蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

地獄を語ると、目がキラキラ

2010-09-16 | 人々の風景
心の中。
沸々と煮えたぎる思い。恐怖感。絶望感。
とあるブログにお集まりの面々、地獄絵描写のお上手なこと。
とても太刀打ちできません。

私にはそんな地獄経験がないから、ただひたすら感心するのみ。
ラオスのお寺で地獄絵を見たが、子供の頃に見た絵本を思い出した。
ありえな~い。
むしろ、誇張しすぎて面白い。

まあ、それはラオスのお寺で見た地獄絵であって、自分の心の地獄絵ではない。
自分には、心の地獄経験がないので、擬似想像するしかない。

それにしても、地獄を語る時、
心が壊れる時、鬼になる時、気が狂う寸前、追いつめられた瞬間
そういう苦悩・・・リアルな表現で、心の内を語る皆さま。

私は、やっぱり付いていけない。

分かち合える共通体験がない。


同じ苦悩、苦労を共有、理解しあい、傷口をなめ合うのは、
心の傷の回復を早め、癒し効果があるに違いない。

類は友を呼ぶ。

残念ながら、ラオスのお寺の地獄絵のように
幸か不幸か、私には、ピンとこない世界。
苦しみの渦中にいる、当の本人はああいうかんじなのだろうか。

そのブログの皆さんの地獄内容は
殺人や、病、戦争、民族の諍い、貧困、
借金苦、育児放棄、介護・・・そういった類のものではなく
夫の浮気。
その方向、一直線。

そのあたりが、ますます私の理解を超える。

たまたま私が幸せだっただけかも知れない。
単にパートナーの裏切りを知らないだけの、超・幸せもの(→のーてんき)、
という可能性だってあるが。
なので、通常者(女性問題で、苦悩経験なし)には肩身が狭い。

私はこうして、危機を乗り切った。
こういう努力で、家族は円満。
うちの家族は、最高に仲良し。

そういう話は絶対タブー。
なにしに来た?! とっととお帰り!という、目に見えない雰囲気。


普通の話題で話が進んでいても、誰かが、不倫・不和・地獄絵図の話題に切り替えた途端、
場の熱気は、一変する。
温度、急上昇。

私の地獄は、今、煮えたぎって、温度は400度。
殺してやたいほど憎い・・・あの人・・・
でも、私が悪かったのか、いや、相手の女性が・・・
ここは、踏ん張って、にっこり笑顔で勝負、いずれ夫も戻ってくるだろう・・・
(浄瑠璃や歌舞伎の題材になるのが、よくわかる・・・)


私は、こんなに幸せ、とか、
こんな素敵なことがあった、行ってきた、見た、よかった、
そういう内容は、
こころ(そして、できれば、時間とお金と健康)に不満がない人にしか響かない。


いやなら行かなけきゃいいだけです。そのブログに。
しかし皆さんの文章力に、ついつい見学に行ってしまう。

その地獄語りブログに、引かれるように見に行くのは
怖いもの見たさ? ホラー映画の気分? 
番町皿屋敷の見物人になったような、臨場感がスリリングなのか?
自分には及ばない火の粉を、ギリギリまで近くで体感しようとする見物客。

単なる俗悪趣味、覗き趣味だと言えよう。


さて、
ごく稀に気が向くと訪れる、また別のブログ。

ロンドン在住のこの方は、文化的なライフスタイル。
そして日常が、海外旅行。
日本に居ては体験できないようなミニ旅行に、あちこち行かれている。
ご自身のリアル写真を修正なしで、どんどんアップされている。
旅の風景、というより、ご自身のファッションやボディを惜しげもなく披露。
自信があおりなんだろうな。
多くの人に、ご自身を見ていただくことに、喜びを感じておられるのがよくわかる。

私にはありえないけれど、人それぞれ、個性が違って当たり前。
いろんな人が、いろんな生活をして、同じ時代に生きている。


どんな空気を吸うのかは、その人の自由選択。
どんな空気が、好きですか?
ぴったりお好みの空気がなければ、自分仕様のオーダーメイドで、
オリジナルを作っちゃいましょう。


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