験プログラムやワークショップって、質が高いの…」というミモロ。修学旅行生や初来日の外国人観光客向けではなく、日本の文化に関心を抱く大人向けと言えます。
というのは、この江戸時代末期に建てられた町家を所有する黒田家は、元は士族で、京に出て、絹織物を商い、明治期には、宮内省に納める京都の商家。そこに代々伝わる美術品や工芸品をはじめ、かつて黒田家の人々が集い使った遊び心のある品々も豊富に所蔵されています。今回「闘茶」で使うのも、戦前に黒田家の人たちが親しんだ道具なのです。
ミモロ達のために、ご準備くださった「闘茶」の品々。昭和初期に遊んだ記録を克明に残す「闘茶録」など、貴重な品々を拝見できます。
「闘茶」は、「茶歌舞伎」とも言われ、ゲーム性の高い遊び。まず、出された玉露、煎茶4種類を順次飲み、その味や風味を記憶します。次に、出されたお茶が、前に飲んだ、どのお茶か?を当てる競技です。大人を夢中にさせた遊びなのだそう。
「へぇ~昔は、みんなで遊んだの?」「そう、こういう遊びは、大阪や京都など関西の商家の人々の間で流行したんですよ」と気谷さん。「大人の嗜み…って感じかな?」とミモロ。
「さぁ、ではさっそく始めましょう」。テーブルの上には、4種類の茶葉が並んでいます。
出るお茶は、その日によって異なるもの。それぞれに「鶴」「雲」「月「風」の仮の名前がついています。
「ミモロちゃん、ネコだから、嗅覚するどいんじゃないの?こういうの得意でしょ!」と初体験のお友達。「う~ん、お茶飲むのは、大好きだけど…美味しいお茶は、なんでも好きだから…区別して飲んだことない…」と、友達からのプレッシャーに自信なさげになりました。
気谷さんが次々に茶葉を急須に入れ、適度な温度のお湯を注ぎ、そのお茶の美味しさが発揮されたものを茶碗に入れます。
「では、これは、「鶴」です」と、最初のお茶がミモロの前に…
クンクンと鼻を動かし、茶碗の中の色を見つめ、そしてゆっくり舌の上に…ゴクン…「あ、飲んじゃった!」味わう前に、いつものように飲んでしまったミモロです。
それから次々に残りのお茶もミモロたちの前に…「あ、これ、前のお茶と違う味…美味しい…」と。それを繰り返し、「う~結局、みんな美味しかったね~ごちそうさまでした~」とミモロ。喉を潤し、満足そうな顔に…。え?これからが肝心のゲームの始まりです。
「あ、そうだよね~。どうしよう~どれも美味しかったから、どのお茶だったか忘れちゃった~」と、「闘茶」であることを思い出します。
大丈夫かミモロ?!「覚えてるでしょ?ネコだもんね~」とお友達。「う、暑くて頭動かない…どうしよう~」プレッシャーに弱いミモロなのでした。
「では、これから、当ててもらうお茶を出しますから…」と気谷さん。いよいよ「闘茶」のドキドキ感のある面白さが体験できる場面にやって来ました。頑張れミモロ!
*「京空間mayuko]の詳しい情報は、インスタレーションで
*ミモロのブログは、現在「はてなブログ」でもアップしています。秋には、そちらに完全にお引っ越しです。
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