常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

西行忌

2018年02月15日 | 日記


文治6年2月15日(1190)西行法師が没した。西行忌にあたる。時代は武士の権力が台頭し、頼朝が鎌倉に幕府を開くのが眼前に迫っている。同じ日に『徒然草』を書いた兼好法師も死んでいるから今日は兼好忌でもある。また現代に生きる年金生活者には、ふた月に一度の年金支給日でもある。西行は生前釈迦の涅槃のころに入寂することを願い

ねがはくは花のもとにて春死なむそのきさらぎの望月のころ 西行

と詠んだが、陽暦になおすと彼岸のころになるので、その願いは叶ったように思える。日本画や浮世絵で好まれた画題に「冨士見西行」というのがある。笠を被り、荷を風呂敷に包んで方にかけた西行が、富士を見ている後姿が描かれる。よほど大切な荷物であったらしく、この荷は絶対に離さないと意志を感じさせる。後の世の人は、こんな荷の背負い方を西行がけと言った。

昨日、気温が上がって、積もった雪が融け、除雪していない駐車場では、車が動かなくなって困った。きょうもさほど冷えない。めぐりの四温の陽気であろうか。予報の雪マークは今週いっぱい続く。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする