昨夜のお客さん、常連の洗濯屋さん三人組だ。只の常連ではなく、沢山の注文を綺麗に平らげてくれる非常に爽快な三人組だ。その一人、兄貴格の方がオイラの仕事をよ～く眺めていたのだ。前回の来店で、混んでいたので調理場前のカウンターに腰掛けて頂きオイラは他の注文で真剣勝負の最中だった。昨夜、開口一番「マスターは、食材やフライパンの成り行きを見て調理してないねっ？音を聞いて調理しているなっー！」と。で、何が言いたいか？その方も、洗濯歴22年越えで弟子達が不思議に思う事があり、洗濯物の仕上げや検閲を見てしているのでなく感触やアイロンの音で判断し仕上げ間違いが無いっ！それが、解せないらしい。言ったっ！同時にである。「扱う物が言う言葉が聞こえ、それで判断している訳よっ！」と。彼も、洗濯の達人であった。職業や扱い物が違えど、ある一歩を越えると、その物の声が聞こえてくる訳である。弟子達も、オイラの一言で兄貴の言っていた事に辻褄が合った様である。
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