原発をなくし自然エネルギーを推進する 12・18兵庫県集会が、12月18日(日)午後2時から、神戸メリケンパークにて開催され参加した。
午前10時30分にスタートした第23回三田国際マスターズマラソンのランナーを見送った後、申し訳ないと思いながらランナーのゴールを待たずに、集会会場をめざした。
さまざまな労組や団体の参加者に混ざって私も顔見知りの人たちの集団へ合流した。主催者の挨拶や経過報告があった後、福島県からの2名の参加者のうち、浪江町で農業をなさっておられた方の話は、怒りと同時に涙なしに聞けなかった。
「16万人近い人が避難、子どもを含む7万人が県外へ、内567名が兵庫県へ避難している。自分も被災地を転々としたが、国や東電の原発に関連した人は、一晩でもいいから仮設住宅にとまってその実情を肌身で感じてほしい!浪江町は人一人いない。牛600頭、豚数10頭が残され、家畜や犬・猫の死骸が散乱している。一時帰宅が許され、自宅へ戻ったら畑も草ぼうぼうで、見るも無残な姿に変わり果てていた。首相は「原発事故収束宣言」をしたが、メルトダウンした原発は安全確認もできず、とても「収束宣言」とは程遠い。原発事故を風化させようとしているとしか思えない。原発事故でどれだけ多くの人が家族バラバラにさせられ、放射能に怯えて暮らしているかを首相は考えているのか。許せない!」
こんな話は怒りや涙なしでは聞けない。
また、もう一人の方(兵庫県に避難)は、「飯館村に一時避難していたが、中々情報が入らず、避難指示も出されなかった。自分たちはこれまで『安全だ』と言われ続け、普通に暮らして原発には関心を持ってこなかった。しかし、原発事故で自分たちは被害者であると同時に、(関心を持ってこなかったことによる)原発加害者でもある。」
原発被害者にこんな言葉を言わせてはならない!確かに、原発のある生活を当たり前に受け入れ、生活をしてきたが、それは国と東電による「安全神話」を信じ込まされてきたことによるものであるから。
若いお母さんの発言では、「この子が生まれてきて良かったといえる世の中にしていきたい」と、飾らない、素直な気持ちが伝わってきた。
この集会で、「原発をなくす兵庫の会」結成が確認された。集会後、元町の大丸前まで長いデモ隊によるデモ行進となり、私も最後まで一緒に行動し思いを共にした。
以下は、午前に行われた三田でのマスターズ国際マラソン。参加申し込みをされたその人数は、4823名とのこと。