蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

知らず知らずに増大するもの

2010-09-09 | 無題
私がよく覗きに行くブログ。

ご自分の生まれや育ちを自慢し、嫁ぎ先のライフスタイルや貧しさをけなす方がおられる。

まだ、お若いのに。
これが、現在の日本なの?と、目を疑う。
実録ルポタージュのようで、リアリティ・臨場感があって、おもしろいのだが。

嫁ぎ先のオバアサンは、これこれ、こんなに貧しい生活をしてきた。
自分のオバアサンはその頃、こんなにモダンで優雅な生活をしていた。
そのレベル、質の差やいかに・・・??

自分は、嫁ぎ先の品のなさ、貧しさが耐えられない。
文化的生活を送って暮らした実家の常識が、あてはまらない。
そう嘆かれる。

そうか・・・深い・・・

逆の立場で、考えてみよう。
家に来た嫁。
なんだか、家のことを小馬鹿にして、蔑んでいるよう。
孫と一緒に食事や、会話、やり取りをしたいだけなのに、嫁は顔をひきつらせて、嫌がっている様子。
うちの可愛い息子(孫)に来てくれた嫁、可愛がりたいのに、なんだかバリアを張って、近寄らせてくれない。
なんでじゃろ? 忙しいんじゃろか?


若いお嫁さんに一言。
嫁ぎ先に全てを合わせろ、不潔な食生活や、衛生感覚まで合わせろ、とは、言いません。
優しい外面のお嫁さんのようですので、
うまく言い訳をつけて、距離をとって生活されていることだとは想像しますが。

嫁の地位が低いのなら、主張すればいい、と、前のブログで書きました。
地位などという問題ではなく、文化程度が合わない、優劣意識ということなら、
また別問題。

それにしても・・・
この若いお嫁さん、あなたは、いったい、お家では、どんな貢献をされているのでしょう?
もし、専業主婦なら・・・???


自分の実家を自慢し、嫁ぎ先を軽蔑する・・・こんな悲しいことはないと思う。
なんじゃらほい?
実家自慢の根拠は?
お金持ちだったって、こと?ですか?
それは、若いお嫁さん個人の力とは、なんの関係もないところのもの。
自慢する筋合いのものではないと思うけれど。
(そんなことを自慢するのは、むしろ恥ずかしい)
いっそ、それなら、あなたのご自慢のご実家に、
都心の新築タワーマンションでも買っていただいて、別居されたらおよろしいんじゃなくって?


私が嫁いで間もない頃、子供たちがまだ赤ん坊だったので、人の手が必要で、
嫁ぎ先にはちょいちょいお世話になった。

嫁ぎ先に毎日遊びに来る、お向かいに住む奥さん(おばあさん?)がおられた。
その奥さんは、私の想像を絶するような、
テレビに出てきそうな、漫画に出てきそうな奥さんだった。
ちりちり大仏様パーマ、金歯ギラリ、
眉毛はないけれど、無理やり眉ペンシルで、好きなラインを自由に作成。
目玉をぎょろり。笑い方も、すごい。
おっほっほ・・・とお笑いになっているのだけれど、あんなにあの笑い方が似合わない方はない。

義母さま、よく、あんあオバサマと毎日、遊んでいられるなあ・・・と、心の底から感心した。
よっぽど、友達がいないのか、便宜上お付き合いしているだけなのか、
どこがよいのか、さっぱりわからない、超田舎のおばちゃんだった。

田舎に行くと(引っ込むと)人材も乏しく、お付き合いする人の数や質も、バリエーションが狭まり、
大変なんだなあ・・・と、私は、おもしろくも、おかしくもない、オバサマ方の会話を聞きながら
とても、不思議な感覚に囚われた。
義母ともあろうお方が、こんなおばちゃんと・・・毎日、お付き合いしていかないと、いけないのか・・・・

ペチャクチャ話の内容も、あり得ないほど、私にはどうでもいいことばかりだった。
あんな話をして、一日、一日、過ごして行っているのかと思うと、むしろ感動した。(悪い意味で)

郷に入れば郷に従え。
義母も、こんな田舎に引っ込んで、こんな生活を余儀なく強いられているのか。
私の将来の縮図??
ありえない・・と、首を強く横に振る私だった。

義母も、義祖母も、姻戚関係の人々も、いい方ばかりで、嫌な思いは全くしなかった。
とても仲のいい、常識のある人々だった。(お世辞でもなんでもなく)
ただ、私には、あの生活は、無理。
あの、田舎の感覚は、無理。
ただ、それだけだ。
誰が良くて、誰が悪い、ではない。
お金がどうのこうの、でも、ない。


話は、うううーーんと、飛んでしまった。

ブログにお立ち寄りの若いお嫁さん、感覚的にはわからないことはないのだけれど、
なんだか、肝心な部分で、違うような気がする。
あなたのご実家が良くて、嫁ぎ先が悪いのではなく、
年代差や地域差、価値観の相違が歴然とあって、
その根本に憎悪が、ででんと、根っこに横たわっている。
それが日ごとに増大していき、一番、厄介なものに成長している。

憎んだり、自慢したり、そういうことじゃないと思う。
目標を同じ目線で見つめて、お互いに力を合わせて努力していけたら、いい。


仮に奥さんのご実家が、金持ちだったとしよう。
ついでに頭も良く優秀な家系で、血筋も良くて、誰もが認める名家だったとしよう。
嫁ぎ先は、貧乏で、学も教養も常識もなく、下品で卑しかったとしよう。
犯罪者を出していないのが、せめてもの救い、ぐらい、すごい家だったとしよう。
この両家で、結婚はありえる?
たとえ、都会で、縁あって若い二人は出会って結ばれたとしても、一時的なこと。
根っこの部分がこんなに違っていて、大丈夫???

まして、奥さんが、夫側の家をこんなに侮辱していて、家庭がうまく行く?
うーーーん・・・私には、わかりません。
夫や妻、当人が人一倍努力しないと、つり合い、バランスの取れない家同士の結婚が
ちゃんと継続するわけがない。


この若いお嫁さんの発言をいつも読ませていただいているが、
首を傾げることが多い。
他人さまのブログは、色々、勉強になる。


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